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使用プロも急増中「ベンタス TR」シリーズの新入りREDとBLACKはどんな性格?

野村タケオのゴルフ実験室

2023/02/06 ゴルフサプリ編集部 野村タケオ

「VENTUS TR(ベンタス ティーアール)」シリーズのシャフト

「VENTUS TR(ベンタス ティーアール)」シリーズのシャフト

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。
プロが使っているクラブってとても気になるもんです。ドライバーならば、どのメーカーのヘッドを使っているのかってのはもちろん、シャフトもめっちゃ気になるじゃないっすか。最近、男女ともに使用者が多いな~と思うのが、フジクラコンポジットの「VENTUS TR(ベンタス ティーアール)」シリーズのシャフト。少し前に発売された「VENTUS TR BLUE」を使用しているプロをよく見かけるのですが、そんな「VENTUS TR」シリーズに「VENTUS TR RED」と「VENTUS TR BLACK」が新しく追加されました。いったいどんな性格のシャフトなのでしょうか?さっそくコースに持ち込んで試打してみました。

<取材・文・写真提供> ゴルフバカイラストレーター 野村タケオ

VENTUS TRってどんなシャフト?

VENTUS TR(ベンタス ティーアール)

前作のVENTUSシリーズと同じく「VeloCore Technology」を搭載。超高弾性70tカーボンと高弾性カーボンをバイアス層に積層することで、オフセンター時のヘッドの捩れを抑制し、優れたボールコントロール性能を実現しています。

さらに、シャフト先端の高い曲げ剛性がボール初速の最大化を生み出しています。また、最外層に独自の開繊クロス材を採用し、中間層の捩じれと曲げの剛性を高めることが可能になり、「VeloCore」テクノロジーとの相乗効果で、さらに安定したインパクト、弾道が可能になっています。

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まずはVENTUS TR REDを打ってみた!

VENTUS TR RED

僕が試打したのは「VENTUS TR RED」の5Sで59.5g、トルク3.3の先中調子。PINGのG430 LST 9度に45.25インチ(60度法)で組みました。

まず「TR RED」を見ての感想は、とにかくカッコいい!深めの赤色がとても綺麗で、手元側にあるシルバーの帯の間のモヤモヤっとした柄もいい。

さっそくコースで打ちましたが、先中調子ということでつかまりがよく、ボールも上がってくれるのかと思いましたが、それほどでもなかった。切り返しでは少し手元側の硬さを感じ、インパクト前くらいで少しヘッドが走ってくれるかな~という感じ。

スピード感というのはほとんど感じないけど、たしかに少し中間から先が動いてくれているというのを感じます。でも強烈につかまる感じはしない。やっぱこれは「VENTUS」シリーズだからってことなんでしょうね。

もっとつかまるのが欲しければ「SPEEDER」をどうぞってことなんでしょう。

VENTUS TR RED

僕が使ってみた感じでは中高弾道のほぼストレートか軽いフェード。先が少し動く分だけ弾いてくれるような感じですね。パリパリのハリ感は感じませんが、しっかりとしたしなり戻りは感じます。

スピンはあまり多くなさそうだし、先端は少し動くものの、ねじれるような感じはなくて当たり負けもしませんね。振りやすさはあるものの、意外に手元の硬さを感じます。僕はあまり手元が硬いシャフトだとタイミングが取りにくいタイプなので、少し切り返しが不安定になることがありました。

こんなゴルファーにおすすめ!

少しつかまりが欲しいフェードヒッターや、思い通りにつかまるけど、左に巻くようなミスが出てほしくないドローヒッターに良さそうです。

ただ僕はあまりつかまらないヘッドを使って試打したので、つかまりのいいヘッドなら僕でも軽いドローくらいは打てたのかな~とは思います。

スペック表

VENTUS TR BLACKも打ってみた!

僕が試打したのは「VENTUS TR BLACK」の5Sで59g、トルク3.5の元調子です。こちらもPINGのG430 LST 9度のシャフトに45.25インチ(60度法)で組みました。

これは真っ黒のデザインで、手元側のシルバーの帯の部分にはRED同様モヤモヤっとした柄が入っていますが、あまり目立ちませんね。カラーからもハードなシャフトだろうな~ってのが伝わってきます。

「TR BLACK」

コースで打ってみると、やはりしなりが少ないな~という印象。朝の練習場でまず「TR RED」を打ってからカチャカチャして「TR BLACK」を打ったのですが、同じように打った感じだとやはり「TR BLACK」はつかまらず右に少し曲がりました。

インパクト前で「TR RED」はヘッドが少し来てくれるけど「TR BLACK」は来てくれないって感じです。

切り返しではあまりしならないのですが、意外と手元の硬さを感じませんでした。硬いシャフトなのですが、その中でもほんの少しだけ切り返しで手元側がしなるような感じ。硬いのですが、カチカチの棒のようには感じないのが少し不思議な感覚です。

「TR BLACK」

こんなゴルファーにおすすめ!

僕が使うと中弾道で軽めのフェード。球はあまり上がりませんが、けっこう強い球が出てくれます。しなりが少ないためか、つねにどこにヘッドがあるのかがわかりやすく、思ったとおりに振れるような感覚になりますね。

なので、普通に振れば中弾道フェードなのですが、意外とつかまえていけばドローっぽいボールも打てたりしました。とにかくしっかりと叩いていけば、それに応えて飛距離も出てくれるシャフトだと思います。

スペック表

3本のなかからどれを選ぶか?

新しくラインナップされた「TR RED」と「TR BLACK」をコースで打ち比べてみました。

「TR RED」は少し動いてつかまってくれるシャフト。

「TR BLACK」は逆に動きがあまりなく、しっかりと叩けるシャフトというイメージ。

しなり方は違うものの、どちらも基本的にしっかりとしたシャフトで、ボールを強く前に押し出してくれるような動きをしてくれました。安定感はありながらも、強い球で飛距離の出るシャフトに仕上がっていると思います。

先に発売されている「TR BLUE」はちょうど今回の「TR RED」と「TR BLACK」の中間のようなシャフトなので、この3本の中から自分のスイングタイプに合うものを選べるようになりました。

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「TR RED」「TR BLACK」「TR BLUE」

「TR BLACK」
正直、試打する前は僕にはハードすぎるだろうな~と思っていたのですが、打ってみると意外と好感触でした。

「TR RED」
逆に「TR RED」は少しだけ切り返しのタイミングが合わず、飛距離の出る弾道は打てるものの、少しミスヒットも出るような感じでした。

この2本なら「TR BLACK」を僕は選ぶかな~という感じです。ただ「TR BLUE」も気持ちよく振れるので、ちょっと悩ましいところですね。

みなさんも3本を打ち比べて、自分に合うものを選んでみてはどうでしょうか。「VENTUS TR RED」、「VENTUS TR BLACK」は2023年3月16日発売となっております。

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野村タケオ

野村タケオ

ゴルフバカイラストレーター、野村タケオ。京都府出身。
様々なゴルフ雑誌やウェブサイト等にイラストやイラストコラムを寄稿。
毎週水曜の22時からYouTubeライブで生放送「野村タケオゴルフバカTV!」を放送中。


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