いよいよゴルフシーズン到来!2022 トーナメント開催コース特集
観るだけじゃもったいない!あこがれの舞台で、いざ腕試し!!
昨年は「東京オリンピック2020」が開催され、稲見萌寧の銀メダル獲得も記憶に新しい。最終ホールまでもつれる優勝争いや大逆転劇、超難関ホールの攻略法などゴルフトーナメントの見どころは、テレビ中継やトーナメント観戦でも十分楽しめるが、やはり、実際に憧れの舞台でプレーしてみたいと願うゴルファーは多いはず。
トーナメント開催時には、フェアウェイの幅が絞られたり、グリーンが速く設定されたりするなど、通常営業時よりも難易度の高い「トーナメント仕様」のセッティングとなるケースがほとんどで、大会直後にプレーすれば、プロのレベルを肌で感じられるのが最大の醍醐味。熱戦に想いを馳せつつ、いざ名勝負の舞台へ腕試しに出かけてみてはいかがだろう。
取材・構成・文/阿南 敏洋
GOLF TODAY本誌 No.598 P160~165より
[目次]
富士桜カントリー倶楽部(山梨県)
ほとんどのホールから雄大な富士を望む豊かな自然環境。たっぷりな距離とあわせ、何といってもグリーンとグリーン回りの難しさは、チャレンジしがいのある難易度の高いコース。
<Tournament History>
2005年から男子ツアー「フジサンケイクラシック」を開催、パー71としては日本最長である日本屈指のトーナメントコース。2021年最終日、首位と3打差で3位タイからスタートした今平周吾が7アンダーと猛追撃し同組の石川遼、池上憲士郎との激しい優勝争いを制し4日間通算12アンダーで見事大逆転優勝を果たした。
見どころ
毎年コースの改造を行い進化を続ける、富士山を背にしたやや左ドッグレッグのパー5ホール、グリーン周りに池が絡むなど難易度の高い5番ホールは、トーナメントではパー4として使用する超難関ホール。
住所▶山梨県南都留郡富士河口湖町小立7187-4
アクセス▶中央自動車道・河口湖ICより約6km
[お問い合わせ先] ☎ 0555-73-2211
<プレー料金>
4月:平日18,000円~/土日祝25,900円~31,000円
5月:平日25,000円~/土日祝31,000円~
利府ゴルフ倶楽部(宮城県)
微妙なアンジュレーションや小気味よく配置された池とバンカーなど計算し尽くされた戦略的な設計コンセプトが貫かれ、個性豊かな表情を持つ「攻める」楽しさに満ちたコース。
<Tournament History>
1973年ミヤギテレビ開局3周年を記念して「松島国際女子オープン」の名称で初開催され、2003年の同大会では、当時、東北高校3年生だった宮里藍が18歳101日で30年振りのアマチュアによる優勝を果たした。この優勝を機にプロ宣言を行い、史上初の高校生プロゴルファーとなった大会としても有名。
見どころ
トーナメントでも数々のドラマを生み出し、勝負の行方を左右する重要な池越えの美しい15番パー3ホール。縦に長い2段グリーンで芝目は池に向かい、風の影響も受けやすく精度の高い一打にプレッシャーがかかる。
住所▶宮城県宮城郡利府町森郷字内の目北3-25
アクセス▶仙台北部道路・利府しらかし台ICより約2km/三陸自動車道・利府塩釜ICより約4.5km
[お問い合わせ先] ☎ 022-356-7311
<プレー料金>
4月:平日10,700円~11,300円/土日祝18,000円~19,000円
5月:平日12,900円/土日祝18,000円~21,000円
取手国際ゴルフ倶楽部(茨城県)
技術と戦略が要求される東コース、フラット&ワイドな西コースからなる、広大な敷地にレイアウトされた36ホール。昭和33年の開場以来、関東屈指の名コースとして名を馳せている。
<Tournament History>
2021年日本初となった、アマチュアがプロと同じフィールドでプレーする「プロアマ形式」の男子レギュラーツアー「ゴルフパートナープロアマトーナメント」を開催。南アフリカ出身のS・ノリスが、通算21アンダーで並んだスコット・ビンセント、大槻智春とのプレーオフを制し、見事大会初代チャンピオンに輝いた。
見どころ
東コース15番は、左ドッグレッグのパー5(533ヤード)、トーナメントではパー4(488ヤード)として開催。レイアップするとセカンドショットの距離が残りパーを取るのがやっと。飛ばし屋は左サイド林の上のショートカットを狙っていくが失敗すればOBの危険も潜む、勝負の分かれ目のホール。
住所▶茨城県つくばみらい市板橋2994
アクセス▶常磐自動車道・谷田部ICより5km
[お問い合わせ先] ☎ 0297-58-2211
<プレー料金>
4~5月:平日20,450円~25,400円/土日祝28,150円~33,100円
葛城ゴルフ倶楽部(静岡県)
1年を通じて温暖な気候に恵まれた静岡県西部にたたずむ格調高いチャンピオンコース。名匠 井上誠一が手がけた晩年の傑作と称され、多くの名勝負の舞台となっている。
<Tournament History>
ヤマハとヤマハ発動機の共催で2008年から今回で13回目を迎えるJLPGA公認トーナメント。2021年大会は、最終日トップから3打差の6位タイからスタートした稲見萌寧が、2日連続の66を叩き出し大逆転で優勝を決めた。
見どころ
最終日、最終ホールまで優勝争いがもつれる展開となることが多く、山名コースは国内メジャーを含むJLPGAレギュラーツアーの中でも予選カットスコア、平均ストロークなど難易度が高い。また、INコースには難易度の高いホールが多く、数々の優勝争いを決定するシーンが生まれてきた。多くのゴルフファンの記憶に刻まれた葛城で、「春の女王戦」の舞台を堪能できる。
住所▶静岡県袋井市宇刈2505-2
アクセス▶新東名高速道路・森掛川ICより約3km/東名高速道路・袋井ICより約9km
[お問い合わせ先] ☎ 0538-48-6111
<プレー料金>
4~5月:平日26,685円/土日祝35,485円
-
贅沢で奥深いくつろぎの空間、ホテル「葛城 北の丸」。
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日本様式が品のある空間を演出する客室「藤殿」。
PGM石岡ゴルフクラブ(茨城県)
帝王ジャック・ニクラス設計、本人自ら「私が知りえる日本のゴルフ場の中では最高だ」と評し、自然を生かしたレイアウトで14本すべてのクラブを駆使する戦略性の高いコース。
<Tournament History>
1999年~2006年まで8年連続「アコムインターナショナル」を開催。2003年の大会では倉本昌弘が初日に当時のツアー新記録となる59ストロークを記録した。また、2015年、2016年には「HONMA TOUR WORLD CUP」が開催され、2016年大会では、JGTO初となる2日がかり9ホールのプレーオフを制し、池田勇太が優勝しツアー15勝目を挙げた。2021年にはAbemaTVツアー「PGM Challenge」を開催。
見どころ
石岡のアーメンコーナー、3番パー4・4番パー3ホールをいかに攻略するかが優勝へのカギとなる。いずれも距離は短いが大きな池が右サイドに絡み、西風、東風が吹くと一気に難易度が高くなる。過去トーナメントでもパーセーブ率は低く、序盤の勝負どころとなっている。
住所▶茨城県小美玉市世楽1050-1
アクセス▶常磐自動車道・石岡小美玉スマートICより約10km/千代田石岡ICより約15km
[お問い合わせ先] ☎ 0299-58-5111
<プレー料金>
4月:平日11,500円~13,000円/土日祝22,500円~25,500円
5月:平日11,500円~13,500円/土日祝23,000円~25,500円
メイプルポイントゴルフクラブ(山梨県)
人家や鉄塔などの遮るものがほとんどなく四季折々の姿を見せる大自然と、本格的トーナメントコースが見事に調和し、名匠ピート・ダイ設計の妙にプレーするだれもが酔いしれる。
<Tournament History>
2022年記念すべき30回目の節目を迎えるリゾートトラストレディス。開催は1994年~1996年、1998年、2015年に続き6回目で、同大会に欠かせない本格チャンピオンシップコース。名匠ピート・ダイ設計のタフでありながら美しいコースで、30年目の熱い戦いが始まる。
見どころ
名匠ピート・ダイ自身も、「最後にどんでん返しのドラマを演じるに十分な桧舞台として仕上がった」と語ったように、最後の賭けを強いられ劇的な展開となり得る、美しい最終18番パー5。
住所▶山梨県上野原市鶴島3600
アクセス▶中央自動車道・上野原ICより約3.8km
[お問い合わせ先] ☎ 0554-63-5111
<プレー料金>
4月:平日20,030円/土日祝28,830円
5月:平日22,430円/土日祝31,230円
宍戸ヒルズカントリークラブ(茨城県)
恵まれた地形の中「森林浴」を感じながらプレーできる東コースと、西コースは2003年から毎年改修・進化を重ねながら「日本ゴルフツアー選手権」連続開催の舞台となっている。
<Tournament History>
国内で唯一、男子ツアーメジャー大会「日本ゴルフツアー選手権」を連続開催。優勝者は向こう5年間のシード権が与えられる。また、今年は東コースで女子ステップアップ・ツアーの「宍戸ヒルズ・レディース森ビルカップ(10月26日~28日)」を開催する。
見どころ
プロを唸らせた前半のアーメンコーナー(7~9番)、そして難関のバックナイン。男子ツアーの中でも最難関とも云われる西コース17番は、難しさが毎年トップ5に入るほど。パー4でありながら2016年にはスコアアベレージが4.9になったこともある
住所▶茨城県笠間市南小泉1340
アクセス▶常磐自動車道・岩間ICより約9km/友部ICより約3km
[お問い合わせ先] ☎ 0296-77-2141
<プレー料金>
4月:平日15,800円~/土日祝27,800円~
5月:平日16,800円~/土日祝25,800円~ ※東西含む
タラオカントリークラブ(滋賀県)
女子メジャー大会「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」が2012年に開催された西コースと東コース全36ホールは、どちらも7,200ヤードを越えるチャンピオンコース。
<Tournament History>
シニアツアーのメジャー大会として毎年開催コースは変更される。2021年大会優勝の手嶋多一は、2001年に日本オープンを制しており、青木功、中嶋常幸、谷口徹に続く史上4人目の「日本オープン」と「日本シニアオープン」の2冠を達成。トータル19アンダー、2位との8打差はいずれも大会レコードという記録ずくめの偉業達成であった。
見どころ
トーナメント開催の西コースは11ヶ所に池が配され、水と緑の豊かな景観とは逆に気の緩めないホールが続く。特に14番パー4は距離も長く、グリーン横まで左サイドに池があり、右サイドはやや爪先上りの為、セカンドショットを左に引っかけやすく、やや打ち上げとなっているため、距離感も出しにくく難易度が高い。女子プロゴルフ選手権大会では最もパー獲得率が低かったホールをいかに攻略し「シニア日本一」称号を手にするか。
住所▶滋賀県甲賀市信楽町多羅尾1
アクセス▶名阪自動車道・大内ICより16km/新名神高速道路・信楽ICより21km
[お問い合わせ先] ☎ 0748-85-0025
<プレー料金>
4月:平日9,500円~/土日祝15,800円~
5月:平日11,000円~/土日祝16,000円~
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併設リゾート施設「ホテルレイクヴィラ」寛ぎの客室。
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天然木で組まれたやぐらを配した露天風呂で至福のひととき。
六甲国際ゴルフ俱楽部(兵庫県)
加藤福一設計により1975年に開場、1996年には帝王ジャック・ニクラス監修のもと、造形改造され更なる進化を遂げたコースで、毎年のようにトッププロが熱い戦いを繰り広げる。
<Tournament History>
2006年より毎年開催される賞金総額1億5千万円のビッグトーナメント。昨年大会は、青木瀬令奈が最終日を5バーディ、ノーボギーの67とマークし通算17アンダーで4打差を跳ね返す大逆転で優勝を果たし4年ぶりの通算2勝目となった。
見どころ
西コース11番は、トーナメントではINコース16番となり、残り3ホールになると、美しい池越えのパー3コースに対してピンデッドに狙うか安全策をとるか、展開によって攻め方が変わる。
住所▶兵庫県神戸市北区山田町西下字押部道15
アクセス▶阪神高速道路北神戸線・箕谷I Cより5.7km/神戸淡路鳴門自動車道・神戸西ICより4km
[お問い合わせ先] ☎ 078-581-2331
<プレー料金>
4~5月:平日14,000円~25,890円/土日祝19,700円~29,500円
エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県)
瀬戸内海国立公園の大パノラマを一望する丘陵地に展開、コースは全体が緩やかなアンジュレーションからなる丘陵だが、フラットな中にもハザードが利いており戦略性が高い。
<Tournament History>
2021年大会最終日、単独首位でスタートした原英莉花が序盤スコアを伸ばせず、一時は4人が15アンダーで並ぶ大混戦となったが、17番パー5で、原英莉花が見事2オンに成功し、まさに値千金、8メートルのイーグルパットを沈め勝負を決め、通算17アンダーで2021年初優勝を果たした。
見どころ
昨年大会同様に17番は、毎年ドラマが生まれる最後の逆転ホール。グリーンまで打ち下ろしの2オン可能なパー5。ティショットを油断すると右の池につかまり、左にはフェアウェイバンカーがさらに選手を苦しめる。受けグリーンで奥から手前の池に向かって速く、手前から攻めれるかがカギとなる。
住所▶愛媛県松山市柳谷町乙45-1
アクセス▶松山自動車道・松山ICより25km
[お問い合わせ先] ☎ 089-977-7222
<プレー料金>
4~5月:平日12,450円/土日祝16,850円
芥屋ゴルフ倶楽部(福岡県)
蒼い海原と名勝・芥屋の大門を望む、通称「大門コース」、端麗な糸島富士を正面に見ながらまわる雄大な、通称「小富士コース」からなる、芥屋の地に刻む伝統のコース。
<Tournament History>
第1回大会、青木功の優勝から2021年で開催48回目を迎え尾崎将司や倉本昌弘、池田勇太、石川遼など有力選手が激闘の末、優勝を果たしている。2021年大会では、優勝のスコット・ビンセントを石川遼が終盤まで追い上げ、真夏の白熱した試合が繰り広げられた。
見どころ
コースに大胆な改修が行われ、勝負の見どころが一変するだけではなく、トーナメント開催時にはイン、アウトは逆となり、8番ティーイングエリアや18番グリーン付近で音楽をかけ、他トーナメントとは違いお祭りのようなムードを演出、グルメや音楽、アウトドアといった楽しみを掛け合わせることでニューノーマルなゴルフトーナメントを会場で体感して欲しい。
住所▶福岡県糸島市志摩芥屋1-1
アクセス▶西九州自動車道・前原ICより9.5km
[お問い合わせ先] ☎ 092-327-1500
<プレー料金>
4~5月:平日19,500円/土日祝28,500円
かねひで喜瀬カントリークラブ(沖縄県)
広大な大地が挑戦意欲をかき立てるオーシャンコース、高度な戦略と様々な攻撃性を合わせ持つウッズコース。沖縄ならではの至福のゴルフプレーとリゾートライフを楽しめる。
<Tournament History>
2008年~2012年PGA後援競技、2013年よりシニアツアー国内開幕戦として開催。2021年大会は、2020年シニア賞金王の寺西明が羽川豊に3打差をつけ逆転優勝。そして、金秀シニア15周年の記念大会を迎える今年は、賞金総額30,000,000円の3日間競技として開催される。
見どころ
グリーンが池に囲まれているオーシャンコース5番ホール。「ザ・リッツ・カールトン沖縄」が間近に建っているため、風の流れが様々に変化する。グリーン奥にも池があるため、正確なショットが必要とされる。
住所▶沖縄県名護市喜瀬1107-1
アクセス▶沖縄自動車道・許田ICより3km
[お問い合わせ先] ☎ 0980-53-6100
<プレー料金>
4~5月:平日23,000円~29,000円/土日祝26,000円~32,000円
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