年明けから2強メーカーがマークダウン! 22年はアイアンの単価上昇にも注目
中古クラブ売買の裏ワザ教えます!! Vol.18
中古クラブの世界で30年! 中古クラブに関する知識において、レジェンドと呼ばれる中山功一氏が中古クラブの得する扱い方を伝授します。
GOLF TODAY本誌 No.596/72ページより
中山功一
なかやま・こういち
かつてはフェスティバルゴルフでゼネラルマネジャーを務めるなど、中古クラブ業界に携わって約30年。ゴルフ雑誌での連載、中古ゴルフクラブ関連の著書も多数。テレビ東京系列「なんでも鑑定団」にも鑑定士として出演。
年明けから2強メーカーがマークダウン! 22年はアイアンの単価上昇にも注目
毎年恒例になりつつありますが、年明けはテーラーメイド、キャロウェイの現行モデルがマークダウンするので、中古市場でもその2強メーカーのクラブに人気が集中します。特に1月上旬からマークダウンした『SIM2シリーズ』は、年末からマークダウンを狙っていた人も多いと思うので早い者勝ちになるでしょう。
2022年の中古市場の予測で言うと、パーツ系のメーカーに注目が集まるのではないかなと思っています。実は大手中古ショップでも、地クラブやチューンナップを前提としてクラブの売買が少しずつ増えていて、お客さんの中には自分でクラブを組み立てる人も増えました。その理由としては、リモートワークで自宅にいる時間が増えたこと、さらに今のクラブはカチャカチャ式なので先端にメーカー対応のスリーブさえ装着すれば簡単にシャフト交換までできる。だからDIY感覚でゴルフクラブをチューンナップするゴルファーが増えてきたと思います。
また、最近は大手メーカーでカスタムシャフトを注文すると3ヶ月待ちになることも珍しくありません。「それなら自分で組み立てたほうが早い」と考える人も多くなってきたのでしょう。
もう1つ、個人的に気になっているのがアイアン価格の上昇です。最近はアイアンセットの本数が8本セットの時代から6本、5本と減ってきていることはみなさんも気づいているでしょうが、実はアイアン1本当たりの単価は上がってきています。新品では1本2万円を超えるアイアンセットも珍しくなく、中古アイアンの価格も上がってきています。一方で、ドライバーは5年前と比べてもほとんど価格が上がっていません。
今、世界的にスチールシャフトが不足している影響もあり、今後はアイアンの価格がますます上がっていきそうな気配がします。もし、狙っているアイアンがあるなら、今のうちに購入するのがオススメです。
裏ワザ〈年明け編〉
●人気メーカーのマークダウン品は早い者勝ち
●年明けの中古ショップはサービス満点
●アイアンはセットの本数が減って、単価がアップ
中山功一セレクト
今月のオススメ中古No.1
SIM2 MAX
テーラーメイド ゴルフ
22年の1月12日に日本でもテーラーメイドの新ドライバーが正式発表されるため、『SIM2』と『SIM2 MAX』は定価の半額程度までマークダウン。21年に最も売れた『SIM2 MAX』はドライバーだけでなく、フェアウェイウッドやユーティリティにも人気が集中するだろう。
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