ホールインワンとは｜確率や記録、ホールインワン保険について解説

ゴルファーでなくても、ホールインワンという言葉を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

なんとなく凄い記録だろうということは分かっていても、実際にどれだけ難しいことなのか、また、実は達成した後にどれだけのお金がかかるかということを知らない人は多いと思います。

そんなホールインワンに関する様々な情報をまとめました。

ホールインワンとは

ホールインワンとは、ティーショットで打った球が直接カップに入ることを指し、スコアカードに1が入ることから「エース」とも呼ばれます。多くのゴルファーが、一生に一度は達成したいと憧れる記録です。

ホールインワンの確率

ホールインワンの確率は、アマチュアで約10,000分の1、プロでも約3,000分の1と言われています。つまり、年に50回ラウンドするアマチュアゴルファーが、50年たってようやく1回のホールインワンを達成できる、という計算になります。

ボールの行方は風やグリーンの傾斜など予測できないものにも左右されるので、ホールインワンのためには、ショットの上手さだけでなく運も味方に付けることが重要といえるでしょう。

ホールインワンの主な記録

ホールインワンにまつわる様々な記録を紹介します。

まず最多ホールインワン記録ですが、アメリカのノーマン・マンリーさんが「59回」達成したという記録があります。

最年少記録を持っているのは、クリスチャン・カーペンターさん。なんと4 歳のときにホールインワンを達成し、ギネス記録にもなっています。

最高齢記録は103歳で、アメリカの最高齢PGAメンバーであるガス・アンドレオンさんが113ヤードのショートホールで達成しています。

ホールインワンしたらお祝いをする

ホールインワンをしたらお祝いをするという、日本独自の習慣をご存知でしょうか。お祝いをしてあげるのはまわりの人たちではなく、達成した本人がお祝いをするというちょっと変わったお祝いです。その理由と内容についてご紹介します。

ホールインワンしたらお祝いをする理由

ホールインワンを達成すると、本人から同伴者や友人にプレゼントをあげたり、食事をふるまったりといったお祝いをします。

なぜ本人からお祝いをするかというと、ホールインワンという大きな幸運からくるマイナスの反動を少しでも多くで人に分けたい、という意味があるといわれています。お祝いをすることによって、本人にとっての「厄払い」になるということですね。

ホールインワンというのは、そうした出費も喜べるような、一生に一度あるかないかの嬉しい出来事なのです。

ホールインワンのお祝いの内容

ホールインワンのお祝いで多いのが、「記念品の贈呈」です。送るものとしては、マーカーやボールといったゴルフ関係のものから、グラス、タオル、時計といった生活用品まで様々です。商品にはホールインワンを達成した日付やコース、ホール、ヤード数など刻印することが多いです。

他には、キャディさんにチップをあげたり、祝賀会を開いたり、所属するホームコースであればホールに記念植樹をしたりもします。いずれの場合も、費用は本人が負担するので、かなりのお金がかかりそうですね。

ホールインワンのお祝いの相場

お祝いをする人数にもよりますが、少人数であれば数万円、盛大に行うのであれば数十万円にのぼることもあります。

たとえば記念品を贈ったり祝賀会を開く場合、1人につきだいたい5,000円くらいかかるので、人数が10人であれば5万円、30人いれば15万円くらいかかる計算になります。他にもキャディさんへのチップであれば1万円から5万円、記念植樹であれば10万円から20万円くらいが相場です。

プライベートで4人でまわっている時ならいいのですが、会社のコンペで達成してしまった時などは多くの人に知れ渡るので、お祝いの金額が高くなることも避けられないでしょう。

ホールインワンのお祝いに備えたホールインワン保険

運良くホールインワンを達成し、たくさんの人にお祝いをしなければいけなくなってしまったときのために、ホールインワン保険というものがあります。この保険の特徴をご紹介していきます。

ホールインワン保険とは

ホールインワン保険とは、ホールインワンを達成したことにより発生した費用を賄ってくれる保険です。月々の保険料を支払っておくことで、お祝いに何十万円とかかってしまっても、その費用を保険会社が負担してくれます。ホールインワンだけではなく、クラブの破損や盗難、ゴルフ場での怪我などの補償がセットになっていることが一般的です。

プランによってホールインワンの補償上限額が異なりますが、その金額に応じたお祝いをすれば、自分の持ち出しもなく多くの人に喜んでもらえて、みんながハッピーになれますね。

ホールインワン保険の証明方法・適用条件

同じ保険でも、自動車事故や病気と違ってホールインワンを証明してくれる機関や専門家はいません。そのため、本人や同伴者を除く「第三者」による証明が必要になります。もっとも有効なのがキャディさんで、全てのショートホールでショットとボールの行方を見ていますから、キャディ付きのラウンドであれば問題なく保険が適用されます。

一方、セルフプレーの場合どうするかというと、例えばそのホールでコース整備をしていた従業員、コース売店にいた従業員、後ろの組で待っていたプレーヤーなどが見ていれば、第三者として認められ証明することができます。そうした第三者による署名、当日のスコアカード、お祝いにかかった費用の領収書などを提出することで、保険の適用を受けることができます。

ホールインワン保険の保険料や補償内容

大手損保会社からネット型の保険会社に至るまで、多くの保険会社でホールインワン保険を取り扱っています。今回は、その中でもおすすめの保険会社5社の保険料や補償内容をご紹介していきます。

▼ ホールインワン補償つきゴルフ保険おすすめ5社

ホールインワン補償つきゴルフ保険おすすめ5社

三井住友海上「ゴルフ保険（ゴルファー保険）」

大手損保会社である三井住友海上のゴルフ保険です。ホールインワン補償のあるＢコースの保険料は年間8,950円とやや高めですが、ホールインワン補償は30万円、第三者への賠償額は2億円と補償内容が非常に充実しています。大手損保会社だからこそ得られる安心感も魅力ですよね。

楽天損保「ゴルフアシスト」

楽天損保のゴルフアシストは、年間3,180円というリーズナブルな保険料で、ホールインワン補償として10万円を受け取れます。保険料の支払いには楽天ポイントを使用することもできます。ホールインワンのお祝いは少なめでいいかなという人や、貯めた楽天ポイントの使い道に困っている人などにおすすめです。

au損保「ゴルフ保険（ゴルファー向け保険）」

au損保のゴルフ保険は、1日単位で補償を受けられることが特徴です。1年に何度もゴルフをするわけではない人にとっては、ゴルフへ行く日にピンポイントで保険を掛けられるのが嬉しいですよね。1番安いプランの場合、1日428円の保険料で10万円分のホールインワン補償が受けられます。

損保ジャパン「THE カラダの保険（ゴルファープラン）」

THE カラダの保険（ゴルファープラン）は、損害保険ジャパンが運用する通年型のゴルフ保険です。この保険は、加入年齢制限がないのが魅力。

部活動や大会など、ラウンドする機会の多いジュニアゴルファーから、ケガのリスクが高まる高齢者ゴルファーまで誰でも加入することができます。保険期間は1年間ですが、支払いは月単位となっています。

1ヶ月あたり700円と格安で、ホールインワン・アルバトロス保険金は30万円と充実しています。シンプルな1プランのみが用意されており、保険を選ぶのに迷ってしまう人にも優しい保険です。

東京海上日動「トータルアシストからだの保険（ゴルファー）」

トータルアシストからだの保険（ゴルファー）は、東京海上日動火災保険が運用するゴルフ保険です。こちらも通年型となっていて、保険料は年額での支払いとなります。

リーズナブルで最小限の補償内容が受けられるプラン1と、充実した補償内容が受けられるプラン2の2種類から選べます。この保険では、ゴルフ用品損害やケガ、ホールインワン・アルバトロスといった一般的な補償内容に加え、「示談交渉サービス」までついているのが特徴です。

ボールをぶつけてしまったときなど、他人との交渉ごとを任せられる安心のサービスとなっています。

【Q&A】ホールインワンについて多い質問

ホールインワンに関する、様々な疑問について答えていきます。

Q. アマチュアでもホールインワンは出るものですか？

少ない確率ではありますが、アマチュアでもホールインワンを達成する人はいます。中には複数回達成したことがある人もいますが、かなりの幸運の持ち主といえるでしょう。

ゴルフ場に行くと、ショートホールに記念植樹が植えられていたり、クラブハウスに過去のホールインワンの記録が飾られていたりするので、その希少価値の高さを実感できると思います。

Q. ホールインワンのお祝いをしないとだめですか？

ひと昔前であれば、ホールインワンを達成したら盛大にお祝いをするのが当たり前とされていましたが、昨今ではそれほどではないようです。

一方で、バブル以前からゴルフをやっている年配のゴルファーの中には、当時の盛大なお祝いのイメージが根強く残っていることが多いです。会社の重役も参加されるようなコンペで達成してしまった場合は、しっかりとお祝いをしたほうが良いかもしれませんね。

Q. 実際、ホールインワン保険は必要ですか？

確率論的に言うと、例えば年間3,000円の保険料で10万円の補償が受けられるとした場合、約30年以内にホールインワンを達成できれば元が取れるということになります。そう考えるとちょっと割に合わない気もしますよね。

しかし、ゴルフを長年していれば、何万円もするクラブが壊れてしまったり、ゴルフ場で怪我をして通院したりすることもあります。ホールインワンだけでなくそういった場面でも補償を受けられるのは大きなメリットなので、保険に入っておく価値は十分にあるのではないでしょうか。

ゴルフのホールインワンについて改めておさらい

ホールインワンに関する情報をご紹介してきました。いつかはホールインワンを達成したいと思う半面、お祝いのことを知ってしまうと「ホールインワンをしたらお祝いが大変…」という気持ちにもなるでしょう。

しかし、保険に入っておけば、「早くホールインワンを達成したい！」というポジティブな気持ちになれるので、毎回のゴルフがより楽しくなるというお金以外の効果も期待できますね。

ぜひ、そのホールインワンの喜びを味わえるよう、日々の練習やラウンドを頑張ってくださいね。