イ・ボミが選んだブリヂストン『TOUR B XS』はアマチュアにもオススメ
日本国内21勝(国内メジャー2勝)のイ・ボミが使用ボールを変更
ブリヂストンスポーツは、2022年3月2日にイ・ボミとボール・用具使用契約を締結したと発表した。国内女子ツアー開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」から使用を開始。
イ・ボミが選んだブリヂストン『TOUR B XS』
イ・ボミは、韓国出身の女子プロゴルファーで、日本国内21勝(国内メジャー2勝)。
2015年、2016年の日本女子ツアーの賞金女王だ。
2015年、2016年頃のイ・ボミは、まさに無敵状態だった。
それまでの国内ツアーでは、強い外国人選手はヒール役になりがちだったが、イ・ボミは、その人柄と笑顔でヒロインとして受け入れられていた。
2019年に韓国の俳優と結婚をしたからというわけではないであろうが、コロナ禍の2020-2021年シーズンの賞金ランキングは82位とシード獲得はならなかった。
2022年は、特別保障制度が認められて、開幕戦から5戦は出場権を付与されて、復活に気合いが入っているらしい。
イ・ボミの使用球は、タイガー・ウッズと同じNEW『TOUR B XS』になるという。
いわゆるスピンタイプのNEW『TOUR B XS』は、今回のモデルチェンジ前は、一般的なアマチュアゴルファーよりも、ツアーで戦うゴルファー用にチューニングされている感じがあった。
しかし、NEW『TOUR B XS』は、その部分が一新されて、ヘッドスピードが40m/sの僕のようなゴルファーでも、実に気持ち良く、全てのストロークを満喫することが可能になった。
イ・ボミがNEW『TOUR B XS』を使うというリリースを見たときに、これで救われるアマチュアゴルファーが少なからずいるはずだと嬉しくなった。
彼女が使えるなら、自分でも使えると考えて、使用するきっかけになるというストーリーが浮かんだからだ。
多くの人が知っているイ・ボミは、身長も158センチで、ぱっと見は普通の女性と変わらない。
そのゴルフも、圧倒的な飛距離が武器だということもなく、安定したショットでチャンスを作り、決め所のパットを外さない強さが武器である。
「(前略)ブリヂストンのボールは飛距離とアプローチスピンの性能が良く、フィーリングも軟らかいので使用してみたいと思いました」
というコメントに、全てが詰まっている。
ツアーボールなのでコントロール性能が凄いのは当たり前で、それでいて、しっかりと距離が出て、飛ぶのにアプローチは止められるという基本性能。
そして、フィーリングの良さ。
NEW『TOUR B XS』も、NEW『TOUR B X』と同様に、2022年2月11日に発売されて、すでに入手可能なはずなのだが、2022年3月初頭の時点で、一部の店舗では入荷待ち状態だという。
タイガーと同じボールでゴルフが出来る、というエンジョイ方法がチョイスできるのもゴルフの面白さだ。ネタとして購入したゴルファーもいるのだと思う。
ブリヂストンスポーツは、大メーカーなので、世界的な原料不足の中でも、供給の体制を整えて、全てのゴルファーが気軽にNEW『TOUR B X』シリーズのボールを買えるようにしてくれるはずだが、タイガーに続いて、イ・ボミが使用するという追加効果で、バカ売れしてしまうかもしれない。
今回は、契約があるからという理由でエースボールを決めたのではなく、エースボールとして使用するなら契約もしましょうか、という経緯で契約締結になったそうだ。
完全に欠品してしまう前に、春ゴルフの予定が決まっているのであれば、NEW『TOUR B XS』を買って準備をすることをオススメする。
ボールはときとして、ゴルフを根本から変えることができる魔法のアイテムになる。
この春に、それを体験できるゴルファーは幸せ者である。
篠原嗣典。ロマン派ゴルフ作家。1965年生まれ。東京都文京区生まれ。板橋区在住。中一でコースデビュー、以後、競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れる青春を過ごして、ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、2000年にメルマガ【Golf Planet】を発行し、ゴルフエッセイストとしてデビュー。試打インプレッションなどでも活躍中。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。
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