PING史上最軽量「G430 HL」新登場!「待ってました」という声、けっこう多いんじゃない?
【速報】ピン「G430 HL」シリーズ・試打レポート
2023年1月11日(水)、ピンゴルフ ジャパン(株)は軽量の「G430 HL」シリーズを発表。ヘッドスピード38m/s以下のゴルファーをメインターゲットとしたニューモデルだ。発売は2023年3月2日(木)。ゴルフサプリ編集部が、発表に先駆けて試打してきた。
写真/相田克己
「ヘッド・シャフト・グリップ」まで、すべてが軽い
ピンのクラブの見た目や性能は理想的、だけど『軽量モデルがあればなぁ……』と感じていた女性ゴルファーやシニアゴルファーに朗報だ。ヘッドスピード38m/s以下のゴルファーをメインターゲットとして開発された、ピン史上最軽量の「G430 HL」シリーズが新登場したのだ。
2023年1月11日(水)午前9時にオンライン上で発表が行われ、ドライバー2モデル(MAXとSFT)だけでなくフェアウェイウッド2モデル(MAXとSFT)、ハイブリッド1モデルが、3月2日(木)に発売される。
「G430 HL」のHLはHigh Launch(ハイ・ローンチ)の略で、高弾道が打てるという意味が含まれている。
ヘッドのデザインは「G430」シリーズと同様だが、ヘッド後方の可変ウェイトの色を見てもらいたい。「ご存知の通りG430」は黒いウェイトだが「G430 HL」専用のウェイトはシルバーに着色されている。外見から見分けるポイントは、ここにしかない。
もちろん色が違うだけでなく、重さが違う。「G430 HL」のウェイトは、「G430」のウェイトの約半分。ヘッド本体の重さはほぼ同じなので、ウェイトの軽量化によってヘッドを軽くしてある。
シャフトはFUJIKURA SPEEDER NX 35(38g)/45(45g)を採用。ワンフレックスであり、フェアウェイウッドとハイブリッドにも同様のシャフトが採用されている。
グリップは日本専用のPINGオリジナルグリップとして、軽量化されたIOMICのAQUAグリップが採用されている。この「G430 HL」のグリップは、「G430」標準採用のGP360 LITE TOUR VELVET ROUND(AQUA)よりも10g軽い。
軽く振ろうとしても「速く振れちゃうし、高く飛ぶ」
ゴルフサプリ編集部では、発表に先駆けて事前試打をさせてもらったので、軽く試打感をレポートする。
見た目は前述した通り、「G430」シリーズと変わらない。そのため、いかにも“軽量モデル”というふうに見えないし、見られることもない。「あ、軽量モデルだ」と思われることを嫌がる人は多いと聞くので、このデザイン面における気遣いはけっこうポイント高いと思う。
「G430 HL」シリーズのドライバーはMAXとSFTの2モデルがあり、直進性に優れたMAXと、つかまり性能を尖らせたSFTから選べる。ここではMAXを試打した感想をレポートする。装着シャフトはFUJIKURA SPEEDER NX45、総重量は約274gだ。
さて……手に取ると、当然のことだが軽い。プライベートでは総重量約300g(G425 MAX/10.5度/PING TOUR 173-65のS)のドライバーを使用している身としては、かなり軽く感じられる。
素振りをしてみる。軽やかに振れる。ヘッドがシャープに走る。この心地よい振り感は、軽量化されたヘッドに加えて、先がしなり、ヘッドが走りやすいFUJIKURA SPEEDER NX45の特性によるものなのだろう。
普通に振ってしまうとヘッドスピードが速すぎるので(40m/s)、普段よりも軽く振らなければいけない。58度で60ヤード先のグリーンにボールを運ぶイメージだろうか、などと考えつつ振ってみた。
スイングして、ちょっと驚いた。インパクトの直前、ヘッドが走る感覚が伝わってきて戸惑ってしまったのだ。だが、幸いにも1球目からナイスショットが出てくれた。結果は以下の画像の通り。
打った本人としては、上手にヘッドスピードを落とせたと思ったのだが、測定値は37m/sを超えている。加えて、普段あまり見たことのない打ち出し角度(14.3度)も得られている。普段は12度後半から13度前半ばかりで、14〜15度の打ち出し角度は、うまく打てたときにしか出ないのだ。
そして、キャリーで186.4ヤード、トータル206.4ヤード。ヘッドスピード37m/s台でこの飛距離は、すごく良いんじゃないか? スマッシュファクターも1.46を記録。今の感覚を忘れぬうちに、もう1球打つ。
同じようにヘッドスピードがイメージしているよりも出る。1m/sは確実に速くなる。さらに、打ち出し角度は15度を超えてくれた。飛距離も上々。
軽い気持ちで振って、200ヤードに達する飛距離を得られるなら……「G430 HL」のMAXをマイドライバーにしちゃうのもアリかも?なんて考えが過ぎる。
軽量だけど、やっぱり寛容性(慣性モーメント)は“ピンらしい”
実際に試打をして得られた結論としては「G430 HL」は、ヘッドスピードが38m/s以下のゴルファーにとって「速く振れて、高く飛ばせる」ドライバーだと言える。この38m/s以下というのが、大事。ヘッドスピードが40m/sを超えてしまうと、ちょっと違った印象になるからだ。
さて、速く振れる・高く打てる・飛距離も出る、ということはわかった。だが、ピンといえば『寛容性(曲がらない)』である。軽量化しても、ピンならではのビッグな寛容性はキープできているのか?
答えはYES。
上下左右慣性モーメントは8700を超えている様子で、試打した限りでは「やっぱりピンのクラブはピンのクラブなのね」と思わされるくらい、曲がらなかった。
ウェイトの軽量化に合わせて、ヘッドの内部構造にはしっかり手が加えられており、見た目は変わらずともしっかり”軽量ヘッド”となっているわけだ。
ヘッドスピード38m/s以下で飛距離を伸ばしたいという女性ゴルファーやシニアゴルファーは、2023年1月26日から試打ができるということなので、ピンの直営店やゴルフショップに足を運んでみてはどうだろう。新年早々、うれしい驚きが得られるかもしれない。
フェアウェイウッドとハイブリッドもあるので、こちらも合わせて試打しておこう。
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