ゴルフお悩みレッスン「ミドルアイアンがしっかりミートできません! 当たっても飛距離が不安定」
連載「われらアマチュアお助け隊」【第33回】
巷で人気の個性豊かなティーチングプロが、ワンポイントに絞ったレッスンで、アマチュア読者のお悩み解決に挑む!
ゴルフトゥデイ本誌587号/122〜124ページより
今月のアマチュア|加藤さんのお悩みは……。
今月のアマチュア
加藤柚子さん
ゴルフ歴/1年
平均スコア/ 120
スポーツ歴 / ハンドボール
ドライバー飛距離 /180ヤード
好きなクラブ/ ドライバー
好きなプロ /竹村真琴プロ
加藤さんのお悩み「ゴルフを始めたばかりですが、ミドルアイアンがしっかりミートできません! ダフって飛ばないことが多くせっかく当たっても距離が不安定なんです……」
今月のお助け隊員|志賀友香プロ
加藤さんのアイアンショットを見てみましょう!
加藤さんのスイング
背がスラリと高いので、体を生かせれば飛びますね! 縮こまった腕と、体を使えていない動きを修正しましょう!(志賀友香プロ)
体からクラブを遠ざけたくない意識が左腕の縮こまりの原因です!
写真 左)初心者にありがちですが体からクラブを遠ざけるのが不安で左ヒジを曲げてしまう。
写真 右)クラブは体の近くになくても大丈夫!左ヒジを伸ばしたままテークバックしましょう!
フォローもクラブを放りだすように体から遠ざけていいんです!
写真 上)ミスを恐れて当てたい意識が強いと腕が縮こまってしまいます……。
写真 下)気持ちよく腕を伸ばす大きなスイングアークが安定性を向上させます!
『主な原因は』ココだ!!
ミスヒットを恐れて体からクラブを遠ざけるのが不安で腕が縮こまったままテークバックし、安定しない小さなスイングアークがミスを頻発させていた!
ワンポイント・LESSON
Point!
左ヒジだけを伸ばそうとするより上半身全体でクラブを後方へ!
胸とグリップの距離をアドレスから変えない!
胸とグリップの距離をキープしたままテークバック!
写真 左)アドレスの時点では胸からグリップはこれだけ離れています。
写真 右)その距離をキープしたままトップまで上げていく!
上半身全体でテークバックする動きをクラブを持たずに確認してみましょう!
写真 1)左腕を胸に当て腕ではなく上体全体でテークバックしていく。
写真 2)胸に当てた左腕が後方から見えるくらいに胸を後方に向けていく。
加藤さんのスイング【Before】
左ヒジが曲がって縮こまっていたテークバックが……。
加藤さんのスイング【After】
スイングアークが大きな安定性の高いテークバックに!
ミス撲滅のための[お助けドリル]|腕を使わないテークバックドリル
アイアンの両端を写真のように両手で押さえ、両腕は伸ばしたままで腕ではなく上体全体でテークバックします。腕にも背中にも張りを感じるので、ストレッチ効果もあります。これを続けることで、スイングアークが大きくなり、打球が安定していきます。
「ミスを怖がってしまい気付かないうちに小さく縮こまったスイングになっていたんですね。大きなスイングアークで飛距離まで伸びました!」(加藤さん)
志賀友香
『アメリカ仕込みの最新理論優しく簡単な指導が評判』
小学生からゴルフを始め、日大ゴルフ部を経てプロに。日本では数少ないアメリカLPGAのティーチング&クラブプロフェッショナル(T&CP)会員。2019年にはT&CPレベル2に合格した本格派。最新理論と科学を織り交ぜつつ、一人ひとりに合ったスイングとスタイルを提案する。
協力/エースゴルフクラブ赤坂