マスターズの歓喜を「コスモヘルスカップ」で再現したい
初日の朝一番からティーグランドをぐるりと囲むギャラリー。そしてすべての選手にやんやの喝采と拍手が送られる。2020年にスタートし今年初めて観客を入れて行われた「コスモヘルスカップシニアトーナメント2022」で日本のトーナメントではなかなか見られない光景に出くわした。
撮影/圓岡紀夫 取材・文/吉田宏昭
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ギャラリーと選手の一体感が試合を盛り上げる
「コスモヘルスカップシニアトーナメント」は、「ゴルフを通じて健康寿命を伸ばす」という倉本昌弘PGA会長(当時)の考えと「健康で長生きできる人を増やす」というコスモヘルス(株)の理念が一致して2020年に始まった大会だ。
過去2大会は無観客で行われ、同社が扱う予防医療機器の実地体験や健康に関するセミナーを通じてシニアアスリートを応援するという目的は果たしたものの、多くのギャラリーにシニアツアーの楽しさを伝えるという宿題は残ったままだった。
だが、3年目の今年ようやくギャラリーを迎え入れることが可能となり、トーナメントは新たなステージに進んだ。PGAのメジャー大会を彷彿とさせる盛り上がりを仕掛けたのはコスモヘルス(株)社長で大会会長を務める鈴木優輔さんだ。有観客開催が決まると同社社員有志約200名が手を上げ、その名も「盛り上げ隊」を結成。大会初日1組目から積極的な掛け声や拍手で選手を応援した。
「マスターズの雰囲気を再現したいという思いがあります。一番印象に残っているのはタイガーのチップインバーディーですが、海外の一流選手は応援のプレッシャーをアドレナリンに変えて結果を出します。ギャラリーもそれをわかっているからよけいに声援が大きくなるわけです」(鈴木さん)
日本人ギャラリーが大人しいのはその場で声を出していいのかどうかわからないからだと鈴木さんは考えている。
「でも大会を3年主催してきてシニアプロは皆さん気さくで声援を喜んでくださることがわかりました」(鈴木さん)
「盛り上げ隊」のいないホールで大きな歓声が上がったとき鈴木さんはしてやったりの表情を浮かべた。
「一般のギャラリーの方も声を出しやすい雰囲気を作ることができたと思います。これからもギャラリーの皆さんが応援を楽しんでいただき、一緒に作っていく大会にしたいですね」(鈴木さん)
ギャラリーは単なるお客様ではまくトーナメントに欠かせない当事者でもある。一流プロのプレーを静かに見守るだけでなく、ギャラリー、選手、スポンサーが一体なって盛り上げる。「コスモヘルスカップ」が日本のゴルフトーナメントの進むべき道を示しているようだ。
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