驚くほど曲がらないのだ!ブリヂストンゴルフ B3 SDドライバーを野村タケオがコースで検証!
野村タケオのゴルフ実験室
みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。
古江彩佳プロがんばってますね~!なんとUSLPGA挑戦16戦目にしてスコットランド女子オープンで初優勝!しかも最終日は首位と4打差でスタートしながら、10バーディ、ボギーなしの「62」をマークして大逆転での勝利!いや~本当に凄かった!あの難しいリンクスコースでも強風の中ドライバーがとても安定していました。
あの試合で古江プロが使っていたのが、ブリヂストンゴルフの新製品「B3 SDドライバー」です!「B3 SD」はBシリーズのドライバーのなかでは、一番ボールが上がりやすく、アマチュアでも使いやすいモデル。一体どんなドライバーなのでしょうか?コースでガッツリ試打してきました!
<取材・文・写真提供> ゴルフバカイラストレーター 野村タケオ
「B3」ってどんなドライバー?
すでに発売されていた「B1」「B2」に続き、追加発売されたのが「B3」ドライバーです。
「B3」には2種類のヘッドがあり、古江プロの使っているのは「ブレずにまっすぐ飛ばせる」という「B3 SD」。そしてもう一つが「ドローで大きく飛ばせる」という「B3 DD」です。
「B3」シリーズに共通する特徴は、なんと言っても「カーボンモノコックボディ」です!
フェース部分はチタンのカップフェースとなっていますが、それ以外の部分はカーボンの一体成型ボディ。
フルカーボンボディにしたことで、なんと余剰重量を40gも生み出しました。
これってマジですごいんです。
その40gのほぼ全てをウェイトにして「SD」の場合はヘッド後方部に40gのウェイトを置くことで、慣性モーメントを最大化。そして「DD」はヒール寄りにウェイトを配することで、重心アングルを最大化し、つかまりやすいヘッドとなっています。
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その他にも、両方のヘッドに共通して、前作でも採用されていたサスペンションコアが新しくなり、高初速エリアが広がっています。
また、ソールとクラウンでカーボンの積層を変えることで、ソール部分を固くし、クラウン部分をたわませて高打ち出しを実現(ブーストパワーテクノロジー)。
他にも高打ち出しのために「パワースリット」、低スピンのために「パワーミーリング」という技術も採用されています。
「SD」と「DD」は、形はいっしょなのに機能が違う!
「SD」を構えてみると、少し丸めのヘッド形状で普通に構えやすい。
やさしいモデルということですが、後ろに長過ぎたり、左を向いていたりとかってことがないです。僕的にはけっこう好きな形状。カーボンの模様がクラウン全体に見えて、なかなかカッコいい。
そしてつかまりの良い「DD」も構えてみましたが、これが「SD」と全く見分けがつかない。
だいたいつかまりの良いモデルって、少し異型だったり、フェースが左を向いていたりってことがあるのですが、この「DD」には全くそれがない。
実はこの「DD」、ヘッド形状が「SD」と全く同じで、40gのウェイトの位置を変えることで、つかまりの良いヘッドにしているんです。
こういうパターンって、今まであまりなかったけど、40gもの余剰重量を生み出したからこそできたんじゃないでしょうか。ソールデザインとかもほぼ一緒なので見分けがつきにくいってのは、ちょっとどうなのかな~とは思いますけどね(笑)
コースで「SD」ドライバーを打ってみました!
今回はコースに「B3 SD」ドライバーを持ち込んで打ってみました!
カーボンボディと聞くと、まず打音ってどうなの?って思う人が多いと思います。どうしても一昔前のカーボンボディのドライバーって「ボコッ」みたいな打音のものが多くて不評だったりしたからね。
でも、この「B3」はその心配なし。言われなければカーボンボディと分からない打音です。あまり高い音ではないですが、普通にチタンドライバーを打っているような音。そして打感は少し柔らかめで、弾き感もそこそこ感じます。
実はコース試打の前に練習場でフィッティングをしながらトラックマンで弾道計測をしたのですが、初速がけっこう速いんですよ。
ヘッドスピードは43m/sくらいで、初速が63m/sを軽く超えてくるので、なかなか効率のいい球が打てる感じがしました。
コースで打ってみた感じでは、なにより曲がらないってことに驚きました。
さすがに全ホールフェアウェイなんてことは無いですが、打点がズレても大きく曲がることは無く、飛距離の落ち込みも少ない。平均飛距離の出るドライバーという感じ。弾道もかなり高く、やさしく高弾道の球が打てます。
スピン量は適度な感じで、めっちゃロースピンというヘッドでは無いですね。
もともとスピン多めの僕が使うと3000回転くらいにはなってしまうので、ラウンド中はカチャカチャでヘッドを立てて使っていました。一発のぶっ飛びではなく、安定して飛ばすように作られているヘッドですね。
ラウンド中の計測では、だいたい平均して230~240ヤードくらい飛んでいる感じでした。
つかまりはそこそこ。「DD」というドローモデルが別に用意されているので、この「SD」はそこまでつかまりをよくしてるわけではないと思います。
純正のシャフトだと捕まりも、ボールの上がりやすさもアップする感じだったので、シャフトによってある程度は変わってくると思いますが。
僕はフィッティングの結果、Speeder NXの5Sがかなりいい感じでした。そのシャフトで、ロフトを一番立てて使うと中弾道のほぼストレートが出る感じ。
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あくまでも個人的な感想ですが、あとほんの少しだけヘッドが重くてもいいかな~と思ったので、鉛を数グラムフェース側に貼ると、もう少し前に行く強い球が出て最高じゃないの!って思いました。一度試してみたいっすね~。
ちなみに、つかまりの良い「DD」も練習場では打ちましたが、これは本当につかまりが良いです。
構えた感じは「つかまるモデル」感は特にないのですが、ボールを打つと簡単につかまります。フェースが開いてしまってスライスが出ている人にはとてもいいヘッドだと思いました。
左を向いているヘッドは構えにくいけど、つかまるヘッドが使いたいって人にはいいでしょうね。
「B3 SD」ドライバーはどんなゴルファー向け?
とても簡単にボールが上がるし、ミスヒットにも強くできているので、ドライバーのミスからスコアを崩しているゴルファーにはとても良いと思います。
古江プロはこの「B3 SD」ドライバーに変えてから、弾道が高くなり、キャリーが伸びたということでした。
純正シャフトだとヘッドスピード40m/s前後あたりでも十分使えると思いますし、シャフトを変えればヘッドスピード速めの人でも使えると思います。とにかくやさしく高弾道を打ちたい人には最適だと思います。
実はこの「B3」ドライバーシリーズを発表前に練習場で打たせてもらっていたのですが、そのときはさすがにこのヘッドを使うプロはいないだろうな~と思っていました。
だって簡単にボールが上がっちゃうから、プロには必要ないかなと。メーカーの人もプロは使わないと思っていたみたいです。
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でも古江プロが「B3 SD」を使って優勝しちゃったので、本当に驚きましたね~。
やはりプロもやさしく飛ばせるクラブを選びたいってことなんですよね。
ただ、ゴルファーによって「やさしさ」の基準が違うわけで、自分にとってやさしいクラブを使うということがスコアアップの秘訣なんだと思います。
やさしくボールを上げてくれて、曲がりにくいドライバーを使いたい人は、一度この「B3」シリーズを試してみてはいかがでしょうか。
野村タケオ
ゴルフバカイラストレーター、野村タケオ。京都府出身。
様々なゴルフ雑誌やウェブサイト等にイラストやイラストコラムを寄稿。
毎週水曜の22時からYouTubeライブで生放送「野村タケオゴルフバカTV!」を放送中。
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