軽いシャフトに交換すれば、誰でも簡単にヘッドスピードがアップする

単にヘッドスピードをアップさせたいなら、軽いシャフトに交換することがおすすめです

こう話すのは、関東ゴルフ連盟チームKGAジュニア技術担当コーチで、若手女子プロの鶴岡果恋や澁澤莉絵留、村田理沙のコーチもつとめる重田栄作プロ。

重田 「重量が重いシャフトと軽いシャフトを比べたら、誰だって軽いほうが速く振れるはず。何もこれはゴルフクラブに限ったことじゃない。野球のバットもテニスラケットも同じ。軽いほうが速く振れるに決まってるので、当然ヘッドスピードはアップします」

「だから、いま使っているシャフトが70グラム台とか80グラム台なら、60グラム台のシャフトに交換すれば確実に速くなります。100切りを目指すレベルの人は、技術的にフィニッシュまでしっかり振り切ることが苦手だったりするので、50グラム台のシャフトがいいと思います」

バランスを少し重めにすると、よりヘッドスピードが速くなる

重田 「軽量シャフトにすることがヘッドスピードアップのカギなんですが、実はバランスもすごく重要なんです。よりスピーディに振ることができるようにと、バランスをC8とかC9にするのは逆効果。実は、バランスが軽いとかえってヘッドスピードは速くならないんです」

「バランスはD0D1D2くらいで、この中から自分にとって振りやすいものを選べばいいでしょう。バランスがDなので、少し重めという感じですね」

「あとシャフトの硬さですが、いま使っているものより軟らかめのほうが速くなります。まとめると…」

【ヘッドスピードをアップさせるシャフト選び】
・軽量シャフト
・バランスはDのやや重め
・硬さ軟らかめ

「100切りレベルの人でヘッドスピードが38〜39m/sくらいなら、50グラム台のシャフト、バランスD0、硬さはR。これが一番速くなると思いますよ」

ヘッドスピードがアップしたけれど、スピン量が増えてしまう

重田 「軽量シャフトに換えてヘッドスピードがアップしたからといって、飛距離が伸びるかというとそうでもないんです。ヘッドスピードが速くなって、初速もアップしたのはいいけれど、スピン量も増えてフケ上がったり、大きく曲がったりする。このパターンがほとんどです」

「最適スピン量といわれる2500回転ほどだった人が、3000回転とか4000回転とかまでいってしまうことが多いんです。100切りレベルでもともとサイドスピン量が多かった人は、さらにサイドスピン量が増えるので余計に曲がります」

重田 「カチャカチャが普及したせいでシャフトの交換が容易になり、容易になったおかげでシャフトの試し打ちが身近になった。身近になったことで、月イチゴルファーや100切りレベルのアマチュアもシャフトに関心を寄せる人が増えた。これはとてもいいことだと思います」

「シャフトへの関心の高まりは、すなわち飛距離アップへの関心が高いことのあらわれ。レベルを問わずみんな、少しでも遠くへ飛ばしたいわけです。

そして、飛距離アップといえばすぐに思いつくのが『ヘッドスピード』で、これをいまより速くすれば飛距離アップも手に入るという考えがちょっと間違っているわけです。やはり自分のスイングやプレースタイルにマッチしたシャフトをチョイスしないと、飛距離を伸ばすことはできません

文・宮川岳也(みやかわ たけや)
ゴルフ雑誌編集記者を経てフリーのゴルフライターに。レッスンやギアはもちろん、ゴルフの歴史などにも精通。また、無類のスイングマニアで、スイング理論が大好き。ここ数年は競技ゴルフに明け暮れ、毎日の練習を自らに課している。