PING G425アイアン|ポケキャビなのに顔は男前!より高く、よりやさしい『G425』
アイアンでも『G425』が売上げNo.1の秘密とは!?
2020年の秋に発売されたピンの『G425』といえば大ヒットしているドライバーの印象が強いが、実はアイアンでも『G425』が2020年10月の店舗売上げNo.1を記録している。人気の秘密はどこにあるのだろうか?
アイアンの『G425』は、『MAX』と『SFT』の融合系
『G425』のドライバーとアイアンで明らかに違うのはツアープロの使用率だ。ドライバーでは『G400』以降、『G410』や『G425』を使う選手が増えている。一方、アイアンの『G425』は決してツアーモデルではなく、ピン契約選手だと『i210』や『ブループリント』を使っている選手が圧倒的に多い。そんな『G425』のアイアンについて試打のスペシャリストである高橋良明プロは、
「ドライバーもピンは曲がらないと言われていますが、『G425』のアイアンはさらに曲がらない印象で、とにかくストレートボールが打ちやすい。左右のミスヒットには抜群に強いので、アイアンが苦手な人にピッタリです。またソール幅も広いのでダフリのミスに強いです」
ちなみにドライバーでは『LST』『SFT』『MAX』の3タイプがあるが、アイアンの『G425』は1タイプ。そのことについて高橋プロは、
「ピンのアイアンには『ブループリント』『i210』『G710』などがあるので、例えばドライバーの『LST』を使っている人であれば、『i210』や『ブループリント』と相性が良いでしょう。また『SFT』を使っている人であれば『G710』はつかまりが良くて飛ばせると思います。その中で『G425』のアイアンは、ドライバーで言うと『MAX』と『SFT』」を融合したイメージで、やさしさとつかまりの良さを感じました」
■G425アイアンを打って、第一印象は?
・G425MAXドライバーとG425SFTドライバーを融合したようなイメージ
・やさしく、ボールがつかまりやすいアイアン
前作より重心距離を短く、飛距離はチョイ飛び系!
高橋プロも「つかまりが良くなった」と語る『G425』。実際に『G410』アイアンと比べると、重心距離を約2パーセント短くしたことで、つかまりが良くなっている。また、フェースの周辺部分を『G410』より22%も薄くなったことで、初速も速くなった。高橋プロは飛距離について、
「決して、最新の飛び系のように10ヤードも20ヤードも飛距離が伸びるわけではありませんが、今までより5ヤードくらい飛ぶようになっている感覚です。だから、番手別の距離感が狂うことなく、いつもより飛ぶ。弾道は超高弾道タイプなので、安心感があります。ラウンドしているとアイアンの打球が高くなって、いつもより飛ぶのでアイアンが上手くなったような気分になれると思います」
■G425アイアンの飛距離性能は?
・5ヤードは確実に伸びている
・安定してよく飛んでくれる
・安定して番手に見合った高い弾道が打てる(キャリーが出る)
また見た目の印象については、
「シンプルでカッコイイ系のデザインはベテランゴルファー好み! 今までのピンだと、ぼってりしたグース系の顔のアイアンが多かったですが、『G425』はトップブレードも薄くなっていて、グースも抑えめなので男前になっています。単純にモノとして欲しくなるアイアンだと思います」
性能だけでなく、デザインや顔まで進化していた『G425』。ドライバーのように派手にツアープロが使って活躍しているわけではないが、アイアンは第一印象として「カッコイイ」と思い、試打をしてみると結果が良い。そうやって、アマチュア目線で人気No.1ヒットにつながったのかもしれない。
■G425アイアンの見た目の進化は?
・グースが控えめになった。
・トップブレードが薄くなった。
・シンプルな見た目でベテランゴルファーにも好まれそう。
PING G425アイアン SPEC
クラブ名 | G425アイアン |
---|---|
ヘッド素材 | ハイパー17-4ステンレススチール |
番手/ロフト角 | 4I/20.5度 5I/23.5度 6I/26.5度 7I/30度 8I/34.5度 9I/39.5度 PW/44.5度 UW/49.5度 SW/54度 LW/58度 |
シャフト | カーボン:ALTA J CB SLATE(S、SR、R)、ALTA DISTANZA BLACK40(R) スチール:N.S.PRO950GH neo(S、R)、N.S.PRO ZELOS7(R、S)、AWT 2.0 LITE(R、SR、S)、N.S.PRO MODUS3 TOUR105 (X、S、R)、N.S.PRO MODUS3 TOUR120 (X、S) 、DG EX TOUR ISSUE(S200、X100) |
長さ(5I) | 38.25インチ |
バランス/重さ(#5) | ALTA J CB SLATE(R):C9/367g N.S.PRO950GH neo(S):D0/409g |
価格 | ●カーボン 単品:21,000円+税 ●スチール(DG EX TOUR ISSUE以外) 単品:18,000円+税 ●DG EX TOUR ISSUE 単品:20,000円+税 |
テスター
高橋良明(たかはし・よしあき)
1983年生まれ。東京都出身。2013年プロ入会。サザンヤードCC所属。ツアーに挑戦するかたわら、ゴルフ専門紙やウェブメディアでテスターを務める。毎年出る新製品をほぼ打ち尽くす試打のスペシャリスト。
取材・文/野中真一
撮影/相田克巳
協力/サザンヤードカントリークラブ