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若手には『無観客』なのが追い風? アース・モンダミンカップ

無観客は「経験が少ない子でも優勝する確率が高いのかなと思う」と鈴木愛

2020/06/28 ゴルフサプリ編集部

悪天候のために29日(月)に順延になったアース・モンダミンカップの最終ラウンド。

上位には若手3名が名を連ねている。21歳で「黄金世代」田中瑞希、20歳で「ミレニアム世代」古江彩佳、そして18歳で「新世紀世代」西郷真央。この若手の活躍は、無観客であるということも要因のひとつとして考えられるかもしれない。

無観客だから、プロツアーならではの“緊張”が生じない?

まるで指定練習日のような大会3日目の様子。
観客のいない試合経験のほうが多いので、今大会の雰囲気のほうが“慣れている”と古江彩佳

アース・モンダミンカップの3日目を終えて、トップを走るのは11アンダーで1998年生まれの「黄金世代」21歳の田中瑞希、2位Tには8アンダーで2000年生まれの「プラチナ世代」20歳の古江彩佳、同じく2位Tには2001年生まれの「新世紀世代」18歳の西郷真央の若手が上位グループを形成している。

予選落ちした渋野日向子が「ギャラリーがいたときに、バーディを取ったときの歓声が、自分のエネルギーになることを改めて感じた」と無観客の試合で声援がなく、今ひとつ波に乗り切れなかった理由のように語っていた。

一方、盛況な日本女子プロゴルフツアーの大勢のギャラリーに囲まれた中での試合経験の少ない上位若手3名。彼女たちは、逆に無観客試合で、ギャラリーの応援・声援のプレッシャーのない中でプレーできていることが、昨日までの結果につながっているのではないだろうか。

3日目を首位で終えた田中瑞希はリモート会見で「自分はあんまり見られてやれるタイプじゃないから、こっちの(ギャラリーがいない)ほうが自分の感じで落ち着いて、できている感がありますね」

たくさんのギャラリーの声援は励みにもなるけど、緊張にもなりますか? との質問には「そうですね。大勢のギャラリーの前でそこまでやったことがないから、たぶん萎縮しそうです」と、無観客試合だからこそ、伸び伸びプレーできていることが、好結果につながっていると語っている。

2位Tの西郷真央は無観客について「アマチュアの試合ではなかなかギャラリーは入らなかったりするので、どちらかというとアマチュアのときの試合の感覚がありました。すごく静かななかでプレーしていた感じなので、集中してできたかなと思います」と語った。昨年の日本女子アマチュア選手権で優勝し、アマチュアの試合の雰囲気で、その実力を発揮できているのであろう。

昨年、史上7人目のアマチュアツアー優勝者となり、プロ5戦目の古江もリモート会見で、無観客試合について「ギャラリーの方がいないのは、寂しい感じはしましたが、そんなに 1 年間とか戦っていたわけではなくて、アマチュア(の試合)の方が多かったので、そこの慣れは大丈夫かなと思っています」と、ギャラリーがいない雰囲気に慣れていることで、平常心でプレーできていると予測できる。

今季、プロデビューイヤーを迎えた安田祐香と吉田優利もリラックスした表情を見せる。

昨年の賞金女王、7アンダーの4位Tにつけている優勝争い本命の26歳の鈴木愛は、若手の活躍について「無観客なのでだいぶ雰囲気も違いますし、いままでだと大勢のギャラリーがこの試合は入っていたので、お客さんがいると無観客よりさらに緊張して、ミスしたらいけないとかいろいろ緊張をよりすると思うんです。無観客なのでみんな落ち着いてプレーできて、わりと経験が少ない子でも優勝する確率が高いのかなと思う」と、逆に無観客が若手の経験の少なさをカバーしていると分析していた。もちろん鈴木は優勝を目指し、アウトコースで伸ばせればチャンスがあると答えていた。

明日の最終日も、午前8時からインターネット中継でライブ配信される。田中、古江、西郷の最終組のスタートは10時。

ギャラリーの期待に応えようという“力み”が生まれずに済む若手と経験豊富な実力者たちとの戦いは、どのような結果となるのか。明日の最終ラウンドが楽しみである。

写真/Getty Images/JLPGA提供
文/嶋崎平人
構成/ゴルフサプリ編集部

たしかに選手の笑顔をよく見られる大会かもしれない。写真は臼井麗香。
写真は大会初日に今季大1号のイーグルを記録した川崎志穂。