福田真未が解説!状況別フェアウェイウッド&ユーティリティの打ち方|【第5回】
連載「福田真未のFW&UTレスキュークラブLesson」【第5回】
今回も福田真未にフェアウェイウッド&ユーティリティの状況別レスキューを教えてもらおう! 本人曰く「私もよく曲がるから、トラブルならお任せ!」とのこと……。プロがそんなこと言ってもいいのか少々不安になるが、何と言っても福田はツアー2勝を誇る実力派!
優しい笑顔と核心を突くレッスンでみんなでトラブルショットマスターになろう!
\トラブルショットでお悩みの方/
レスキューショットなら私にお任せ!
福田真未
ふくだ・まみ
(安川電機)
1992年6月15日生まれ(27歳)福岡県沖学園高等学校卒業後、 2011年のプロテストに一発合格。下積み時代を経て、2014年には初シードを獲得。そして2017年の「伊藤園レディス」でプロ初優勝、さらに2018年の「北海道meijiカップ」ではうれしいプロ2勝目を挙げている。
【今回の想定ショット】距離を出したいショットなのに、左足上がりの傾斜でチーピンが止まらない時のお助けショット
【ライ】
左足上がりのフェアウェイ
【使用クラブ】
3番ウッド
【目標】
パー5のセカンドで真っすぐ飛ばして飛距離を稼ぐ!
左足上がりでも、真っすぐ打つには・・・
通常ショットのようなスイング中の体重移動はいりません!
フィニッシュが右足体重になるくらいずーっと右足に体重を残しても良いんです!
体重移動は全くしない!右ヒザを軸にして、フィニッシュでも右足重心!
フォローでヘッドの行き場がなくなるから巻き込む!→ヘッドを巻き込んだチーピンが出てしまう
無理に体重移動をしようとすると、腰が引けてヘッドを巻き込んでしまう
左足に体重を移動しようとすると、傾斜に逆らうような体重配分になるので、腰が引けやすくなる。腰が引けると、ヘッドはフォローでの抜け場所がなくなり、左に巻き込んで、チーピンが出やすくなる。
インパクトで体重移動しようとして、腰が引けてしまうと、腰は回転力をなくしてしまい、手打ちにもなりやすい。これがチーピンが出てしまう原因でもあります。
左への体重移動をすることによって、ヘッドがダウンブローに入るから、フォローでへッドはインサイドに巻き込むしかできなくなる。
右ヒザを伸ばすだけでヘッドはフォローで上に上がる!→右ヒザを伸ばしてヘッドを解放!
右足重心のまま、右ヒザを伸ばすことでフォローが窮屈にならずに、ヘッドを解放できる
スイング中に意識することは、右ヒザをトップで曲げたらその場で伸ばす意識を持つだけ。そうすることで右足重心を崩さないままスイングできます。
トップで右ヒザが曲がったら、その場で伸ばす! インパクトの時、ベタ足のイメージはありませんが、右ヒザを伸ばすと自然とカカトは地面についたままになります。
フォローをアウトサイドに抜く意識は無いけど、右足重心のままインパクトできれば、自然とヘッドはアウトサイドに解放されます。
右足を軸に、トップで曲げて、伸ばすだけ!
左足上がりの傾斜は、私の中でツマ先上がりの傾斜と似ています。ツマ先上がりの傾斜でも、右足体重で打つからです。しかし、それよりも左足上がりの傾斜の方が、私は右足体重を意識して打ちます。アドレスでは右足に8、左足に2の体重配分ですが、インパクトの時は自分の全ての体重を右足に乗せて打つイメージです。
左足に少しでも体重が残っていると、インパクトで傾斜に対して打ち込むようなスイングになってしまいます。そうすると、ヘッドはフォローでの行き場をなくしてしまって、左に巻き込んでしまい、チーピンを打ってしまいます。
ヘッドを巻き込まないためには、右足1本で打つくらいのインパクトでの意識が必要になってきます。トップで右足に体重が乗ったら、ダウンスイングでもそのままキープすると良いでしょう。右足重心でのインパクトなので、フィニッシュもそのまま右足に体重が乗っているのが正解です。無理にキレイなフィニッシュを取ろうとしなくても、体が仰け反って右足1本で立っている体勢でも左足上がりの傾斜では問題ありませんよ。
左足上がりのライでも3番ウッドをマスターするための真未流3か条
①右足1本で立てるくらいの体重配分でOK!
アドレスでは、右8:左2くらいの体重配分ですが、インパクトでは右足1本に全ての重心があるイメージです。
②ヘッドを解放しやすくするために左足のツマ先は、少しオープン!
私は、元々左ツマ先を開いて構えますが、左足上がり傾斜では、意識的に左のツマ先を開くようにしています。左ツマ先を開くことで、ヘッドを解放しやすくなるからです。
③フィニッシュで、体が後ろに流れてしまうくらいの明治の大砲!
ヘッドをアウトサイドに解放するには、右足体重でのフィニッシュをイメージするのが1番!
今回の私が1番伝えたいこと
傾斜には絶対に逆らわないで!ヘッドを解放できるスイングを目指しましょう!
撮影協力/浜野ゴルフクラブ
GOLF TODAY本誌 No.565 82~85ページより
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