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渋野日向子、古江彩佳が挑戦する米女子ツアー「Qスクール」とは|レックス倉本が解説!

2021/11/25 ゴルフサプリ 編集部

渋野日向子、古江彩佳が挑戦する米女子ツアー「Qスクール」とは

来季の米女子(LPGA)ツアー出場権を奪い合う戦いが12月2日から始まる。この最終予選会(Qステージ)に日本からは渋野日向子、古江彩佳が参戦。渋野日向子は国内ツアーのシーズン後半、約2年ぶりの復活Vを含む2勝で完全復活、古江彩佳はルーキーシーズンにも関わらず6勝という強さ。来季米女子ツアー出場権獲得に期待は高まるばかりだ。2週間に渡ってWeek1、Week2合わせて144ホールの戦いとなるQステージについて、レックス倉本氏に語ってもらった。

出場権獲得のハードルは低くなったものの、2週間で144ホールのタフな戦い

2022シーズンの米女子(LPGA)ツアー出場権を得るための戦い「Qスクール」は、前々回から競技方法が変わり、「ステージ1」「ステージ2」、そして約100人が出場して争われる最終予選会「Qシリーズ」という構成になった。渋野と古江が出場するのは「Qシリーズ」から。この最終予選会「Qシリーズ」は、12月2日から始まるWeek1(Magnolia Grove)でカットが入り、ふるい落とされなかった選手がWeek2(Highland Oaks Golf Club)に進みさらに4日間を戦い、最終的に45位タイ内に入れば来季の米女子ツアーの出場権を得ることができるというもの。

この「Qスクール」、以前は2コースを使って72ホールの試合で160名が、ほぼ同じ椅子を争う戦いだった。以前は宮里藍が記録的な成績で一位通過を果たし、2017年は畑岡奈紗もトップ通過している。その時に比べると、来季の出場権を獲るためのハードルは幾分は低くなったが、144ホール・2週間というのは体力的にも精神的にも過酷な戦いであることには違いない。

米女子(LPGA)ツアーのQ-Schoolのページから抜粋。
米女子(LPGA)ツアーのQ-Schoolのページから抜粋。

日本と違って、アメリカの予選会はゆる〜い雰囲気

さて、ゴルフファン、もしくはゴルフ関係者は日本の男女QTの重苦しい雰囲気をご存知だと思う。だが、アメリカのQTは少し様子が違う。まず、ギャラリー、関係者の入場が日本と違い許されている。最終ホールを除いてはローピンもされておらず、選手との距離感も適当。プレー中の選手との距離感は各ホールのラフの中にあるカート道が、ひとつの目安になる。

かなりゆる〜い雰囲気の中で試合は運営されるが、スタートホールでは選手紹介があり、コースの終盤にはしっかりとリーダーボードも設置されている。田舎町で開催される下部ツアーの試合とよく似ている。

しかし、出場選手の実力は下部ツアーを遥かにしのぎ、実績十分の選手や、将来のスター選手など、確実に目を引かれる選手が数名は出場している。ちなみに、今年のアメリカ対ヨーロッパの団体戦「ソルハイムカップ」に出場した選手が3人も前回のQT会場でプレーをしていた。渋野、古江は今年のQT会場では間違いなく注目される選手であり、実力的には普通通りに戦えば楽々と通過できるはずである。

ただ、毎年の大会で言えることはとんでもない無名(日本選手にとって)選手が何人かいるのが厄介。畑岡選手が最初に挑戦した時の最終日の同伴競技者はメル・リードとエンジェル・イン。現在、この2人はLPGAファンなら知っていなければおかしいくらいの選手となっており、ツアー屈指の飛ばし屋だ。そんな飛ばし屋2人とラウンドした畑岡奈紗選手が、ドライバーショットで20ヤード近くオーバードライブされ続け、調子を狂わしていたことが思い出される。

また、あまり技術的には上手そうではないのに、上がってみればスコアを作ってくる、試合慣れしている選手など、なかなか日本ツアーではお目にかかれないタイプの強者も多数いるのである。

12月2日から行われる「Qシリーズ・Week1」の開催コース「マグノリア・グローブ(Magnolia Grove)」はフェアウェイが広く、ペナルティエリアがほとんどない、飛ばし屋有利のコース。その中でも、日本勢の二人の実力があれば十分に戦えるはず。勝負事は先手必勝、まずは良いスタートを切ってくれることを願いたい。

レックス倉本

▼レックス倉本 プロフィール
本名は倉本泰信(くらもとやすのぶ)。1991年プロゴルファーに転向/コメンテーター歴14年広島出身。広島カープの大ファン。毎朝、目覚めとともにカープの試合状況をチェックするのが日課。大学時代をアメリカで過ごしたとき、唯一日本のブリヂストンのボール”Rexter”を使っていたのでゴルフ部のチームメイトから”REX”(レックス)と呼ばれるようになる。アマチュアゴルファー時代は、広島県の瀬戸内高校ゴルフ部からアメリカのオクラホマ州立大学を経てイーストテネシー州立大学ゴルフ部で腕を磨く。在学中には2度オールアメリカンに選出され、1990年に日本アマチュア選手権優勝、全英オープン出場を果たす。大学卒業後、1991年に日本のプロテストを合格しプロデビュー。その後、ヨーロピアンツアー、カナダツアー、アジアツアー、日本国内ツアー(1995年2部ツアーの賞金王に輝く)に参戦。2007年より米国ゴルフチャンネルでUS PGA Tour 、European Tour、US LPGA Tourなどのコメンテーターとして活躍。現在はフリーランスとしてGOLF TVでの解説のほか、 NHK、WOWOWでUS PGA Tour、US LPGA TOURの現地レポーターとしても活躍中。

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