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ぶっ飛び系FW! プロギア egg スプーン ブラックを野村タケオが試打レビュー!!

2021/11/16 ゴルフサプリ編集部

ぶっ飛び系FW! プロギア egg スプーン ブラックを野村タケオが試打レビュー!!

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。最近は飛距離を売りにする3番ウッド(スプーン)がいろんなメーカーから発売されています。ティショットはもちろんのこと、地面から打ってもそこそこ球も上がって飛距離も出る。そういうクラブって、アマチュアではそこそこヘッドスピードがないと扱えなかったりするのですが、プロゴルファーにはかなり人気のようで、契約外のメーカーのスプーンがバッグに入っていたりするのを見かけます。プロが契約外のクラブを使ってるのって、アマチュアの心には刺さるんですよね~。実は、最近のぶっ飛びスプーンの元祖と言ってもいいクラブが、13年ぶりにリニューアルして発売されたんです。それがPRGRのegg spoon BLACK!とにかくぶっ飛ぶとのことなのでコースで試打してきました!アマチュアのオッサンでも使いこなせるのか?

撮影/野村タケオ

プロギアのegg spoon BLACKってどんなクラブ?

カラーリングが渋い感じで格好いいです!
カラーリングが渋い感じで格好いいです!

egg spoonといえば2008年に発売され、片山晋呉プロや谷原秀人プロが使い、その飛びで一気に話題になったクラブです。とにかく強い球で飛んだのですが、打音がコース中に響き渡るような独特の音だったために敬遠する人もいました。そんなegg spoonをリニューアルしたのがegg spoon BLACKです。

このegg spoon BLACKは6-4チタンボディ+高比重タングステンソールで高打ち出し、低スピンを実現しています。フェースはPRGRお得意の初速が追求された「ギリギリフェース」。ソールにはSlash Grooveと呼ばれるスリットが入っており、高打ち出し。高初速を実現しています。またヘッド内部にはサウンドリブを配し、打音も爽快なものにチューニングされています。見た目は初代egg spoonとほぼ同じ形状ながら、最新テクノロジーが詰め込まれて生まれ変わったのがegg spoon BLACKってことですね。

デザインは良し、しかし本当に進化してる?

まず構えてみると、独特なクラウン形状です。しかしこれは初代エッグとほぼ同じ形状。カラーリングこそ違えど、大きさも形もほぼ同じ。並べてみても仕上げ以外に違いがほどんど分からないくらいです。これで本当に進化してるの?って思っちゃいますね。

左がegg spoon BLACKで、右が初代のegg spoon。形状的にはほぼ一緒に見えます。
左がegg spoon BLACKで、右が初代のegg spoon。形状的にはほぼ一緒に見えます。ソールには深いスリットが入っているので、そこは初代とは違う部分。全体のカラーリングとか仕上げとかも初代よりは落ち着いて格好いい感じではあります。
左がegg spoon BLACKで、右がegg spoon。ソールの形状はかなり違います。ニューモデルにはスリットが入っているのが特徴ですね。
左がegg spoon BLACKで、右がegg spoon。ソールの形状はかなり違います。ニューモデルにはスリットが入っているのが特徴ですね。

egg spoon BLACKの飛びをコースで試してみました~!

クラブはコースで打たなきゃ分からない!ってことで、さっそくコースに持ち込んで打ってみました。egg spoon BLACKはロフト15度と13.5度があります。僕がまず打ったのはロフト15度で純正のDiamana FOR PRGRシャフトのS(M-43)が装着されたモデル。

シャフト部分の写真
まず構えてみると、大きすぎないヘッドで、ツートンになっているカラーのおかげで目標に対して構えやすいです。独特のクラウン形状も特に気になりません。
カラーリングのおかげで目標に対しては構えやすいです。
カラーリングのおかげで目標に対しては構えやすいです。

で、まずは地面から打ちましたが、球の高さはきっちりと出ます。高弾道ってほどではないものの、スプーンとしては十分な高さが出ました。打音はやはりかなり良くなっていて、ほとんど不快な音はしなかったですね。とても気持ちいい打音になっていました。同じ形状でもサウンドリブを入れただけでここまで打音が変わるのかと驚きました。フェースの弾き感は抜群で、初速がかなり速いように感じました。とにかく強くて前に行く球が打てますね。初代に比べると、ボールの上がりやすさと初速の速さが向上していると感じました。

もう一つ、フェースの下目で打ってしまったときにもボールがある程度上がってくれるし、飛距離もあまり落ち込まないことに少し驚きました。おそらくソールのスリット(Slash Groove)が効いているんでしょうね。これは地面から打つ時には助かります。

このスリットがトップ気味に打ってしまった時に助けてくれます!ティアップしても打ちましたが、これはもう本当にぶっ飛び。僕が打っても230ヤードは楽に飛んだので、本当にドライバーとあまり飛距離が変わらない
このスリットがトップ気味に打ってしまった時に助けてくれます!ティアップしても打ちましたが、これはもう本当にぶっ飛び。僕が打っても230ヤードは楽に飛んだので、本当にドライバーとあまり飛距離が変わらない。ティショットではかなり使えそう。

スペックはちゃんと選びましょう。

次にロフト13.5度を試打。まず地面から打ちましたが、これは僕のヘッドスピード(41m/s前後)ではボールが上がらない。かなり低めの弾道でラン多めの球になっちゃいます。ランを入れればそこそこ飛距離は出ているのかもしれませんが、ラウンドでは使いにくい。ティアップしても弾道は少し低めですが、地面から打つよりはボールが上がるので使えなくはない感じ。僕が使うなら間違いなくロフトは15度ですね。

シャフトは扱いやすくて、ボールを少し上げてくれる感もあります。しかしSだとまあまあシッカリしているので、ロフト15度でも地面からしっかりボールを上げたい人はSR(M-40)でも良いかもしれません。

egg spoon BLACKのフェイス部分のアップ写真

egg spoon BLACKは、どんな人におすすめ?

ロフト15度のモデルなら少し球も上がりやすいとはいえ、やはり中級者くらいでないと扱いきれないのではないでしょうか。つかまりも悪くはないですが、勝手につかまるわけではないし。地面からスプーンでしっかり高さと距離が出せる人が使うと、さらに飛距離が出せるクラブだと思います。そういうゴルファーが使えばかなりの武器になるクラブだと思いました。

このegg spoon BLACK、さっそく契約外のプロが数人バッグに入れているらしいです。それだけ出来の良いクラブだってことでしょう。2008年に初代が発売されたわけですから、最近の若いゴルファーはその頃にはまだゴルフを始めていなかったりするわけです。僕なんかはegg spoonが進化したな~と思うけれども、初代を知らない人は全く新しい高性能のスプーンだと思うんでしょうね。どっちにしろ、ぶっ飛びスプーンには違いがないので、気になる方は一度試してみてください。

<取材・文> ゴルフバカイラストレーター 野村タケオ

野村タケオの自画像イラスト,親指立ててナイスのサイン


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