G430 LSTフェアウェイウッドってどんなクラブ?
そもそもG430 LSTフェアウェイウッドにはロフト15度の3Wしかありません。そして他のG430シリーズのフェアウェイウッドとは素材や構造がかなり違います。G430 LST以外のフェアウェイウッドは、スチールのボディにカーボンクラウンという構造なのですが、G430 LSTはフルチタンボディにカーボンクラウンという構造。
また、フェース素材もG430 LST以外のフェアウェイウッドはマレージング鋼であるのに対し、G430 LSTは「2041βチタン」を採用し高反発を実現しています。
そしてG430 LSTフェアウェイウッドのもうひとつの大きな特徴は、ソールに配された約80gのタングステン・ソールウェイト。フルチタンボディとカーボンクラウンで生まれた余剰重量を、タングステンウェイトとしてソールに配したことで、超低重心をを実現しています。
このタングステンウェイトは、なんとヘッド重量の約42%を占めています。反発の高いフェースと超低重心で、高弾道+低スピンのぶっ飛び3Wとなっているということです。
きれいな形で構えやすいヘッド+ハードなシャフト
まず構えてみると、少しネック側にシェイプがあり、きれいな形のヘッドです。後ろに長すぎることもないので、とても構えやすい。クラウンに薄っすらと見えるカーボン模様がカッコいいです。ヘッドサイズは大きすぎず、シャローなのでボールが上がりそうな雰囲気はありますね。
僕が試打したシャフトは、純正のPING TOUR 2.0 BLACKの65S。純正シャフトの中では一番ハードなシャフトですね。54gで中元調子、トルク3.8ということです。メーカーの説明によると「ツアー向けの低弾道シャフト」という説明なので、15度の3Wとの組み合わせとなると、かなりのハードスペックということになります。
まずはティーアップして打ってみました!
まずは、ティーアップして打ってみました。けっこうシャローなヘッドなので、あまり高いティーアップだとテンプラが怖い。なので、少し低めのティーアップにして打ちました。
●打感:少し柔らかめ
●打音:金属音があまりしない低めの音
●弾道:打ち出しは思ったよりも高くて中高弾道
スペック的には低弾道から中弾道くらいかと思っていたんだけど、やはり超低重心が効いているんですかね。初速はかなり速く、フェースの弾きがめちゃ強く感じました。スピンは少なめで、かなり強い球になりましたね。飛距離もけっこう出ていて、ランも含めればドライバーにかなり近い距離が出ていると思いました。
捕まりは悪くはないですが、僕だとほぼストレートに近い軽いフェードって感じでした。いや~これはティショットに使うとかなり飛距離が出るので、狭めのホールとかで武器になりますね。
地面からでも球は上がるのか?
次に、芝の上から直接打ってみました。やはりティーアップするよりも、地面から打つことのほうが多いですからね。地面からでもある程度キャリーが出てくれないと、3Wを使う意味がないですし。構えてみると、シャローなヘッドのおかげで上がりそうな感じはあります。これってけっこう大事で、構えたときに上がらなさそうだと、スイングで上げようとしてミスになりがちですからね。
打ってみると、これが思ったより球が上がる。地面から打っても、打ち出しからポンッと高く出て中弾道くらいになります。これもやはり超低重心のおかげなんでしょう。
やはりスピンは少なめで、強い球が出ています。距離もけっこう出ていますが、やはりティーアップしているときよりもインパクトが不安定になって、少し曲がったりしました。僕のパワーだと、さすがに地面から打つにはシャフトが少しハードすぎるかもしれません。打てないことはないですが、もう少ししなりを感じるPING TOUR 2.0 CHROMEのほうが楽に打てるような気がします。
そこそこパワーがある人向けのぶっ飛びスプーンですな!
PINGのG430 LSTフェアウェイウッドをコースで試打してみましたが、やはりけっこうハードなクラブでした。シャフトがかなりハードだったってこともありますが、地面から打つには、やはり最低でもヘッドスピード43m/sくらいは欲しいです。でも43m/sの場合だと、シャフトを少し上がるものにするとか、カチャカチャでロフトを少し増やすとかしたほうがいいかも。完全にこのクラブを使いこなすのであればヘッドスピード45m/sくらいは欲しいですね。
あとはどういうシチュエーションで使うかってことですね。ティショットが多いのであれば使える人は多いかもですが、地面から使うことが多いのであれば、ヘッドスピードはある程度必要でしょう。
自分の使い方とパワー、スキルなどを考慮したほうがいいと思います。
少しお高いけど、それだけの価値はあるかも!?
このクラブ、本当にかなりの高性能クラブなわけですが、実はお値段が少しお高い。なんと93,500円(税込み)という価格です。
フルチタンボディでカーボンクラウン、フェースはβチタンだしソールには80gのタングステンウェイト…たしかにドライバーと同じような価格になるのも仕方ないな~という素材と構造になっています。
しかし飛距離性能は本当に高いので、とにかく飛ばせる3Wを探していて、このクラブを使えるパワーがある人であれば買いかもしれません。ここまでロースピンでぶっ飛ぶ3Wって、他のメーカーにはあまりないような気がします。
大きいヘッドのドライバーが苦手な人なら、ティショット用に買うっていうのもありだと思います。ビビッと来た人は一度試打をしてみるといいかもしれませんよ~。
野村タケオ
ゴルフバカイラストレーター、野村タケオ。京都府出身。
様々なゴルフ雑誌やウェブサイト等にイラストやイラストコラムを寄稿。
毎週水曜の22時からYouTubeライブで生放送「野村タケオゴルフバカTV!」を放送中。




