同伴プレーヤーに背中を叩かれ、ホールインワンを知る

通算2アンダー、38位タイで、インコース10番からスタートした渋野日向子は、前半9ホールでは、なかなかスコアを伸ばせず、パープレーで終えた。後半に入り、2番3番で連続バーディを奪取し、2つスコアを伸ばして、7番パー3ホールへ。

前の組のプレーが終わるのを待つ間、同伴者たちと、そのホールに飾られていたBMWの車をまじまじとみていた渋野。グリーンが空き、最後にティショットを放った渋野は、ボールの行方を追うことなく、すぐにティを拾うべく、視線をティグラウンドに落とした。実測、193ヤードのパー3、5番ユーティリティでのショットは、ピン手前にバウンドしてから、転がり、そのままカップイン!

だが、渋野自身はその瞬間を見ておらず、グリーンからの歓声を聞き、同伴プレーヤーのブロンテ・ローに背中をたたかれ「IN THE HOLE」と告げられてからも、自分を指さし「え?ワタシ」と、渋野らしいリアクションを見せたあと、ヤッター!と笑顔で両手をあげた。

波に乗った渋野は、8番でもセカンドショットが、カップインしそうなナイスショットで、イージーバーディ、9番は3打目を寄せきれず、難しい距離を残したが、パーパットをきっちり沈めて、ノーボギー67で最終日を終えた。

これまでのホールインワンはその後、予選落ちだったが、今回は最終日!

米ツアーでは初となる渋野のホールインワンだが、日本ツアーでは、2018年「アースモンダミンカップ」初日と、2020年「樋口久子三菱電機レディース」の初日にホールインワンを記録している。

プレー後のインタビューでは「いつもホールインワンすると、予選落ちするとかやってるから、最終日にすると気持ちよく終われるなっていう」とシブコ節全開。さらに、ショットを打つ前にまじまじと見ていたBMWだったが「入ったけど、あれ、もらえないんですよ。残念」と、寂しそうにコメント。今回、副賞の車がもらえるのは、インコースの12番と17番のショートのみだったとのこと。せっかくのエースだったが、ここだけは残念だった。

渋野はこのまま、日本に帰国して、10月28日(金)から行われる「樋口久子三菱電機レディース」にディフェンディングチャンピオンとして、参戦。その後、日本開催のUSLPGAツアー競技「TOTOジャパンクラシック」に出場する。久しぶりに日本で見られるシブコスマイル。今回のホールインワンの勢いのまま、ナイスプレーを期待したい。