40代の最強候補はタイガーだけじゃない!10年間、世界ランク30位台をキープする鉄人クーチャー!
日・米ツアーの“最旬”プレーヤーは? 今月のポイントゲッターを探せ!
タイガーやミケルソンは40歳を超えても華々しく活躍する姿が大きく報道されているが、もう1人忘れてはいけない40代の鉄人がいる。それが今年1月の「SMBCシンガポールオープン」でも優勝したマット・クーチャー。すでに10年以上も世界ランク30位台をキープし続けているのは偉業と言えるだろう。
\ほとんど見分けがつかない!/10年前と体格もアドレスも同じ
マット・クーチャー
Matt Kuchar
1978年6月21日生まれ。2000年にプロに転向し、PGAツアー通算9勝をマーク。2010年にはPGAツアーの賞金王に輝き、2016年のリオ五輪では銅メダルを獲得。
世界ランク100位以下だった20代を経て、30代からトップ選手に
PGAツアーでの初優勝は24歳(2002年)だったクーチャーだが、その後は成績が残せずに20代は世界ランク100位、200位台が続いていた。ブレークしたのは30歳を超えてからだ。2009年にツアー2勝目を挙げると、2010年にはPGAツアーの賞金王になった。そして、2010年3月に初めて世界ランク30位台に突入すると、そこから10年以上、現在の2020年1月まで世界ランク30位台以内をキープし続けている。
下のグラフは過去10年間の世界ランキングをタイガー、ミケルソンと比較したもの。安定感では断然クーチャーが上回っていると言えるだろう。クーチャーは2010年以降、4大メジャーを欠場したのはわずか1試合(14年の全米プロ)。2019年の4大メジャーも4試合とも出場し、8位、12位、16位、41位と大舞台で安定した成績を残している。
身長193センチのクーチャーだが、決して飛ばし屋ではない。最大の武器は100ヤード以内のショートゲーム。その精度で安定した成績を残している。ちなみに日本のエースである27歳の松山英樹の世界ランクは23位だが、41歳のクーチャーは20位と、あの松山よりも上位にいるのだ。
クーチャー、タイガー、ミケルソンの世界ランキング(2010-2020)
日本ツアーランキング
「SMBCシンガポールオープン」で日本人トップの6位に入った木下は、全英オープンへの出場権を獲得。
米国ツアーランキング
20年初戦となった「ファーマーズインシュランスオープン」で9位に入ったタイガーは好調なスタートをきった。
昨季の優勝者が出場した「セントリートーナメントオブチャンピオンズ」で今季2勝目をマークしたトーマスが1位。
ケガの影響で約3カ月間、ツアーを欠場していたケプカだが、1月3週の「アブダビHSBC選手権」から復帰。
20年シーズンは開幕から2試合連続で2位に入った畑岡が、今季未勝利ながら賞金ランキングではトップに立った。
今年から米国女子ツアーに挑戦している河本。デビュー戦ではいきなり8位に入る活躍を見せた。
※日本ツアーランキング、米国ツアーランキングのデータは全て2020年2月1日時点のものです。男女のランキングは2020年1月20日時点。
GOLF TODAY本誌 No.573 112〜113ページより