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原英莉花のドライバースイングを分析【連続写真つき】

「大判写真で見る、一流プロのドライバーのマネどころ」

2022/02/25 ゴルフサプリ編集部

原英莉花のドライバースイングをプロコーチ・石井忍が解説。ジャンボ尾崎を師匠と仰ぎ、ワールドクラスのパワフルなスイングが魅力の原英莉花。捻転差を上手く活用した力強いインパクトが特徴だ。

GOLF TODAY本誌 No.596 10〜11ページより

アマチュアはダウンスイングで捻転差が減る

一般的に上半身と下半身の捻転差はバックスイングで下半身を動かさずに上半身を回すことで生まれます。もちろん、原英莉花選手もバックスイングで捻転差を作っていますが、ダウンスイングではその捻転差を上手くキープすることでインパクトが力強くなっています。

そのポイントが右ヒザの使い方です。アマチュアの皆さんはバックスイングで捻転差を作っても、ダウンスイングの早い段階で上半身を回してしまう。だから、インパクトの前に捻転差がなくなってしまい、力感のないスイングになってしまう人が多いです。原選手は切り返し直後に右ヒザをアドレスの位置に戻すことで下半身を先に回して、上半身との捻転差をキープしています。そしてインパクトの瞬間に合わせて一気に上半身を回していくことで、大きなエネルギーをボールに伝えているのです。

女子プロには下半身の動きを抑える選手もいますが、原選手は足をしっかり使うことで、腕だけで打たないスイングを作っています。

左腕を伸ばしたままバックスイングするのでスイング軌道が大きく、右肩をしっかり回しているのでトップでの捻転差が大きくなる。
(左)飛ばしに絶対必要なことが上半身と下半身の捻転差。原選手はダウンスイングで、その捻転差をキープすることで飛距離を伸ばしていた。 (右)切り返し直後、右ヒザをアドレスの位置に戻して下半身を先に回すことで上半身との捻転差をキープできる。
インパクトの前にはヒザだけなく、下半身全体が目標方向を先に向くことで安定した下半身リードになっている。
一度、ダウンスイングで右ヒザを曲げたところから、インパクトで右ヒザを伸ばすことで回転スピードを上げている。

[LESSON]右ヒザを戻したら、左のお尻を引く動きで体の回転力を上げる

右ヒザを戻すだけでなく、インパクト前に左のお尻を後ろ(背中側)に引く動きを意識すると上半身と下半身の捻転差をキープした下半身リードのスイングになる。左のお尻は、左足を踏み込んだ反動で後ろに動けばOK。

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