日本チーム・藤田光里＆吉田優利ペアがシミュレーションゴルフの大会に初挑戦！
日・中・韓シミュレーションゴルフ国際大会「JPN-CHN-KOR GOLFZON SKINS CHALLENGE」開催！
GOLFZON主催によるシミュレーションゴルフを使った国際試合、日本、中国、韓国の国別対抗戦「JPN-CHN-KOR GOLFZON SKINS CHALLENGE」が、2月26日（土）、３つの国をオンラインで結んで行われた。日本チームは、藤田光里と吉田優利ペアが参戦。賞金4万USドルをかけたスキンズマッチ。勝負の行方は？
３つの国をオンラインで結び、対戦形式でスキンズを狙う
なかなか収まらないコロナ禍。他国との対抗戦を行うのも難しい状況といえる。だが、シミュ―レーションゴルフを使い、オンラインで各国を結ぶ形なら、国の行き来をせずとも、交流試合が行える。そんな新しい試合形式で行われたのが、今回の「JPN-CHN-KOR GOLFZON SKINS CHALLENGE」。日本は、江東区の特設スタジオに機器を設置。韓国はソウル、中国は上海と、それぞれのスタジオをオンラインでつなぎ、相手のプレーを見ながら、対戦していく。大きなモニターで相手のプレーをチェックしながら、ゲームを進めた。
日本代表選手は、藤田光里と吉田優利ペア。韓国代表は、昨年、ツアーを引退したキム・ハヌルと、美人プロとして韓国で活躍するユ・ヒョンジュのペア。中国は、昨年の中国賞金女王リウ・ウェンポとスイ・シアンのペアが参戦した。
ゲーム方法は、スキンズマッチ。各ホールに賭けられた賞金を一番スコアの良かったチームが獲得していく。2チーム以上が同じスコアだった場合は、そのホールの賞金はキャリーオーバーとなり、次のホールの賞金に加算されていく。キャリーオーバーが続けば、決着のついたホールで高額賞金が手に入る。アウト1～4番、イン10～13番が、交代で代表となる1選手同士が1ホールを戦い、残りのホールはチームでショットを交互に打っていくフォアサム方式で競い合った。
試合に使用されたコースは、アメリカ、NY州にある「Bethpage State Park GC Black course（ベスペイジ ステート パーク GC ブラックコース）」。全米オープンの開催コースとしても知られ、難易度の高さでも有名。実際にあるコースをシミュレーションでラウンドできるのも面白い。さらに、今回使用したのは、まだ日本には導入されていない「TWO VISION」という最新機器。スタンス位置に細かなアンジュレーションがつけられる機能を搭載し、ライの悪い場所に打ち込んでしまうとそれに合わせて、スタンス位置が動き、ライの悪い状況からのショットを余技なくされるなど、コースさながらのプレーが楽しめる。
ほとんど経験のないシミュレーションゴルフに挑戦した2人
日本のペアはともにシミュレーションゴルフの経験がほとんどなかったという。藤田は今回が初めて、吉田も1度やったことがある程度とのこと。
大会前のインタビューで意気込みを聞いても、藤田は「そんなに慣れ親しんでいるわけではないので、優勝を目指すとか、大きなことは言えませんが、できるだけ貢献できるように頑張りたいです」とやや消極的。
吉田は「三か国つないでシミュレーションゴルフとして、試合ができるということはなかなかない経験ですし、いっぱい楽しんで光里さんと協力しながらプレー出来たらいいと思います」と、とにかく楽しみたいという気持ちが強いのだと話した。
実は藤田と吉田は、一緒にラウンドした経験はなく、実際にいろいろ話をしたのも今回が初めてとのこと。それでも、最後には「二人で力を合わせて頑張ります～」と、声を揃えて宣言し、ナイスペアを予感させた。
1番ホールで韓国チームが先制するも、キャリーオーバーが続く
スタート1番で、韓国チームがいきなりスキンをゲット。その後、2～6番までキャリーオーバーが続いたが、9400ドルがかかった7番ホールを再び韓国チームがゲットし、トータル7スキンズ、賞金は1万400ドルとする。さすが、シミュレーションゴルフの本場とも言われているだけに、圧倒的な強さを見せるのかと思ったが、8番をキャリーオーバーし、アウト最終の9番を、我が日本チームが獲得。2スキンズ、4200ドルの賞金を手にした。
インに入ってからは、中国チームが大健闘。10番キャリーオーバーの後、11番、12番を連続で獲得し、3スキンズ6800ドルとなった。13～15番までキャリーオーバーの後、1万600ドルの高額賞金となった16番をまたもや、中国チームが獲得し、トータル7スキンズ、獲得賞金は1万7400ドルに。17番には3000ドル、18番には5000ドルの賞金がかかっていたが、これを獲っても日本チームの逆転は難しい状況となり、逆転可能なのは韓国チームのみ。だが、この2ホールもキャリーオーバーとなり、ゲームはエクストラホールでのプレーオフに……。
19ホール目、20ホール目でも決着がつかなかったが、21ホール目のパー3ホールで見事、韓国チームがスキンをゲット。トータル9スキンズ、1万8400ドルを獲得し、逆転勝利を収める結果となった。
最下位ながらも「楽しかった～」と笑顔。次回、リベンジも誓う
残念な結果となった日本チームだったが、終了後のインタビューでは二人とも笑顔。藤田は「楽しかったです。初めての試合ということもあり、ドキドキワクワクしながら、プレーできました」吉田は「個人的には残念な結果とは思わないので、これからにつなげていけるように、この経験を活かして頑張りたいです」と答えた。
さらに、今回の自分たちのプレーに点数を付けるとしたら？と聞かれると、藤田は「ドライバーは90点、パターは20点」、吉田は「ショートゲーム90点、ショット20点」と話し、それぞれの弱点を分析。チームのコンビネーションを聞かれると「実際に一緒にゴルフしたら、合いそう」という感想を述べた。
次回も大会があるとしたら、リベンジしたいか？という質問に対しては「しましょう！ 練習して、再挑戦しましょう」と、ペアで雪辱を晴らしたいとの思いを口にした。
インタビュー終了後、2人揃って「楽しかった～」と笑顔を見せ、今回の対戦を心から楽しんでいたと感じさせてくれた。また、沖縄での開幕戦を控えた吉田は「本当のコースにだとしたら、すごくいいプレーが出来ていたような気がするので、シーズン前のいい練習にもなったと思います」とも語った。
女子ツアーもいよいよ開幕、シード選手の吉田にとっては、勝負勘を取り戻すいい機会になったのかもしれない。
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