柏原明日架 6年ぶりVの裏にあったクラブに対する“超感覚”とレップの“超献身的”サポート
【「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」最終日】
【写真/Getty images、森伊知郎】
日本女子ツアー「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」最終日(17日、長野・軽井沢72ゴルフ北コース)は首位でスタートした柏原明日架が4バーディ、ノーボギーの68と伸ばし、2位に1打差の通算14アンダーで優勝した。6年ぶりのツアー3勝目の原動力となったのは、極限状態で1センチの差に気づく本人の“超感覚”と、メーカーの“超献身的”サポートだった。
昨年のプロテストに1位で合格。ルーキーでの初優勝を狙う寺岡沙弥香と10アンダーの首位タイでスタートした最終日は、柏原が1打リードでバックナインに入ります。
ところが柏原の10番パー4のティショットは左に打ち出してフェードせず、林に突っ込んでしまいました。
ドライバーが左に行ったのはこの日初めて。さらに先に2打目を打った寺岡が3メートルのバーディチャンスに付けてピンチに追い打ちをかけます。
ピンまでは残り120ヤードほど。グリーン方向には打てませんが、幸いライは良く、枝などもスイングの支障にはならないのでフックをかけてグリーン手前まで運ぶ策をとりました。
この時、アイアンを手にアドレスした柏原は、ん?という表情で番手を確認すると、「間違えた」と言って8番から7番に持ち替えます。
結果は完璧なフックがかかったショットで奥のラフまで行きましたが、なんとかパーセーブ。
キャディも「ダブルボギーにしなければいい」と考えた状況で、ここをパーで切り抜けたのは大きかったといえます。