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シニアツアーが有観客で開幕! 「ISPS HANDA コロナに喝!! シニアトーナメント」

シニアツアーも3ヶ月遅れで開幕。佐藤信人がシニアデビュー

2020/07/30 ゴルフサプリ編集部

新型コロナウイルスの感染拡大の影響でPGAシニアツアーも3ヶ月遅れの開幕となった。だが、無観客で開催されたJLPGA(日本女子プロゴルフ)ツアー開幕戦とは違い、PGAシニアツアーの開幕戦「ISPS HANDA コロナに喝!! シニアトーナメント」(賞金総額3000万円)は有観客で開催を選択。

今年初となる有観客での試合が開幕。ギャラリーは入場は無料!

シニアツアーにデビューした佐藤信人。提供:日本プロゴルフ協会

新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、国内のプロゴルフツアーは開幕が大幅に遅れ、開催が叶ったのはJLPGA(日本女子プロゴルフ)ツアーの開幕戦「アース・モンダミンカップ」(無観客試合)のみ。

ゴルフに限らず、ほぼすべてのプロスポーツを観戦する機会を奪われてしまったスポーツ好きとしては、寂しさを通り越して悲しみすら感じているだろう。だが、そんな中で国際スポーツ振興協会(ISPS)が4つの新規大会の開催を決定。今日、そのうちのひとつであるPGAシニアツアー開幕戦「ISPS HANDA コロナに喝!! シニアトーナメント」(静岡県・朝霧カントリークラブ)が7月30日(木)・31日(金)の日程で開幕した。

雨が降る中、開始された第1ラウンドは、濃霧のため午後0時10分から中断したが、午後1時38分から競技を再開した。大会には、50歳以上のシニアが72名、68歳以上のスーパーシニア40名が出場。その中には、今年の3月に50歳を迎え、シニアデビューを果たした佐藤信人の名前も。

その佐藤信人が試合に出場するのは2014年のチャレンジツアー以来、6年ぶりとなる。前日の練習ラウンドを伊澤利光、深堀圭一郎、塚田好宣とまわり、「3人ともすごく飛ぶので自信をさらになくして終わりました。でもおしゃべりは楽しかったです」(佐藤信人)という。

久しぶりの試合、かなり緊張しているということで「練習ラウンドとはいえ緊張して普段出ないようなことが出てしまいました」(佐藤信人)という。

明日、決勝ラウンドが行われる現地の天気予報は雨のちくもり。だが、降水確率は低く、晴れ間がのぞく時間もありそうだ。せっかくの有観客試合、選手にとっても観客にとっても気持ちよく過ごせる天候になってほしいものだ。

佐藤信人と同じく、6月に50歳になったばかりの小山内護もこの大会でシニアデビューを果たす。レギュラーツアーで4勝を勝ち取った実績を持ち、飛ばし屋として知られる小山内護のシニアデビュー戦はどうなるのか。こちらも注目したい。
写真は7月15日行われた国際スポーツ振興協会(ISPS)の新規大会開催記者発表会の様子。「考えうる最大の努力(感染防止対策)を行う」とISPSの半田晴久会長(写真中央)

新型コロナウイルス感染症の拡大が懸念される中での開催。だが、大会側はしっかりと感染防止対策を講じている。入場時の検温とアルコール消毒の徹底、来場者のマスク着用義務、そして来場者全員へのフェイスシールドの配布などなど。この努力を実らせるには、大会運営側だけでなく来場者の協力も必須となるだろう。

会場には来場者が「密」になることを防ぐ「ミッツポリス」が見回りを実施。半田晴久会長(ISPS)らしい、思わずクスッとさせられてしまう感染防止のための取り組みだ。

文/角田柊二
写真/渡辺義孝