TENSEI Pro White 1Kってどんなシャフト?

6年前にTENSEI CK Pro Whiteというモデルが発売されましたが、その後継モデルがこのシャフト。前作はローリー・マキロイが昨年使用していたモデルで、衝撃安定性に優れるケプラー繊維を手元に採用していました。今回のTENSEI Pro White 1Kはケプラー繊維の代わりに「1Kクロス」という薄くて緻密な織り目の素材を手元部に配しました。1Kクロスはしなやかで加工自由度が高いために、より効果的な重量配分が可能になりました。

シャフトの特性としては「ホワイト系」の特徴である先端剛性の高さで挙動を安定させ、「芯で捉えるインパクト」で方向安定性と低スピンの強弾道を実現しています。また手元部分にしなやかな「1Kクロス」を配したことにより、切り返しで深いタメをつくり、インパクトまで気持ちよく振り抜けるようになっています。

TENSEI Pro White 1Kを実際にコースで打ってみた!

今回のTENSEI Pro White 1Kは50g台(R、S、X)から60g台(R、S、X、TX)、70g台(S、X、TX)、80g台(S、X、TX)がラインナップされていますが、僕が試打したのは50g台のX。ヘッドはRODDIOのS-Design Oversized。42.25インチ(ヒールエンド)で組んでいます。

コースで1ラウンド使ってみましたが、とにかく振りやすさを感じました。切り返しで手元側が少しだけしなる感じがして、スムーズに切り返せます。そのしなり方もグッとしなるという感じではなく、とても自然なしなり方。ダウンスイングからインパクトもしなやかにしなり戻る感じで、自然にヘッドが返ってくるというイメージです。先端側は全くブレる感じがしません。めちゃ硬いという感覚はないのですが、ヘッドが変な動きをしない。RODDIOのドライバーヘッドは大きめなので、動きすぎるシャフトではヘッドの挙動が少し暴れることがあるのですが、このシャフトはそんなことが全く無い。自分が動かしたいようにヘッドが動いてくれます。ミスヒットしたときも当たり負けがないので、安定感もありますね。

僕の場合は50Xがちょうど気持ち良く振り切れたのですが、実はこれ振動数的にはかなりハードみたいです。僕はあまり数値を気にしないので、振ってみていい感じのを使うのですが、あとから振動数を聞くとけっこう硬かったので驚きました。でも手元側が少ししなってくれるので、僕的にはそこまで硬くは感じなかったんですよね。

つかまり性能はそこそこって感じです。勝手につかまえてくれるシャフトではないですが、つかまえに行けばしっかりとつかまえてくれます。先端剛性が高い分スピンも少なめになりますが、勝手に球を上げてくれるシャフトではないので、組み合わせるヘッドは少しロフト多めのものがいいのかもしれません。僕としてはTENSEI CK Pro Orangeよりも捕まりは良いし、気持ちよく振り切れるので好きですね。

TENSEI Pro White 1Kはどんな人におすすめのシャフト?

振りやすさは感じるものの、シャフトが積極的に動いて仕事をしてくれるということではないので、ある程度振れる人のほうが良さそうです。つかまりは悪いとは思いませんが、勝手につかまえてくれるわけではないので、スライサーには少し厳しいかも。引っ掛けは出にくいと思うので、チーピン持ちのフッカーとかにはいいかもしれません。

シャフト重量、フレックスのバリエーションが多いので、しっかりとフィッティングすれば、とても振りやすいドライバーになると思います。振り切りが良くなることで飛距離アップや方向性の安定を得られるんじゃないでしょうか。

ドライバーヘッドは最近の慣性モーメントの大きいものにもとてもいいと思います。少し変な動きが入ってもシャフトのねじれが少なく、フェースの向きを安定させやすいです。個人的には少し捕まるヘッドに入れたいな~って思います。

正直言って、僕はTENSEIのOrangeでは、いまいちタイミングが取れなかったのですが、このWhiteは切り返しがとても気持ちいいです。僕のようにOrangeが「う~ん」って方は一度試してみると「気持ちいい~」ってことになるかもしれません。ぜひ一度試打してみてください。

<取材・記事>ゴルフバカイラストレーター 野村タケオ


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