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細川和彦が涙のシニア初優勝!「すべてのゴルファーの健康長寿を願って」コスモヘルスカップシニア開催

2021/11/08 ゴルフサプリ編集部

細川和彦が涙のシニア初優勝!「すべてのゴルファーの健康長寿を願って」コスモヘルスカップシニア開催

2021年PGAシニアツアー第15戦「コスモヘルスカップシニアトーナメント2021」(主催/コスモヘルス株式会社、後援/千葉日報社)が11月5日、6日の両日、千葉市の平川カントリークラブにおいて、72名のシニアプロが参加して行われた。新型コロナ禍のため2年連続の無観客開催となったものの、爽やかな秋晴れに恵まれたコース上ではギャラリーがいないことを忘れさせるような熱戦が繰り広げられた。

取材・文/吉田宏昭 写真/圓岡紀夫

初日単独トップはシニア2年目の小山内護、1打差2位に細川和彦

  • 初日単独トップはシニア2年目の小山内護、1打差2位に細川和彦
  • 初日単独トップはシニア2年目の小山内護、1打差2位に細川和彦

今年度のシニアツアーも本大会を含めて残すところ2試合となり、大会独特の和やかな雰囲気とシーズン終盤戦の緊張感が入り交じる中で開幕した「コスモヘルスカップシニアトーナメント2021」は、まさしく激闘という言葉がふさわしい最後の最後まで目の離せない大接戦となった。

大会初日、決して得意ではないというパッティングで1ラウンド26パットと神がかったようなプレーで頭一つ抜け出したのはシニアツアー2年目の小山内護(51)。この日は平川CCの高速グリーンにタッチが合い、ほとんどのホールでバーディかOKパーという危なげないプレーを披露。木に当たったショットがコースに戻って来るなど運も味方につけて7バーディ、ノーボギーの65をマーク。7アンダーの単独首位で初日を終え、シニアツアー初優勝と来季のシード権に大きく近づいた。

小山内と1打差の6アンダーで単独2位につけたのはシニア1年目の細川和彦(50)。最終日は同じ1974年生まれで日体大荏原高校の同級生同士が、ともに初優勝をかけて最終組で直接対決することになった。また、2打差の5アンダー単独3位には賞金ランキング3位から逆転で賞金王をねらうシニア8年目の田村尚之(57)、3打差の4位タイには優勝経験の豊富な鈴木亨(55)やプラヤド・マークセン(55)ら実力者がひしめき、誰が勝ってもおかしくない展開となった。

手に汗握る攻防は36ホールで決着つかず、同級生同士のプレーオフは2ホール目で細川に軍配

シニア1年目の今季は前週までの14大会中ベストテンフィニッシュが10回でそのうち2位が3回。待ち望んだ初優勝後、細川和彦の第一声は安堵のこもった「よかったー」だった。今回の勝利で賞金ランキングも2位に
シニア1年目の今季は前週までの14大会中ベストテンフィニッシュが10回でそのうち2位が3回。待ち望んだ初優勝後、細川和彦の第一声は安堵のこもった「よかったー」だった。今回の勝利で賞金ランキングも2位に上がり、最終戦では2勝目と逆転賞金王を目指す。

「コスモヘルスカップシニアトーナメント2021」最終日は首位でスタートした小山内護と1打差で追いかける細川和彦、同級生同士の一騎打ちの様相を呈した。前半戦は小山内がバーディで伸ばせば細川も奪い返す一進一退の攻防。だが、後半は大きくゲームが動いた。12番、13番の連続バーディで細川が追いつくと、続く14番、15番で小山内が痛恨の連続ボギー、細川はさらに15番でバーディを奪い一気に3打差をつけた。残り3ホールで流れは細川に大きく傾いたかのように見えたが、17番、18番で今度は細川が連続ボギーとし、両者9アンダーのタイスコアで決着はプレーオフにもつれ込んだ。

18番パー4の繰り返しで行われたプレーオフ1ホール目は小山内、細川ともにパーセーブ。2ホール目は小山内がティショットを左サイドの木の根元に打ち込み2打目をレイアップ。3打目で乗せた後のパーパットが決まらず。これに対して細川は5メートルのバーディパットをタップインの距離にきっちり寄せてパー。両手を高々と挙げてグリーンサイドで勝利の瞬間を待ち受けていた仲間たちの歓喜の声に応えた。

1打差8アンダーの3位には7バーディ、2ボギーの猛攻で一時はスコアを10アンダーまで伸ばしたシニアルーキー宮瀬博文(50)が食い込んだ。
また、この大会を賞金ランキング1位で迎えた篠崎紀夫(52)はイーブンパーの26位タイ、同2位の井戸木鴻樹(60)は1オーバーの32位タイで終え賞金の大幅な上積みは叶わず。今大会優勝の細川がランキング2位に浮上して、賞金王争いは最終戦「いわさき白露シニアゴルフトーナメント」に持ち越された。

チーム高橋のメンバー(高橋勝成、寺西明、中山正芳)から「絶対勝て」とはっぱをかけられて臨んだ最終日。ホールアウト直後のグリーンサイドで祝福を受けると、長い闘病生活など様々な思いが涙となってあふれ出た。
チーム高橋のメンバー(高橋勝成、寺西明、中山正芳)から「絶対勝て」とはっぱをかけられて臨んだ最終日。ホールアウト直後のグリーンサイドで祝福を受けると、長い闘病生活など様々な思いが涙となってあふれ出た。

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