ナナメになってても大丈夫? 極太ストライプで話題のゴルフボールを編集部員がコースで検証
テーラーメイド「TOUR RESPONSE STRIPE」を編集部員が試打レポート
テーラーメイドのゴルフボール「ツアーレスポンス ストライプ ボール」をご存知だろうか。2022年4月22日に発売されたばかりのニューボールなのだが、アライメントのための“極太”の黄色い帯がデザインされている。最近、売り上げを伸ばしているこのボールについて感想を聞かれることが多い。そこで、編集部の試打によるレポートをお届けする。
左右幅2.2cmの極太ストライプは構えやすい?
まず、極太のアライメントラインの幅はどのくらいなのだろう? ということで、黄色いラインの外側の黒い部分から、その幅を測ってみたところ約22.2mmもあった。ボールの直径は42.67mmなので、約半分強をラインが占めているということになる。
さて、パッと見た印象では「パッティング時のアライメントには良さそうだ」と思える。個人的な感想としては「従来の細いラインよりも、神経質になりすぎることなくターゲットに合わせやすい」と思った。一緒に試打をしたパット巧者(マジでプロなみに上手い)の編集部員Oこと“のみ助”は、「ラインの幅が太いから少しくらいターゲットに対して曲がって置いても気にならない。ストロークも同様に、だいたいこの方向、という具合に、ゆとりを持てるところがメリット」と、僕(編集部員K)と同様の感想を得ている。
幅5センチの平均台の上を歩くのは難しくても、幅40センチあればラクに歩けるのと同じような感じだ。パッティングにおいては、アライメントラインは太いほど良いのではないだろうか。
それから、幅の広い黄色い部分と、その黄色い部分の外側にデザインされた黒い3本の点線が、ボールの転がりをわかりやすく見せてくれる。ボールがきれいに順回転しているかどうか、パット練習の際に確認しやすそうだ。
パッティング時の有用性は、想定していたよりも良かった。やはり、みんなが気になるのはティアップ時、そしてラインを合わせられないショット時の見え方だろう。
ティショットでの極太ストライプ効果は、パッティング以上に効果あり
「ティショットの時も合わせやすいんだろうな」とは思っていた。だが、想定を超えて“合わせやすかった”。
どんな感じかと言うと、ターゲットからボールを通り越して、飛球線後方までラインをイメージしやすい。そのため、フェースをスクエアに合わせやすいのはもちろんのこと、肩・腰・スタンスも合わせやすく、さらにはインパクトゾーンのヘッド軌道もイメージしやすい。
極太ストライプ、すごい(笑)
ちなみに、このボールでハーフラウンドした際のフェアウェイキープ率は、編集部員2人とも、71.4%(5H/7H)だった。編集部員Kにおいては、普段よりも20%もフェアウェイキープ率が高かった。
この時点で、2人とも「これからはこのボール使おうかな」と思い始めていた。
なぜなら、性能面ではテーラーメイドの最高峰ボール「TP5/TP5x」と遜色ないからである。飛ぶし、止まる。その差は、全体的に「TP5/TP5x」のほうが、ちょっと優れているというくらい。アベレージゴルファーならば、なんら影響のない差だ。
極太ストライプなら“ナナメ”でも大丈夫!
さて、この極太ストライプについて、最も多かったのが「ティアップのとき以外は、どうなの? 構えにくくないの?」という質問。
結論から言おう。「極太で、まったく問題ない」
あれだけ太いのだから、ラインを合わせられない時は構えにくいんじゃないか? と思っていたのだが、実際にプレーしてみるとまったく気にならない。これは感覚的なものなので、上手く言葉で説明することはできない……のだが、太いがゆえに白い部分と黄色い部分が“一体”となって見えるからではないだろうかと考えられる。黄色い部分が“模様”のような雑情報として認識されないのかも。
というわけで、極太ストライプはラウンドにおいてメリットばかり!という結果となった。
あえてデメリットを挙げるとするならば、ボールの番号が1ヶ所にプリントされていないので、同組に2人以上このボールを使っている人がいた場合、ピックアップしないと自分のボールかどうかを確認できないこと。だが、これは事前に確認方法を話し合うなどして解決すればOK。
それにしても、ありそうでなかった極太ストライプ。これから流行しちゃうのではないだろうか。
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