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タイトリスト新作「TSi3」ドライバーを野村タケオが試打レビュー

タイトリストのTSiシリーズ、洋ナシ型のTSi3を打ってきました!

2020/12/05 ゴルフサプリ編集部

野村タケオのゴルフ実験室タイトル画像

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。

この秋、各社から新作クラブがいろいろと発表されていますが、個人的にけっこう気になっていたドライバーが発表されました!タイトリストのTSiシリーズです!

前作のTSシリーズが出た時にちょっとイメージが変わったな~と思ったのですが、このTSiはさらにソールデザインの雰囲気が変わり、個人的にはカッコ良くなったなと思っています。性能的にはどう変わったのでしょうか?

メディア試打会では練習場で試打したのですが、なかなかいい数字が出ていたので、さっそくお借りしてコースでラウンドしながら試してきました!

撮影/野村タケオ

タイトリストのTSiシリーズってどんなドライバー?

タイトリストのTSiシリーズ,ヘッド部分のアップ写真

まず大きな特徴のひとつはフェース素材!航空宇宙の分野で使われてきた「ATI 425チタン」という素材を使っています。高強度・強靭性・高弾性を誇るこの素材を使うことにより、フェースの広範囲でボールスピードをアップすることに成功しています。この「ATI 425」をゴルフ業界で使っているのはタイトリストだけなんですね。

TSi3のヘッド部分アップ写真

次に慣性モーメント。慣性モーメントといえば、通常はトウ・ヒール方向に対するモーメントの大小のことを言うのですが、このTSiドライバーは上下の慣性モーメントの数値をアップすることにより、フェースのどこに当たってもボールスピードをアップさせ、適正なスピン量で飛距離を出せるようにしています。

その他にも空力性能を向上させることによりクラブスピードをアップさせたり、ルール適合内での反発係数最大値を確保するために、全てのフェースの反発係数を検査したりと、かなり飛距離アップのための進化をしているようです。

TSi3はやっぱりいかにもタイトリスト!

TSi3のヘッド部分アップ写真

TSi3は前作TS3の後継モデルなのですが、デザイン的にも機能的にもけっこう変わりました。TS3で採用されていた「SURE FIT CGウェイト」という棒状の可変ウェイトが廃止され、TSi3ではSureFit CGトラックシステムといいうものになりました。これはヘッド後方部でウェイトをスライドさせ、プレーヤーの打点に重心を合わせることで飛距離を伸ばすというものです。ウェイトを移動させることで重心距離を変えてボールの捕まりをコントロールするというわけではないんですね。

TSi3とボールを置いて上から撮った写真

ヘッド形状はタイトリストらしくとても綺麗な洋ナシ形。構えやすいし、あまり左に引っかかりそうな感じがしません。TSi2もきれいな形状ですが、やはりTSi3のほうがタイトリストらしい形状ですね。試打クラブはロフト10度。シャフトは純正のTSP322 55Sで、45.5インチです。このシャフトは中元調子でSだと56gです。総重量は313gとなっています。

TSP322 55Sシャウト部分のアップ写真

タイトリスト TSi3ドライバーをコースで試打しました!

さっそくコースに持ち込んで打ってみましたが、打ってみてもやはりタイトリストのドライバーだな~と感じられました。とにかく打感が柔らかくて最高に気持ちいいんです。フェースに乗るというか、ひっつく感じがたまらない。打音もほとんど金属音がしない低い音。完全に僕好みで、打つたびにニヤニヤしてしまいました。

弾道はちょうどいい感じの中高弾道。ロフト10度でこれだから、9度はけっこうなハードヒッターか、アッパーブローにボールを捕らえる人向きですね。スピンはかなり少ないと思います。捕まりはそこまで悪くはなく、フェードヒッターの僕が打っても右にペローンって球は出なかったですね。ドローヒッターだとちょうどいい感じに捕まるんじゃないでしょうかね。純正のTSP322 55はしっかりと振っていけるので、このヘッドにけっこう合ってる感じがしました。TSi2は打ち出しが高くキャリーで飛ぶイメージですが、このTSi3はとにかく前に強い球が飛ぶイメージ。スピンも少ないので風には強そうだし、ランも期待できます。

TSi3のフェース面のアップ写真

同じホールでTSi2と打ち比べをしましたが、僕はTSi3のほうが飛びました。曲がらなさという面ではTSi2のほうが上で、優しく飛ばせますが、意外にもTSi3もあまり曲がらず大きなミスショットも出ませんでした。これはヘッドの性能ももちろんあると思いますが、クラブとしてのバランスが良くて、とても振りやすいためにミスが少なかったんだと思います。

タイトリスト TSi3フェアウェイウッドも打ってみた!

TSi2とTSi3のフェアウェイウッドをコースで打ち比べました。構えたときの見た目はかなり似ていて、大きさ的にもほぼ同じ。両方とも本当にヘッドが小さいんですよ。構えたときにはちょっと不安になる人もいるでしょうね。打ってみるとTSi2はボールが上がりやすく、直進性も高いので、見た目よりも優しく使える感じでしたが、やはりこのTSi3のフェアウェイウッドは少しボールが上がりにくい。その分強い球が打てるのですが、やはり少しヘッドスピードがある人でないと使いこなすのは難しいかな。

TSi3のヘッド部分アップ写真

球筋を操るのもTSi3のほうがやりやすいので、やっぱり中級者以上向きのヘッドだと思いました。試打クラブにはなぜだか純正シャフトの軽い方(TSP110 50)が付いていて、このマッチングがイマイチでした。やっぱこのヘッドにはシッカリとしたシャフトのほうが合うと思うので、純正で選ぶのならTSP322 55にするべきだと思います。

TSP110 50シャウト部分のアップ写真

僕はタイトリスト TSi3ドライバー気に入りました!

野村タケオがクラブを2本持って立っている写真

正直、コースで試すまではTSi3ドライバーは自分にはちょっとハードすぎるかなと思っていたのですが、思ったよりも優しくて使いやすかったです。とにかく顔もいいし、打感・打音も良い。打ってて気持ちいいんですよ。球も強くて飛距離も出ていたので、マジで気に入りました。

純正のシャフトでもとても良かったのですが、もう少し弾きの良いシャフトにするともっと飛距離が伸びそうな予感もします。間違いなく優しさではTSi2のほうが上なのですが、ゴルファーのタイプによっては、TSi3のほうが扱いやすく感じるかもしれません。

今回のTSiシリーズはかなり完成度が高いと思いますので、ぜひ試打してもらって、自分にあうモデルを選んでもらいたいと思います。

<取材・文>ゴルフバカイラストレーター 野村タケオ

野村タケオの自画像イラスト,親指立ててナイスのサイン


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