新モデル「G430」は、大ヒットモデル「G425」をどうやって超えた?

PINGのGシリーズは、アベレージゴルファーからツアープロまで幅広いゴルファーを対象にしていて、ミスに強くやさしいシリーズとして多くのアマチュアに愛されています。特にドライバーは、投影面積が大きく安心感があり、多少芯を外しても大きなミスになりづらいと高い人気を誇っています。

前作に当たるG425シリーズは、長い間高い人気を維持し続けていました。特にフェアウェイウッドとハイブリッドは、モデル末期でも売り上げランキングの上位にランクインし続けていた脅威のクラブです。PINGには、メーカーとして「現行モデルを性能的に上回らなければ、新モデルは発売しない」というポリシーを掲げていて、大ヒットを記録したG425シリーズをどう上回ってきたのか、非常に楽しみにしていました。

G430のキャッチコピーは「激飛。快音。」

発表会の冒頭にピンゴルフ のCEOであるジョン・K・ソルハイムが壇上に立ち、「G425は日本で市場を大きく広げ、生産体制を拡張。アメリカでも大ヒットし、ツアープロは世界で74勝を記録した」と挨拶。また「G430は今までで最も大きな進化を成し遂げた」とも話していました。

壮大に自らハードルを上げるスピーチに驚きつつ、ちょっと笑ってしまいました。また同会には、同社のメインブランドの発表ということもあり、シーズン中にも関わらず、PINGの契約プロが6名も参加。各プロのデモンストレーションもあり、なかなか豪勢な発表会でしたね。

クラブは、プロダクトマーケティング部のマネージャー安斎氏がクラブについて1モデルずつ説明。シリーズ通してのキャッチコピーは「激飛。」で今回はかなり飛距離にこだわって開発したのだそう。

従来のやさしさを残しつつ、飛距離性能を上乗せ!

安斎氏の説明は1モデルずつ丁寧に行われ、説明だけで1時間近く!要約するとどのジャンルのクラブも好評だった従来のやさしさはそのままに、飛距離性能を高めました!といった感じ。

特にドライバーは従来通り、スタンダードなMAX、低スピン性能のLST、つかまり性能を高めたSFTというラインアップは変わらずでしたが、打点のズレによるスピン量の増大や、エネルギーロスを防ぐ、スピンシステンシーテクノロジーという新たな技術を投入。たわみ量を増大させたフェース構造とあいまって、かなり優れた飛距離性能を手に入れているようです。

またLSTにはカーボンクラウンを採用し、重心位置を最適化するなど、個別のモデルの性能をしっかり磨いてきています。売れ続けていたFWやハイブリッドには、前モデルカーボンクラウンを採用。こちらも重心位置を最適化し、飛距離性能と安定性をアップさせているようです。

アイアンは、ピュアフレックスと呼ばれる新構造のバッジを搭載。余計なスピンが減り、打ち出し角を高める効果があるようで、その結果ロフトを立てることができ、飛距離性能を高めている模様。どのモデルもしっかりと進化しているようでした。

最後にちょこっとでしたが、試打もさせてもらいました。ドライバーはソリッドながら打感が軽やかになり、打音もやや高めの澄んだ金属音に変わっていましたね。シャフトも純正シャフトを3モデルも用意するなど、しっかりと作りこんでいました。この辺は、しっかり打ち込んでどのような違いがあるのか、試してみたいですね。

やさしいモデルの代名詞といえるPINGのGシリーズの最新版「G430」シリーズは、今回も長い期間に渡って”猛威”をふるうことは間違いなさそうです!

■オグさん(小倉勇人・おぐら はやと)
元ゴルフ雑誌編集者のスウィング&クラブアドバイザー。現在は千葉県にあるゴルフ練習場「ユニオンゴルフクラブ」にて「ゴルフフィールズ ユニオンゴルフ店」で店長をしつつ、過去の経験で得た知識を武器にゴルフライターとしても活躍中。飛距離は250ヤード、持ち球はフェード。ベストスコア68。