海外でも人気上昇中! 2025年のパターのトレンドは「センターシャフト」?
鹿又芳典の“推しクラブ” こぼれ話 第56回

松山英樹がセンターシャフトのスコッティ・キャメロンパターを使用して優勝したり、「L.A.B GOLF」が注目を集めるなどしていることから、海外でもセンターシャフトへの注目度が高まっている様子。2025年、パターのトレンドはどうなるのかカリスマフィッターの鹿又芳典が解説する。
「L.A.B. GOLF」のパターがスゴく注目を集めて、一年以上が経過しました。ザックリとどんなパターかと言うと、ヘッドの重心にネックが入っているので動かしやすいですよ、というものです。
新しいテクノロジーかといえば、そんなことはなくて。例えば、ネックの入り方やヘッド構造の違いはあれど、同じような特性を持ったパターというのは、もう何十年も前からありました。ただ、それを秀逸なデザインで作り、またそれを使ってトッププレーヤーたちが結果を出した、ということで注目を集めているところだとは思います。
また、それに追随するように、ナショナルブランドも同じコンセプトのモデルを市場に投入していくことによって“このカテゴリー”のパターが認知されてきました。
パターのカテゴリーで言うと「長さ」は置いといて、古くから言えば「L字」があって、「ブレード型」や「マレット型」があって、というヘッド形状に対して、そのヘッド形状に対してどういうネック形状にするか、どこにシャフトが入っているかの違いを出すのが旬であって、使い方も分かれてきます。
松山英樹が優勝したことで「センターシャフト」が注目を浴びていますが、これまで海外ではほとんど「センターシャフト」は受け入れられてきませんでした。日本では人気なのですけどね。ですが「L.A.B. GOLF」の登場によって、初めて海外のゴルファーにも「センターシャフト」に興味が向いています。
松山英樹の優勝と「L.A.B. GOLF」の隆盛、この2つの要素が噛み合ったことで、25年は「センターシャフト」系のパターが、注目を集めていくでしょう。