ショットが安定しない人は「バックライン」ありのグリップにしてみたら? いつの間にかバックライン派が少数になっていた
1995年にプロデビューし、97年には最年少でマスターズ優勝。2008年にはトリプルグランドスラムを達成。ゴルフ界のスーパースター、タイガー・ウッズ。彼とドライバーのカチャカチャには意外な関係があった!?
1997年のマスターズ初優勝から、左ひざの手術からの復帰戦となった2008年全米オープンでの優勝までのタイガーを知るゴルファーにとっては、タイガー・ウッズこそ世界最高のプレーヤーであり憧れの的だった。鍛え上げた肉体と卓越した技術で勝ちまくったのだから、体力や技術は及ばなくても、せめて同じクラブでタイガーにあやかろうという気持ちで、タイガーの使用クラブが人気だった。
ティアドロップ型のウェッジを世に広めたのもタイガーだし、グリップ、ツアーベルベットの「裏刺し」を流行らせたのもタイガーだ。実はこの「裏刺し」がアマチュアゴルファーにとっては劇薬だったのではないかと思っている。タイガーはバックラインなしのグリップを使用して、しかもグリップのロゴを裏側になるように装着してフェースを開いて握った時も、閉じて握った時も、同じフィーリングで握れるようにした。その為の「裏刺し」だと言われている。
バックラインは和製英語で、英語では「リマインダーリブ」と呼ばれるものだ。どの向きでグリップを握ればよいのか思い出させてくれるありがたいものなのだ。パターのグリップには、親指が当たる部分に平面がある。これがあるから同じように握れるし、フェースの向きを掌で感じることが出来る。