中古クラブは同じ系列でも店舗によって買取り価格が違う!
中古クラブ売買の裏ワザ教えます!! Vol.09
中古クラブの世界で30年! 中古クラブに関する知識において、レジェンドと呼ばれる中山功一氏が中古クラブの得する扱い方を伝授します。
GOLF TODAY本誌 No.587/72ページより
中山功一
なかやま・こういち
かつてはフェスティバルゴルフでゼネラルマネジャーを務めるなど、中古クラブ業界に携わって約30年。ゴルフ雑誌での連載、中古ゴルフクラブ関連の著書も多数。テレビ東京系列「なんでも鑑定団」にも鑑定士として出演。
中古市場は、ウェブより店舗優先
中古ショップは全国チェーンとして展開しているものが圧倒的に多いですが、コンビニみたいに全国共通で同じ価格設定にはなっていません。同じクラブであっても、買取り価格や販売価格は店舗によって違います。
特に、クラブを売りたいときは最低でも2店舗で見積もりを出すことがオススメ。これを私は「捨てる神あれば、拾う神あり」と言ったりしていますが、大手チェーンであっても直営店もあれば、フランチャイズもありますし、地方にある国道沿いの大型店もあれば、都心のオフィス街や高級住宅地に近いエリアのお店もあります。そうなるとゴルファー層が全然違うので当然、お店に集まるクラブも変わってきます。
買取りはお店にとって需要の高いクラブほど、高く買い取ってくれるのが基本。例えば、スコッティ・キャメロンの限定モデルなどを売りたいときは、都心や高級住宅地に近い店舗の方がより高く買い取ってくれるパターンが多い。逆に『SIM2』や『G425』のような定番の人気クラブを売りたいときは、お客さんの利用者が多い大型ショップの方が良いと思います。また、地方のお店に行くほど、かなり古くなったモデルでも買い取ってくれるケースが多いです。
もう一つ、大手チェーンでクラブを売買するときの裏ワザは、ショップ展開しているお店の多くは、ネットよりも実店舗を優先しているということ。もちろん、クラブの在庫状況や価格はネットにも掲載されていますが、お店によっては在庫状況の更新がかなり遅いところもあって、お店に行くと在庫があると言われることも多いです。また、ネットでは価格交渉はほぼ出来ませんが、店舗では売るときも買うときも価格交渉をしてくれるところが多いです。そういう意味でも、まだ中古業界はネットより店舗の方がユーザーメリットは大きいと思います。
裏ワザ〈買取り編〉
●必ず2店舗で買取り価格を確認する
●シリーズ最新モデルの発売時期をチェック
●掃除は自動車関連のクリーニング用品がオススメ
中山功一セレクト
今月のオススメ中古No.1
〈マックダディ フォージド〉
キャロウェイゴルフ
2018年10月に発売された『マックダディ フォージド』ですが、これはアジア限定モデルなので日本人好みの打感、顔になっていて、スピン性能も最高クラス。昨年、『JAWS』シリーズからは新しいフォージドモデルが出たことで、このモデルは中古なら8000円前後。まさに買いドキです!