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フジクラコンポジット「Speeder SLK Type-D」シャフトを野村タケオがレビュー

安定感のある短尺シャフトに飛距離性能をプラス!?Speeder SLK Type-Dは本当に飛ぶの?

2021/02/09 ゴルフサプリ編集部

野村タケオのゴルフ実験室タイトル画像

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。

以前レポートしたことがありますが、フジクラコンポジットさんに短尺用のシャフトSpeeder SLKというのがあります。

このシャフトは短いシャフトでもクラブバランスが変わらず、ミート率や操作性がアップするというもの。そのおかげで方向性が良くなったり、飛距離が伸びたりといい事だらけのシャフトだったのですが、そのSLKにさらに飛距離性能をプラスしたType-Dというのが出たのだとか。

もともと短めのシャフトを使っている僕としては、これはかなり気になる~ってことで、さっそくコースで試してみました!

撮影/野村タケオ

Speeder SLK Type-Dってどんなシャフト?

野村タケオがシャウトを持って立っている写真

カーボンと金属の複合技術「MCT」を採用して短尺化することでクラブバランスが軽くなってしまう問題を解決したシャフト。

全長に「マルチフープフライ積層」を採用し、シャフトのつぶれ変形を抑え、しなやかなしなり戻りを実現。さらにシャフト全長に「90tカーボン」などの高弾性素材を積層し、ロートルク化。また高強度・高弾性カーボンである「トレカT1100G」を先端に複数積層して先端剛性を高めています。

その結果、シャフト全体にハリが出てスピード感がアップし、先端剛性を高めたことで弾き感が出るようになりました。短いことでミート率や操作性がアップした上に、スピード感や弾き感が出て飛距離も伸びるというのがSpeeder SLK Type-Dなのです。

SLKとSLK Type-Dの違いは?

Speederのシャウトロゴアップ写真

僕は最初のモデルのSLKもけっこう気に入っていて何ラウンドも使っていたんです。もともと長いシャフトが振れなくて、短めのシャフトを使っていたので、あまり抵抗もなくSLKを使うことが出来ました。

44.5インチで組んだのですが、やはり短いシャフトだと気持ちよくフィニッシュまで振り切れるしミート率が上がります。飛距離的には普通の長さのシャフトに比べて、ほぼ同じ飛距離か少しだけ飛ぶのかな~って感じでした。僕の感想としては距離よりも方向性が良くなり、平均飛距離は伸びるシャフトというイメージでした。

そして今回のType-Dですが、SLKと同じ44.5インチで組みましたが、振ってみると少しハリを感じます。SLKは少しまったり感があったのですが、Type-Dはピシッとしています。インパクト付近での走り感もあって、たしかにType-Dのほうがシャフトが弾いてくれるという感じがしましたね。

どうやらType-Dは振動数的にはSLKよりも柔らかくしてあるらしいですが、トルクを締めてあるのでしっかり感が出ているのだとか。しなるほうがヘッドスピードは上がりますからね。

先端部分がしっかりしているから、最近の大慣性モーメントヘッドにも相性は良さそうです。

Speeder SLK Type-Dを使ってコースで打ってみた!

さっそくコースで打ってみたのですが、やはり短いから振りやすい。切り返しからインパクト、フィニッシュまで気持ちよく振り切れるんです。しなりはそこまで感じず、けっこうしっかり感があるように思いました。インパクトではしっかりとヘッドが走ってボールを弾いてくれますね。

1ラウンド使ってみたのですが、やはりミート率は高く、ミスヒットをする確率がぐっと下がりました。その分ボールが曲がらず大ケガにならないですね。

弾道は中高弾道。普通はシャフトを短くすると球は低くなるのですが、このシャフトはちゃんと球が上がるように設計されていますね。先端をしっかりさせてあるからか、スピン量は少なめです。

で、飛距離ですが、めちゃ飛びとまでは言いませんが、けっこう飛びました。ヘッドが当たり負けせずに強めのたまが出て、ランもけっこう出てトータルで飛んでるような気がします。安心して振れるので、しっかりと振り切れて飛距離も出やすいように感じます。初代のSLKよりはたしかに飛距離性能は上がっているんじゃないでしょうか。

Speeder SLK Type-Dシャウトのロゴアップ写真

Speeder SLK Type-Dはどんなヘッドやゴルファーに向いてる?

やはり先端がしっかりしているので、大型ヘッドとの相性はいいように感じました。慣性モーメントが大きく曲がりにくいヘッドで思い切って振っていくと良いんじゃないでしょうか。少し小さめのヘッドでもシャフトが短い分、ヘッドを大きく感じるので、それもありかも。

どんなゴルファーでも使えるシャフトだと思いますが、やはりどちらかというとボールを叩いていくタイプのゴルファーのほうが向いているような気がします。長いシャフトだとどうしても球が暴れる人には最適ですね。

シャフト重量は40(49.5g)、50(58g)、60(66g)と3種類用意されているので、それぞれヘドスピードに合わせて選ぶと良いと思います。僕は50を使ってみたのですが、かなりしっかりしてるので、これで十分か、もしかしたら40でも良かったのかなと思いました。60は思い上にトルクもかなり絞ってあるので、僕くらいのヘッドスピード(42m/sくらい)ではハードすぎる気がします。

ちなみにフレックスは1フレックスなので、重量で選ぶことになるのですが、よほどパワーがある人以外は50か40で良いと思います。

ドライバーが苦手で、どうしてもティショットのミスでスコアを崩してしまうという人は「短尺」という選択肢もありなんじゃないかと思います。このSpeeder SLK Type-Dならば短くしても飛距離が落ちることはないので、一度試してみるといいんじゃないでしょうか。

あ、最後にコスメに関してですが、けっこう濃いオレンジってとこが個人的にはちょっと重いかな~って思います。もう少しキレイ目な色とかグラデーションにするとかで、走り感とかスピード感をイメージさせたほうが良かったのかな~と。

<取材・文> ゴルフバカイラストレーター 野村タケオ

野村タケオの自画像イラスト,親指立ててナイスのサイン


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