グリーンとバンカーで抜群の上手さを魅せる勝みなみ
黄金&プラチナ世代女子プロの強さの秘密6|1ラウンド当たりの平均パット数1位!サンドセーブ率2位
黄金世代でショートゲームの上手さ群を抜くのはアマチュア時代の優勝も含めツアー4勝を誇る勝みなみだ。昨季は「樋口久子 三菱電機レディス」で2位に入った。
18ホールで平均パット数は約28。バンカーから6割以上の確率でパーセーブ
最近ではアマチュアでもWebのスコア管理機能などで自身の平均パット数を把握しているゴルファーが少なくないと思う。パッティングのスコアをつけた経験がある方なら分かるが、1ラウンドでパット数が30を切るのは非常に難しい。
2020年の国内女子ツアーで平均パット数(1ラウンド当たり)がトップだったのは勝みなみ。1ラウンド当たりの平均パット数が「28.1892」だった。また、パーオンホールでの平均パット数というデータもあり、こちらも全選手の中で2位(1.7557)。チャンスでしっかりとバーディをものにする確率は高い。
また、バンカーでも上手さを発揮。サンドセーブ率(グリーンサイドのバンカーに入ってから2打かそれより少ない打数でカップインする率)は全選手で2位(62.5000)。バンカーに入れても半分どころか6割以上はバーセーブをしている。
フェアウェイキープ率とパーセーブ率の改善が今季のカギ!?
もともとフェイアウェイキープ率はあまりよくない勝だが、一昨年と昨年を比べて大きく数値が悪くなったのはパーオン率。一昨年の33位から昨年は77位まで順位を落とした。さらにバンカーからのリカバリーでは良い成績を残しているのだが、パーセーブ率(パーかそれより良いスコアを獲得する率)は18位から49位に大きく調子を落としており、グリーン周りのラフからのアプローチが課題のようだ。
スコアをつくるのに最も重要だと言われているパッティングの数値が常に良い勝。このアドバンテージを活かすとともに、ショットとラフからのアプローチという2つの課題を克服し、一昨年のような複数勝利を狙いたいところだろう。
写真/JGMA