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PING「G710」アイアンを野村タケオが試打レビュー!

PINGのG710アイアンは本当にズルい!?

2020/02/02 ゴルフサプリ編集部

野村タケオのゴルフ実験室タイトル画像

みなさんこんにちは、ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです!2019年シーズン絶好調だったゴルフメーカーと言えば一番に思いつくのがPING(ピン)ですね。

特に国内女子ツアーでは契約選手が凄い成績を残しました。賞金女王になった鈴木愛プロと最後まで賞金女王を争った渋野日向子プロは共にPINGのクラブを使っています。なんと二人で海外ツアーを含めて12勝したんです。これは本当に凄いことですよね。

そんな絶好調のPINGからG710という新しいアイアンが発表されました。「飛び系なのにズルい。」というコピーのG710アイアン。いったいなにがズルいのか!?確かめるために、さっそくコースで試打してきました!!

撮影/野村タケオ

PING「G710」アイアンの見た目はたしかにカッコ良い!

PING「G710」アイアン

前作のG700アイアンも僕は打ったことがあるのですが、パッと見で今回のG710が違うのは見た目のカッコ良さ!今回はハイドロパールステルス仕上げということで、ヘッド全体が黒くなってる。これが締まって見えてめちゃカッコ良いんですよ。ヘッドも少し小ぶりでシャープに見える。飛び系アイアンって、どうしても少しボテッとして大きいヘッドというイメージがあるのですが、このG710は小さくはないものの、飛び系には見えないシャープな感じで構えやすい。周りからも飛び系だと思われないんじゃないでしょうか。だけど打ってみると飛んじゃうから、たしかにこれはちょっとズルいかも。

PINGのG710アイアンのフェース面アップ写真
小ぶりに見えて構えやすい

【公式】PING「G710」アイアン プロモーションムービー

中空アイアンであるPING「G710」アイアンの打感をレビュー

中空アイアンって飛距離性能は高かったりするんですが、ちょっと打感が悪いイメージがあるんですよ。あと打球音ね。前作のG700アイアンも少し金属系の音だったし。今回も中空だからそのあたりは期待できないんだろうな~と思いながら打ってみると、あらビックリ。かなり締まった打感で、中空特有のポヨーンとした感触ではなく、ビシッとしっかりしている。なんでもインパクトの時に振動する部分を特定して、その振動を抑えるようにしたことでしっかりと締まった打感になったらしい。でも中空構造だから、大きなたわみを生んで高弾道で飛距離も出る。打感だけじゃなく打球音もかなり低い音になっていて、耳障りな金属音がほとんどしないので打っていて気持ちいです。

で、肝心の飛距離性能ですが、ラウンドで使ってみた感じでは自分のアイアンよりも少しだけ飛ぶかな~ってとこでした。でもね、試打ラウンドした日はかなり気温が低かったので、飛距離は普通なら1番手くらい落ちそうなコンディション。その中で自分のアイアンよりも少し飛ぶってことは、おそらく1番手ちょいくらい飛距離が出てるってことになります。しかも高さは十分に出ているので、グリーンでも止まるし、やっぱ飛んでるんだな~と思いました。

PINGのG710アイアンのヘッド部分アップ写真

PING「G710」アイアンはブレない、曲がらない!

G710アイアンが打感も良くて飛距離も出るアイアンだということはよ~く分かったのですが、何ホールかラウンドしているうちに、ふと気付いたんです。このアイアン曲がらないんですよ。僕はアマチュアゴルファーですから、プロのようにそうそう芯でヒットできるわけじゃないんですが、ミスヒットしてもあまり曲がらない。

あるパー3のティショットで確実にトゥヒットしたんです。もうスコアラインの無いところで当たりそうなくらいのトゥヒット。さすがに飛距離は少し落ちてグリーンには少しだけ届かなかったものの、ボールは曲がることもなくほぼ狙った方向へ。普通だったらもっと右に曲がっていくような球になりそうなんだけど、本当にほぼ真っ直ぐ飛んだんです。しかも打感的にも「少しだけ芯を外したかな?」くらいの感触で、打ったあとにフェースに残った打球痕を見て、こんなにトゥに当たっていたんだと思うくらい。これが芯の広さとか、寛容性の高さってことなんでしょうね。

今まで打ったアイアンの中で、ここまでミスヒットに強いのってほぼ無かったような気がします。これは確実にズルいです!かなりのミスヒットをしても大怪我にならないし、自分から言わなければ他のプレーヤーにはミスヒットしたことすら知られないわけだもん。これは確実にスコアに結びつくよね。

PINGのG710アイアンのフェース面アップ写真
けっこうトゥ側で打っちゃってます

PING「G710」アイアンはどんなゴルファーにおすすめ?

もちろんアイアンでも飛ばしたいゴルファーには最適。今までの飛び系アイアンにはなかったシャープさやしっかりとした打球音で、こだわりの強いゴルファーも満足できるんじゃないでしょうか。ミスヒットにもとても強いので、100切りを目指すゴルファーにもいいと思います。ただ、もともとヘッドスピードが速いゴルファーが使うと飛びすぎてしまうこともあると思うので、そこは注意が必要ですね。

(おまけ)サンドウェッジの話

G710のセットになっているサンドウェッジをいろんな芝の状態やバンカーから打ってみましたが、これがかなり良い出来なんです。ソール形状やバンスの効き方が秀逸で、とにかくミスになりにくくて楽に打てる。PINGのセット物ウェッジは今までも毎回出来が良かったのですが、今回のもとても良かった。G710アイアンに興味があるのなら、ぜひサンドウェッジも試してもらいたいですね。ただし、飛び系アイアンということで全体的にロフトがたっているので、サンドウェッジのロフトが54度なんです。これがとても残念。さすがに54度だとグリーン周りやバンカーでフェースを開かなければいけない状況になることが多い。できればロブウェッジという形で58度を追加してほしいと思います。

(取材・文)ゴルフバカイラストレーター野村タケオ

野村タケオの自画像イラスト,親指立ててナイスのサイン


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