渋野日向子in台湾「道の上から練習しておきます(笑)」本日74でトータル1アンダー。34位タイで終了。
〜7番の1.5メートルのパーパットを外してから、流れが良くなかったですね〜
「2019年 スウィンギングスカートLPGA台湾選手権」に出場する渋野日向子は、2日目のプレーを74のトータル1アンダーの34位タイ、トップとは11打差で終えた。
課題としていたパッティングが、上り調子とはならず。2番、3番ホールではバーディを奪取したものの、スコアを伸ばすことができず、本人が「情けない。残念でございます」というほどの出来だった。
そんな調子の悪さが悪影響を及ぼしたのが、15番ホール389ヤードのPAR4での第2打だ。このPAR4は打ち下ろしで、風が抜けやすく、強い風が吹き荒れる難易度の高いホールとなっている。そして、渋野がティショットを打つときだけ、タイミング悪く今週1番の強風が吹き荒れたのだ。
「私の時だけ、風が強くて、球が右に行ってしまった。他の2人は左に行ってしまったのに・・・風も全然読めてないですね」。そして、右に大きく曲がってしまった渋野の球は、なんとカートパスの右側(フェアウェイから遠ざかるほう)に止まっていた。カートパスの右外側は、プレイスしても、球がまったく見えないほど沈んでしまう、本人の言葉を借りれば「お花畑」が広がっている。
「左側に出せないか!?」競技委員を呼び確認したのだが、右側の「お花畑」にプレイスして打つか、そのまま打つしかないということ。さすがにグリーンの左側には池が広がっているため危険なショットは避けるべきところだが、渋野が選択したのは“残りピンまで152ヤードを5番アイアンで狙う”という、かなりリスキーなショット。
結局このショットを左の池に落としてしまい、このホールをダブルボギーとしてしまった渋野。
後のコメントで「あの時、ピンを狙って行ったのがバカだった。ピンしか見てなかったんです。調子が良くないまま、あのホールに来てついつい狙ってしまいました」と話した。
「5番アイアンも、少し傷が入ってしまいました。もう、撃沈ですね」
と言ってアイアンを見せてくれた。最後に「これからは道の上からも練習します(笑)」と、いつもの明るさを取り戻したように見える顔で練習へと向かった。
取材・ 文:岩崎愛里
写真:岩本芳弘