ショートゲームの重要性は誰もが認識している
一般的にスコアメイクの鍵は、ショートゲームと言われています。
ツアーで活躍する多くのトッププロも、レジェンドプレーヤーも、そして歴史上の偉大なプレーヤーも、そのほとんどが「ショートゲームの良し悪しがスコアに大きく関係してくる」と語っています。したがって、これに異論を唱える人はまずいないでしょう。
残念なことに、日本のゴルフ練習場は芝の上からボールを打てる施設がとても少ないため、なかなかアプローチの練習ができないのが実情です。とはいえ、アプローチ練習ができる郊外の練習場まで足を伸ばす人も少なくありません。
このことから、アマチュアの多くはやはりショートゲームの重要性を認識しているのです。
グリーン周りまでの打数が多すぎる
「一刻も早く100を切りたい!」「次のラウンドこそ、100を切るぞ!」オーバー100ストロークのアマチュアは、常にこのような希望(野望?)を胸に練習を積んでいるはず。もちろん、ショートゲームの練習にも余念がないと思います。
ところが、ラウンドするとお決まりのオーバー100ストローク。「あれだけショートゲームの練習をしたのに…」意気消沈する気持ちも分かりますが、ちょっとここで振り返ってみましょう。今日のラウンドを。
実は100切りできない多くのアマチュアは、グリーン周りまでボールを運ぶのに多くのストローク数を費やす傾向があります。例を挙げると、350ヤード前後のパー4のミドルホール。グリーンまで30ヤード以内のエリアにボールを運ぶのに4〜6ストローク費やしている人がとても多いのです。
この後のアプローチとパッティングがうまくいき1ストロークでグリーンにオンさせ、2パットでカップインできたとしても、スコアは7〜9ストロークです。これでは到底100切りはできません。
距離を稼げない大きなミスが原因
100が切れないとはいえ、ティショットもセカンドショットもうまくいき、2ストロークでグリーン周りまでボールを運ぶこともあるでしょう。結果オーライも含めて、2オンすることもきっとあるはず。
しかし、コンスタントに100を切るプレーヤーと切れないプレーヤーでは、1打目と2打目のできに大きな開きがあります。
100切りできるプレーヤー
ティショットがうまくいき、2打目はフェアウェイから。ハイブリッドのショットはトップ気味の低弾道だったけれど、150ヤードほど真っ直ぐ転がる球を打って、とりあえずグリーンの30ヤード以内にボールを運べた。
スライスしたけれど、グリーン横のラフまでボールを運べた。このようなショットを打てる人が100切りできるプレーヤー。
100切りできないプレーヤー
かたや、フェアウェイから大ダフりをして20〜30ヤードしか前進できない。シャンクして右のブッシュや林に打ち込む。果ては空振りに近いスイングでチョロ。
このようなショットが1ラウンドで数回出てしまうのが、100切りできないプレーヤーです。
大きなミスショットが日に何度か出てしまうプレーヤーが、グリーン周りのアプローチとパッティングの練習をたくさん積んでも、前述したように、グリーン周りまでに多くのストロークを費やしているためスコアに直結しません。
ドライバー、フェアウェイウッド、ハイブリッドなどのレベルアップが大切
そのためできるだけ早くオーバー100ストロークゴルファーから抜け出したいのであれば、ドライバー、フェアウェイウッド、ハイブリッド(ユーティリティ)、5〜6アイアンといった「ロングゲーム」に用いる番手のレベルアップが重要なのです。
レベルアップと言っても、ナイスショットを目指す必要はありません。70点程度のショットを積み重ねられるレベルでOK。
例えばフェアウェイから3Wでナイスショットしたときに総飛距離が180ヤードならば、130ヤードほどの総飛距離でファーストカットのラフ以内にボールを運べれば問題ありません。これくらいのショットをどの番手でも打てればいいのです。
そして、1ラウンドのストローク数が90ほど、ボギーペースでラウンドできるくらいのレベルになると、最初にお話しした「ショートゲーム」のスキルがスコアを作るようになります。
宮川岳也(みやかわ たけや)
ゴルフ雑誌編集記者を経てフリーのゴルフライターに。レッスンやギアはもちろん、ゴルフの歴史などにも精通。また、無類のスイングマニアで、スイング理論が大好き。ここ数年は競技ゴルフに明け暮れ、毎日の練習を自らに課している。







