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松山英樹や山下美夢有らが使用する「スリクソン ZX Mk II」シリーズ。その進化はいかに！

松山英樹や山下美夢有らが使用する「スリクソン ZX Mk II」シリーズ。その進化はいかに！

【今月のイチ推しギア】スリクソン／ZX5 Mk II

2023/03/04　ゴルフサプリ編集部

数多くのゴルフギアの中から、アナタのゴルフを進化させてくれるスグレモノや要注目の新製品を紹介します。今月のイチ推しは…『スリクソン ZX5 Mk II』

GOLFTODAY本誌609号／160〜161ページ
取材・構成・文／大塚賢二　撮影／相田克己　協力／サザンヤードCC（茨城県）

飛び、やさしさ、打感すべてが大幅に進化！

名前はマークIIでも、性能は隔世の差

スリクソンのニューモデルが「マークII」と聞いた時、少し違和感があった。競合他社が次々とハイテク感満載のニューモデルを繰り出してくる中で「マイナーチェンジなの？」と感じたからだ。

ドライバーがカーボンコンポジットからフルチタンに変わったこと以外は前作で採用したテクノロジーを引き継いだので「マークII」となったようだが、試打した田所嵩瑛プロによれば、「飛距離も直進性も打感も別物になった」と言うほど、性能の進化は熟成の域をはるかに超えていた。

Driver technology（ドライバーテクノロジー）

フェースからヘッド後方に向けて、軟→剛→軟→剛と順に剛性を変化させた「リバウンドフレーム構造」フェースに加え、ヘッドの前側が効率よくたわみ大きな反発力を生む。

前作に比べ高反発エリアが110％に拡大している。

Iron technology（アイアンテクノロジー）

フェース裏面のスピードグルーブの幅を拡大。

さらにフェース中心部の肉厚の最適化で、アイアンも反発性能と高反発エリアを拡大し、ミスヒット時にも安定した飛距離が得られる。

打点裏側のプレートで打感も向上させている。

その実力はツアーでも証明済み！

松山英樹、星野陸也、山下美夢有、勝みなみをはじめとする多くのスリクソン使用プロが、2022シーズン途中でZX Mk IIシリーズにスイッチ。

日本女子オープン優勝（勝みなみ）、賞金女王獲得（山下美夢有）に貢献。

飛距離と直進性がドライバーのイチ推しポイント

ZX5 Mk II、ZX5 MkII LS — ソールに取り付けられたウェイトの位置の違いからも、LSは浅重心、ノーマルは深重心であることが分かる。

ドライバーは2タイプがありますが、共通しているのは直進性の高さと反発エリアの広さです。フルチタンになったことで球のつぶれ感は持ちながら、適度な弾きでボール初速が上がります。しかも、多少打点がずれても初速が落ちずに、直進性の高さで球の曲がりも少なくなります。

ノーマルとLSでは、球のつかまりと高さとスピン量が変わります。ノーマルはオートマチックに球がつかまって上がって、初速と適正スピンで、キャリーで真っすぐ飛ばせるタイプ。

LSはスピンを抑えた中弾道になります。基本的にはヘッドスピードが速い人向けですが、アベレージゴルファーでも球が上がり過ぎるという人はLSの方が合うでしょう。

ZX5 Mk IIとZX5 MkII LSともに、クセのない丸形で、構えやすさも意識した設計。
シャフトは両モデルとも共通で50g台のオリジナルDiamana ZX-II50フレックスはSRとS。Rは特注対応。

寛容性と安定性がアイアンのイチ推しポイント

抜けの良さを生むスリクソン伝統のTOUR V.T.SOLE。トゥ側とヒール側に丸みを付け、さらに抜けを向上させた。
3番から7番と8番からPWで、溝の幅と深さ本数を変えた設計。安定したスピンで番手毎に最適な弾道が得られる。

アイアンは飛距離を意識した構造なのにスイートエリアの広さと飛距離安定性が魅力です。もちろん、ボール初速が上がる構造ですから1番手くらい飛距離が出る感じですが、打点が下にずれた時にも球を拾い上げてくれてバックスピンも増え過ぎないので、飛距離が安定します。

打点が上にずれた時にもスピンがしっかりかかるので、球が浮いたラフでもフライヤーせずにしっかりグリーンに止まる球が出る。

番手毎の安定した飛距離が得られることが魅力です。少し弾き感がありますが、球のつぶれ感もあるので打感はソフトに感じます。技術レベルを問わず誰でも使えるアイアンです。