月イチゴルファーを抜け出した人はパット数32を目指そう

「80台が見えてきたのになかなか…という人は、パット数を32以内に抑えることが必須です」
こう話すのは、若手女子プロの鶴岡果恋、澁澤莉絵留、村田理沙のコーチであり、関東ゴルフ連盟KGAジュニアの技術担当コーチをもつとめる重田栄作プロ。

「信頼できるインストラクターのレッスンに通って、真面目に練習に取り組み、ひと月のラウンド回数がそれなりに増えてくると、たいての人は一般的なアマチュアゴルファー(月イチゴルファー)の域を出て、志向的にはアスリートゴルファーといえるでしょう。

そしてこういった人は、スコアが100以上のアマチュアとは違い、ダフり、チョロ、トップ、大スライスなどの大きなミスがワンラウンドで何回も出てしまうといったレベルから抜け出しているため、平均スコアが90〜95という人が多いものです。

このような人は当然80台が見えてきて、それを目指してプレーをしているはずですが、80台突入のカベは想像以上に高く、足踏みをしている人が相当数います。そして、この足踏みの主な原因がパットにあるんです

「パット数32」実現には凌ぐパーパットを打てる技術が必要不可欠

「80台目前なのにそのカベを越えられない人は、たいていワンラウンドのパット数が36くらいです。36と聞くと平均して1ホール2パットなので、あまり悪い感じがしませんよね。

でも平均して1ホール2パットということは、3パットすることが5〜6回あるということの裏返しです。なぜなら、80台手前の人は基本的にショットクオリティは悪くありません。100切りレベルのゴルファーのような大きなミスはあまりないものです。

OBにならないまでも、ティショットを曲げて2打目は林から脱出、セカンドショットをグリーン周りまで運べたけれどアプローチが寄らない。この程度のことが2〜3回あるのが80台手前の人で、これをミスと捉えるなら、トップアマもプロも、このくらいのミスは当たり前にあります。

となると、80台以下でラウンドできる人とできない人では何が決定的に違うのかというと、パッティングになるのです。

林から脱出したあと、3オンだったけれど、1パットでパーセーブできた。グリーン周りからの寄せは思ったほど寄らなかったけれど、1パットでパーセーブできた。

これが、80台以下でラウンドできる人なんです。凌ぐパーパットが打てる人、と言ってもいいでしょう」

3〜4メートルのパットを2回決められるように練習しよう

「凌ぐパーパット」というとなんとも抽象的ですので、3〜4メートルのパットを決めると考えてもらっていいでしょう。決めるとはいえ、この距離を百発百中で決めろといっているわけではありません。

80台目前の人は、だいたいボギーペースでラウンドできる実力があるわけですから、せめて2回、この距離を決めることができれば88ストロークです。また、このレベルなら2〜3個パーを取っているはずですから、88からさらに2ストロークマイナスされて、86も手に入ります。

このことから3〜4メートルのパット練習を積んで、凌ぐパーパットが打てるようになってください。

そして最後にもうひとつ。パット数が32程度なのに80台が出ないという人もいます。このタイプはたいていティショット、特にドライバーでミスをするタイプです。

できるだけティショットで飛距離を稼いで、セカンドショットで持つ番手をなるべく小さなものにしたいと考える人が、このタイプです。飛ばしたいと思うことは悪くありませんし、短い番手でセカンドショットを打ちたいと思うのはとても自然なことです。

しかし80台という目標達成のための『欲』が強くなりすぎると、ティショットを大きく曲げてしまうということになりかねません。メンタル要素の強いゴルフでは、その『欲』をコントロールすることもとても大切です」

宮川岳也(みやかわ たけや)
ゴルフ雑誌編集記者を経てフリーのゴルフライターに。レッスンやギアはもちろん、ゴルフの歴史などにも精通。また、無類のスイングマニアで、スイング理論が大好き。ここ数年は競技ゴルフに明け暮れ、毎日の練習を自らに課している。