10年前のトップが、今では平均に! 女子ツアー激戦時代の要因は、パーオン率の急上昇にあり!
日・米ツアーの“最旬”プレーヤーは? 今月のポイントゲッターを探せ!
シーズン開幕が延期されている日本女子ツアーだが、最近は渋野日向子らの黄金世代だけでなく、今年がプロデビュー1年目となる安田祐香を中心としたミレニアム世代など、若い選手が女子ツアーのレベルを上げていると言われている。それはパーオン率にも顕著に現れていた。
19年は70%超えが30人もいた!
わずか3年前までパーオン率が70%を超える選手は『アイアンの名手』と呼ばれていた。というのも2017年にパーオン率が70%を超えたのは13人、2016年は10人と、毎年10人くらいしかいなかったからだ。さらに時代をさかのぼると2010年は4人、2005年も4人と、その時代はパーオン率70%を超えることが高いハードルになっていたのだ。
それが2018年以降はパーオン率70%超えの選手が急増して18年は22人、19年になると30人が70%を越えていた。ちなみに昨年は上位30人の平均パーオン率が約72%だったが、それは2010年前後であればパーオン率がトップだった選手の記録。このパーオン率は平均スコアにつながるデータとも言われていて、パーオン率が高い選手は平均スコアでも上位にきている。つまり、全体のパーオン率が上がったということは、それだけツアー全体のレベルが上がっているとも言えるだろう。
大活躍を見せた黄金世代の渋野日向子、河本結、原英莉花、小祝さくらなどは全員パーオン率70%を越えていた。また黄金世代の一つ下にあたる稲見萌寧が記録した78%は歴代パーオン率でもダントツ1位の記録である。黄金世代を中心とした若い選手がツアーのレベルをあげていることは、このパーオン率から見ても明らかだろう。
過パーオン率の上位選手は平均スコアも上位に!
日本男子ツアー
23歳の星野は186センチの大型選手。18年、19年とツアー優勝を挙げていて、ツアーが再開されれば賞金王候補の一人でもある。
米国男子ツアー
メジャーなど大舞台に強いリードは、2月の「WGCメキシコ選手権」を制したことで、賞金ランキングでも4位に浮上。
ツアーが中断されているPGAツアーだが、現在のポイントトップは韓国のイム・ソンジェ。もし、このまま年間1位となれば初のアジア王者!?
2018年以来の世界ランク2位に返り咲いたラームは25歳。スペイン人選手として2人目の世界ランク1位なるか!?
米国女子ツアー
米国ツアーが中断される前まで絶好調だった畑岡は今年の賞金ランキング3位につけている。1位との差も僅差。
今年3月21日に一時凍結された男女の世界ランキング。延期された21年の五輪出場を狙う渋野は12位のまま。
※下段のランキングのデータは全て4月25日時点のものです。
GOLF TODAY本誌 No.576 128〜129ページより