ゴルフお悩みレッスン「飛距離は出るのですが、そのぶん曲がりも大きいんです」
連載「われらアマチュアお助け隊」【第22回】
巷で人気の個性豊かなティーチングプロが、ワンポイントに絞ったレッスンで、アマチュア読者のお悩み解決に挑む!
ゴルフトゥデイ本誌576号/136〜139ページより
今月のアマチュア|牧野さんのお悩みは……
今月のアマチュア
牧野一成さん
年齢/30歳
ゴルフ歴/3年
アベレージ/99
スポーツ歴/野球
ドライバー飛距離/270ヤード
好きなクラブ/SW
牧野さんのお悩み「飛距離は出るのですが、そのぶん曲がりも大きいんです。右へのスライスや左へのヒッカケ、ティーイングエリアで落ちこみます……」
今月のお助け隊員|赤坂友昭プロ
赤坂友昭
『数多くのプロに教える理論をアマチュアにも』
プロ時代からトータルゴルフフィットネスにてトレーニングを学ぶなど精力的に活動。巷にある感覚論にも疑問を感じ、コーチに転向後は、クラブ力学・物理学・運動力学という根拠のあるものを日々追求。現在は東京ゴルフスタジオ、トータルゴルフフィットネスにて、数多くのプロに教えている理論を、わかりやすくアマチュアにも指導している。
右にも左に曲がると悩む牧野さんのスイングを見てみよう
牧野さんのスイング
「テークバックからトップまでは力強さがあって綺麗ですが、ダウンスイング以降の腕を振っている方向が気になります」(赤坂友昭プロ)
腕は横方向ではなく目標方向に振る!
写真 左)腕を横方向へ振っていて、クラブも体の左側へ……。
写真 右)腕は目標方向に振る!クラブが体の左側へはみ出さない。
『主な原因は』ココだ!!
ダウンスイング以降、胴体は横回転するが、それに同調させて腕まで横に振ってしまい、カット打ちになって、左右へ曲がっていた!
腕は胴体の回転と同調させなくていい!
写真 上)胴体は横回転していても腕まで同調させない!
写真 下)胴体の横回転とは分離させ、腕はタテ回転のイメージがいい!
ワンポイント・LESSON
Point!横=メリーゴーラウンドではなく、タテ=観覧車のイメージがいい!上体の前傾は保ったままフラフープをタテ回転させよう!
ボディターンを意識しすぎなくていい!
写真 左)ボディターンで、腕を胴体から離さないと、腕が横振りに……。
写真 右)腕と胴体は別! 腕をタテ振りにすると左ワキは自然と開く。
左側に障害物を置いてクラブの動きを確認!
写真 左)横振りだと障害物に当たってしまうが……。
写真 右)タテ振りなら当たらず振り抜ける!
牧野さんのスイング【Before】
背後から見ても、横振りだったフォローが……。
牧野さんのスイング【After】
タテ振りでしっかり振り抜けていますよ!
ミス撲滅のための[お助けドリル]|腕と胴体分離ドリル
左足の側面にキャディバッグを置き、腕が当た
らないように素振りしてみましょう。体は横回
転させ、腕はタテ回転させるしか、バッグに当
たらない方法がないことに気づけるはず。コツ
は球を運ぶ目標を常に意識することですよ!
「腕と胴体が別の回転をしてよかったとは! タテ振りを覚えてスライスもヒッカケも減りました! 」(牧野さん)