ATTAS KINGを野村タケオが試打レビュー!!
野村タケオのゴルフ実験室
みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。ダジャレネーミングシリーズでおなじみの（笑）ATTASシャフトの13代目がUSTマミヤさんから発売されました！その名もATTAS KING！その「KING」は9代目の「CoooL」後継モデルということになるようで、つかまりのいいシャフトということになるようです。しかもATTAS史上初めての先調子で、最もつかまるモデルに仕上がっているのだとか。いったいどんな球が出るのでしょうか？コースに持ち込んで試打してきました！
撮影／野村タケオ
ATTASの13代目、KINGってどんなシャフト？
手元部から中間部にかけて四軸織物を採用し、その高い復元力を活かすことによってシャフト部分が爆発的な加速を生み出し、今までにない「つかまり」を実現しています。また手元部の四軸織物が通常のカーボンシートでは得られない柔らかい打感と振りやすさを演出しています。この四軸織物、実は初代のATTASでも手元部に採用されていたものだとか。
シャフト先端部には「トレカM40X」を採用。「CoooL」で採用された、走り系のシャフトにありがちな当たり負けやシャフトのブレを抑える「HTTテクノロジー」との融合で、スピード感ともうひと押しを両立し、最大飛距離を生みだしています。
13代目なんだからKINGなんですよ！
毎回ダジャレ系の名前で僕たちを驚かせてくれるATTASですが、今回の名前は「KING」。これはもちろんトランプの13がKINGだからってことですよね。う～ん、今回の名前はひねりがないっすね。前作は12代目だから「DAAAS（ダース）」で、ころは想像がつかなかったんですが、今回はなんとなく想像がついた。だって11代目がトランプ由来のジャックだったからね。
シャフトのカラーはブルーベース。そこにロゴがプリントされているのですが、KINGの「G」の部分が王様の顔になってる。これはちょっと可愛い感じでいいんじゃないでしょうか。
僕が試打したのは4X！
クラブもシャフトもコースで打たなきゃ分からない！ってのが僕のモットーなので、さっそくコースに持ち込みました。ヘッドはキャロウェイのEPIC MAX LS 10.5度。
事前にちゃんとフィッティングして選んだシャフトは「4X」。実はUSTマミヤさんのフィティングって、握力測定があるんですよ。で、握力の強さによって適正なシャフトの重さってのがだいたい決まるのですが、僕は握力弱いんです。利き腕の右手でも40kg無い・・・。ほらペンしか持たない仕事だし（笑）ってことで、そこから割り出されたシャフトが「4」ってことなんです。んで、試打した結果「4X」がけっこう打ちやすかった。「4」といっても「X」だと53gあるので、そこまで軽いわけではないんです。トルクは5.4の先調子。
ATTAS KINGをコースで打ってみると・・・
コースで打ってみると、僕が打ってほぼストレートから軽いドローくらい。ATTAS史上一番つかまるってことだったので、もっとドロー系の球になるのかと思いましたが、そこまででは無かった。ただ、つかまりは確かに良いし、右にペローンって球は全く出ませんでした。
正直言うと、打つ前にはあまり僕に合わないシャフトなんじゃないかと思っていたんです。僕は手元が硬いとタイミングが取れないし、先がゆるすぎたり、走りすぎたりするとインパクトが安定しないんです。特に最近の大慣性モーメントヘッドだと、かなり球が暴れそうって思っていました。ところが、打ってみるとこれが全く違いました。手元はそこそこしっかり感はあるものの、適度にしなるのでタイミングも取れるし、気持ちよく振り切れる。先端ももっと走るのかと思いましたが、ボールはつかまえてくれるものの、走りすぎることがない。僕の感想としては振りやすくて、適度にボールを捕まえてくれるシャフトって感じです。
で、4Xですが、これが本当に丁度いい。もうちょっと軽さを感じるかと思いましたが、軽すぎることなく本当に扱いやすい。5Sも打ってみましたが、これも悪くないんだけど、僕は4Xのほうがシャープに振れる感じがしました。ヘッドスピード41～42m/sくらいの人なら一度4Xを試してみるのもいいかも。
どんな人にオススメ？ スペックは？
つかまりのいいシャフトなので、どちらかと言うとスライサーのほうが良いのでしょうが、ドローヒッターでも使えなくはないかな。ボールもそこそこ上がるので、優しくつかまえたいひとに最適。ヘッドもあまり選ばないとは思いますが、かなりつかまりの良いヘッドだと、少し左が怖いかもしれません。
重量的には40g台から70g台まで用意されているし、フレックスもSXやSRなど、細かく用意されています。しっかりとフィッティングすれば、丁度いいつかまりのスペックが見つかるんじゃないでしょうか。
最近は大慣性モーメントヘッドの挙動を抑えるためか、先端が少し硬めのシャフトが多いのですが、このKINGは先が少し動くモデルなので、そういうシャフトが好みの人には「待ってました！」ってことになるかも。ぜひあなたもKINGでつかまえてみてください。
＜取材・文＞ ゴルフバカイラストレーター 野村タケオ
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