PINGパターのリシャフトで行っていた、オドロキの方法とは!?エモいクラシックパターを使ってみよう【PINGパター編】
中古ゴルフクラブ業界に携わって30年の“中古クラブ専門家・中山功一”が、旬な中古クラブ情報や購入時に参考となる豆知識などをお届けするコラムです。今回は、PINGクラシックパターについてお話します。
PINGパターのお話
(写真提供/中山功一)
クラシックアンサーモデルのシャフトには、ファーストステップまで6インチと9インチのシャフトが装着されています。
9インチのシャフトは「ロングステップ」と呼ばれ、ピンマニアの間ではシャフトだけ集めるコレクターもいました。
マニア向け知識
(写真提供/中山功一)
【"黒バンド"と呼ばれるシャフトラベル】
このラベルのシャフトが85029、85020モデルに装着されていました。
黒バンドのロングステップが最高です!
ピンパターはシャフトを抜くのが大変
(写真提供/中山功一)
ゴルフクラブはヘッドとシャフトをエポキシ系接着剤で接着しているものがほとんどですが、ピンパターは、シャフト先端に「ガン球」と呼ばれるパチンコ球のようなものが入っています。
ガン球を叩き入れ、シャフト先端を膨らまして接合しています。この方法ですと、ヒートガンで温めてもシャフトは抜けません。
(写真提供/中山功一)
どのように抜くかと言うと…
シャフトが差してある裏面に穴を空け、そこからポンチで叩いて抜くのです。この方法でしか抜くことができません。
空けた穴は、真鍮などの素材の棒を接着して埋めます。埋めた後は、ガンブルー液などの金属染加工液で処理します。
このようにすればシャフトを抜くことができ、ヘッドの処理もできます。
そこまでしてロングステップにこだわる理由
もともとヘッド重量が軽めのピンパターは、シャフトの硬さがタッチのフィーリングを出す重要なポイントになっています。
ゴルフクラブの性能は80%がシャフトと言われますが、ドライバーのみならずパターでも同じことが言えます。
(PING公式サイトより引用)
例えば…
TPミルズのパターのシャフトがペンシルタイプの極細シャフト(オーバーホーゼル)であるように、ヘッドが完璧な完成度でもシャフトが硬すぎると台無しです。
パターのシャフトにあまり注目していないゴルファーが多いようですが、タッチを変えるためにもパターのシャフト交換はおすすめです。
「エモい&ナウい」パターを使ってみよう!
ピンアンサークラシック(85029・85020)1970年~
中古販売相場:¥3,900~¥9,800(税抜)
ブロンズ製で打感や音が絶妙!
当時は、鉄の精錬技術が現代ほど進歩していなかったため、銅の配合が多かったのです。そのため、打感が柔らかいのが特徴です。
ピンアンサー2 PAT PEND ステンレス(1978年)
中古販売相場:¥2,900~¥7,800(税抜)
グレッグノーマンやタイガーウッズなど、多くのプロが愛用した名器!
セカンドパターとして収集してはいかがでしょうか。
それでは、あなたのゴルフライフにGood luck!
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中山功一(ナカヤマ コウイチ)
かつてはフェスティバルゴルフでゼネラルマネジャーを務めるなど、中古クラブ業界に携わって約30年。ゴルフ雑誌での連載、中古ゴルフクラブ関連の著書も多数。テレビ東京系列「なんでも鑑定団」にも鑑定士として出演。
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