ゴルフお悩みレッスン「強く振っているつもりなのに飛距離がイマイチで不満です」
連載「われらアマチュアお助け隊」【第31回】
巷で人気の個性豊かなティーチングプロが、ワンポイントに絞ったレッスンで、アマチュア読者のお悩み解決に挑む!
ゴルフトゥデイ本誌585号/104〜107ページより
今月のアマチュア|中野さんのお悩みは…… 。
今月のアマチュア
中野康晴さん
年齢/54歳
ゴルフ歴/20年
平均スコア/90
スポーツ歴 / 野球
好きなクラブ/8番アイアン
ドライバー飛距離/250ヤード
中野さんのお悩み「強く振っているつもりなのに飛距離がイマイチで不満……“ヘッドを走らせる”とか教えられますがそれが難しくて……」
今月のお助け隊員|赤坂友昭プロ
飛距離が出ない中野さんのドライバーショットを見てみましょう!
中野さんのスイング
持ち前の体格や腕力で飛ばそうと力んでしまっています。強く振っているつもりでも、ヘッドが走らないのでヘッドスピードは上がりません。(赤坂友昭プロ)
パームグリップで強めに握ると腕とクラブが一体化してしまう!
写真 左)腕力で飛ばそうと手のヒラでガチガチに握ると……。
写真 右)腕とクラブが一本の棒のようになりヘッドが走りません!
先端を鋭く走らせたいのは体温計もゴルフクラブも同じ!
写真 上)力んだ手を上下させても体温計の動きは遅い!
写真 下)指で軽くスイングすれば体温計は鋭く振られる!
『主な原因は』ココだ!!
腕力で飛ばそうとグリップを手のヒラで強めに握ってしまい手は振っているつもりでも、肝心のヘッドが振れていなかった!
ワンポイント・LESSON
Point!
フィンガーグリップで軽く握って手のヒラに隙間を作りましょう!クラブに密着させるのはあくまでも指だけでいい!
握る前にグリップを置く位置を変えてみよう!
写真 左)左手の手のヒラの上に置くと……隙間ができずにヘッドが減速してしまう。
写真 右)左手の4本の指の上に置けば……隙間ができてヘッドを加速できる!
細いスティックを振って先端を走らせる感覚を養おう!
写真 左)腕力で手ばかりを動かすのではなく……。
写真 右)指先でスティックの先端から音を鳴らすイメージ!
中野さんのスイング【Before】
手のヒラに隙間がなく力みを感じるグリップが……
中野さんのスイング【After】
指だけを密着させたヘッドが走るグリップに!
ミス撲滅のための[お助けドリル]|片足立ちヘッド集中ドリル
どうしても腕力に頼ったスイングをしがちという人は、腕が強く振れない状況をあえて作って球を打ってみましょう。右足を後方に引き、左足だけで片足立ちします。ここでヘッドだけに集中して、体ではなくクラブを主役にして力まずに飛ばしましょう!
「飛ばしに腕力はいらないととてもよくわかりました!グリップを変えただけでヘッドがよく走るし飛距離アップが楽しみです!」(中野さん)
赤坂友昭
『数多くのプロに教える理論をアマチュアにも』
プロ時代からトータルゴルフフィットネスにてトレーニングを学ぶなど精力的に活動。巷にある感覚論にも疑問を感じ、コーチに転向後は、クラブ力学・物理学・運動力学という根拠のあるものを日々追求。現在は東京ゴルフスタジオ、トータルゴルフフィットネスにて、数多くのプロに教えている理論を、わかりやすくアマチュアにも指導している。
協力/トータルゴルフフィットネス