ゴルフサプリ編集部員がキャロウェイのフィッティングを体験してみた
ヘッドスピード40m/sのスライサーで平均スコアは100ちょっと。自称、ど真ん中のアベレージゴルファーのゴルフサプリ編集部員、Sがキャロウェイゴルフの有料フィッティングを初体験。はたしてピッタリ合うドライバーは見つけられたのか?Sのレポートをお届けしよう。
キャロウェイのクラブフィッティングはネットでかんたんに予約できる
2022年6月にオープンしたキャロウェイ/トラビスマシュー青山店はキャロウェイゴルフのフラッグシップ店。東京メトロ銀座線の外苑前駅から徒歩4分とアクセスがよく夜8時までオープンしているので東京都心に職場のある人なら仕事帰りにも気軽に立ち寄れる。
キャロウェイゴルフでは東京・白金台の本社とキャロウェイ心斎橋店でパター以外の全クラブを診断するプレミアムクラブフィッティング(所要時間80分/料金1万1000円)を実施している。
また、キャロウェイ/トラビスマシュー青山店はウッドかアイアンのどちらかを選択するカジュアルなクラブフィッティング(所要時間40分/料金5500円)が受けられる。
今回のミッションはヘッドスピード40m/sのスライサーに合うドライバーを見つけることなので、ニーズにぴったり合っていて料金もお手頃(ここが大きい!)な青山店でフィッティングを申し込むことにした。
予約の方法はキャロウェイゴルフのクラブフィッティング専用サイトクラブフィッティング専用サイトにアクセスし、フィッティングカレンダーから空いている時間枠を選んだ後、画面の指示に従って必要事項を入力するだけ。ものの5分もあれば手続き完了だ。
お洒落で品揃え豊富なキャロウェイ/トラビスマシュー青山店を初訪問
キャロウェイ/トラビスマシュー青山店には今回初めてお邪魔した。
グレーを基調とした外観と内装はアイアンをイメージしているそうだが、いい意味でゴルフショップらしくない雰囲気。
高級ブティックの立ち並ぶ青山の街並みにも溶け込んでいる。
同店の1階はキャロウェイとトラビスマシューのアパレル、シューズ、アクセサリー中心のフロア。旗艦店というだけあってメンズウェアの品揃えも豊富だ。
真夏のラウンドに備えて着心地のいいシャツを物色したかったが、今回の目的はあくまでもクラブフィッティング。シャツは次回改めてということで地下1階へ階段を下りる。
アイアン調から一転してウッディーかつシックなフロアには、キャロウェイのクラブとオデッセイのパターがずらりと並んでいて、本格的な工房も備わっている。
パターも不得意な自分的にはパターフィッティングのオデッセイパットラボにも興味をそそられるが、それも次回に回すことにして、それでは、いざ、フィッティングルームへ。
フラッグシップストアがオープン!「キャロウェイ/トラヴィスマシュー青山」2022年6月24日(金)グランドオープン
キャロウェイはフラッグシップストアとなる「キャロウェイ/トラヴィスマシュー青山」をオープンする。グランドオープンは202...
いよいよフィッティング開始、マイドライバーはスライスオンリー(涙)
実は前日、あまり無様なスイングは見せられないと思って練習場に行ったのだが、相変わらずボールは右に飛ぶばかりでかえって自信をなくしただけだった。
やはり下手は下手なりにクラブに目一杯頼るべきであろう。
ただ、いくら下手を自覚しているとはいえ他人にスイングを見られるのは緊張するものだ。
フィッティングスペシャリストの本杉 保さんは私の不安を察してくれたのか、「普段通りでいきましょう」。その一言と癒やし系の笑顔のおかげで、緊張もほぐれてなんだかイケそうな(何が?)気がしてきた。
申込時に問診のようなアンケートを送信していたが、ここで改めて本杉さんから質問。
困っていることは?(右に出て右に曲がる、飛距離が出ない)、どんな球を打ちたいか?(ストレート!)等々とやり取りを交わした後、アイアンで体をほぐし、いよいよフィッティング本番である。
ウォーミングアップが済んだらマイクラブでボールを打って計測と診断をしてもらった。
持参したドライバーは国産某メーカーのアベレージモデルでロフトは10.5度、シャフトはメーカー純正のカスタムモデルで元調子表記の5Sだ。
購入前に試打したときはそんなに曲がらなかったはず(曲がったらそもそも買わない!)なのだが、1年ほど経ったいまはなぜかスライスしか出ないし、飛距離もよくて200ヤード行くか行かないかといったところ。
この日の計測でも5球くらい打って一番飛んだのは194ヤード。
バックスピンはぎりぎり3000回転以下に収まっているものの、右方向のサイドスピンが1000から1500回転くらいある。
本杉さん 「バックスピンは3000回転を超えると吹け上がってしまいますが、ヘッドスピード40m/sで2800回転なら悪くない数値です。
ただ、サイドスピンが1000回転を超えてくると目に見えて大きな曲がりになります。距離が出ないのもサイドスピンが多すぎて前に飛ぶ力がボールに伝わっていないからです。
今日はサイドスピンを減らす方向でフィッティングを進めていきましょう」
「PARADYM」を打ってみたらサイドスピンが劇的に減った!
それではと手渡されたのは「PARADYM」の10.5度。シャフトはキャロウェイオリジナルの「ベンタスTR5」(S)だった。
本杉さん 「『PARADYM』の特徴の一つがサイドスピンを抑えてくれることです。総重量はマイドライバーとほぼ同じ307グラム。シャフトは少ししっかりしていますがSさんのヘッドスピードなら違和感なく振れると思いますよ」
実は今回、他のメーカーをさしおいて一番にキャロウェイのフィッティングを受けようと思ったのは、「PARADYM」を打ってみたかったからである。
口コミサイトの評価が高いし、もちろんゴルフサプリのいろいろな記事を見返しても今年最高のドライバーの一本であることは間違いない。
史上最高の飛距離性能に、曲がらない安定感を兼備した「パラダイム ドライバー」
クラブフィッターでクラフトマンのゴルフライターの小倉勇人(通称:おぐさん)が、巷で話題の最新モデルや人気クラブを試打...
そして、素振りもそこそこにボールを打ってみると、本杉さんのおっしゃる通り確かに振りやすく、1発目からいい当たり。
画面の数値は2球目のものだが、キャリー198ヤード、トータル飛距離は220ヤード。いきなり自分のクラブより25ヤードも飛んでしまった。
本命はドローバイアス設計でさらに球がつかまる「PARADYM X」
今日イチかもしれない当たりが出て、思わずこのドライバーに決めますといいかけたところで本杉さんが別のヘッドをすすめてきた。
本杉さん 「いまのはヘッドが少し開いて当たっていました。クラブはヘッドがスクエアに戻ったときが一番飛ぶのでさらにつかまるヘッドを試してみましょう」
本杉さんの説明によると「PARADYM X」は最初に試した「PARADYM」よりもドローバイアスが強いそうだ。
ロフトは10.5度でアジャスタブルホーゼルはライ角がアップライトな「D」ポジションにセットしてある。
シャフトは同じ「ベンタスTR5」だが重心位置が違うせいか振り心地が変わった気がする。フォローですっとヘッドがインに上がる感覚だ。球筋もいきなりフック系に変わった。
初心者はもちろん、アスリートも使える”つかまるヘッド”で飛ばす!「パラダイム X」ドライバーは扱いやすさが増しています
クラブフィッターでクラフトマンのゴルフライターの小倉勇人(通称:おぐさん)が、巷で話題の最新モデルや人気クラブを試打...
「PARADYM X」の9度、10.5度を調節しながらベストを追求
そこからは同じ「PARADYM X」のロフト9度、9度で2度ロフトアップ、再び10.5度、10.5度で2度ロフトアップ、調節と試打を繰り返し、最終的に本杉さんから提案されたのは「PARADYM X」10.5度だった。
本杉さん 「9度でも許容範囲内ですが打ち出し角がやや低め、2度アップだとつかまりすぎてしまいます。ほぼ真っすぐに近いドローボールが出て、弾道が一番安定している10.5度をオススメします」
その結果、サイドスピンがフック回転になりドロー系の球筋に。ミート率も上がって飛距離がアップした。
もはや安定の域に達していたどスライスが軽いドローに変わり、おまけに飛距離は20ヤード以上も伸びた。
文句のつけようもないが、一つだけ疑念が沸いた。それは40分のフィッティングで自分が振れるようになってきたのではないかということ。
編集部員S 「最後にもう一度マイドライバーを打たせてもらっていいですか?」
3球打ったベストが飛距離197ヤードでサイドスピンは1000回転前後、相変わらずのスライス連発は悔しいやらほっとするやらの複雑な気分になった。
ど真ん中のアベレージゴルファーは「PARADYM X」から試すべき!
編集部員S 「今日はどうもありがとうございました。クラブを替えるだけでここまで劇的に球筋が変わるとは想像していませんでした。実は前作を試したときに『ローグST MAX』が一番よかったので、スタンダードな『PARADYM』が合うのかなと思っていたのですが」
本杉さん 「実はこちらでフィッティングしていただいたお客様の7割近くは『PARADYM X』がマッチしています。
『PARADYM』シリーズは『ローグST』シリーズよりも少しだけアスリート寄りなので『PARADYM X』は『ローグST MAX D』を使っていた方にも『ローグST MAX』を好んでいた方にも合います。
また、最初にご説明したように『PARADYM』サイドスピンが少なくなるのでフック系のミスもカバーしてくれます。
今回、Sさんには『PARADYM X』のつかまりのよさを体感していただくために『PARADYM』から試していただきましたが、最初から『PARADYM X』でドンピシャにはまる方もけっこういらっしゃいますよ」
なるほど、グローバルでは『PARADYM』だが、日本人ゴルファーにとってのスタンダードは『PARADYM X』なのだ。自称ど真ん中のアベレージゴルファーがこれだけはまったのだから間違いない!
キャロウェイ ドライバーおすすめ5選|価格・スペック徹底比較
キャロウェイは、1991年に当時としては画期的だった大型メタルドライバー「ビッグバーサ」を発売。以来、Demonstrably Superi...
パラダイムドライバーの恩恵で僕たちアベレージはゴルフが優しく楽しくなったが、実はアイアンの方がすごいらしいよとの声をよく耳にする…本当なの!?
デビュー以来、世界で大活躍しているキャロウェイのパラダイムシリーズ。もっぱらドライバーが注目されている中「ドライバー...
“パラダイムシフト”を地で行く完成形。これが死角のない超絶ユーティリティ
キャロウェイゴルフのパラダイムシフトはドライバーにとどまらないが、とりわけ注目すべきなのが今作のユーティリティ。ユー...
アイアン上級者が求めるアイアンはプロ・上級者専用モデルと決めつけてない?パラダイムアイアンは上級者の期待にも応える本格派のニュースタンダード!
そのユーザー層の広さゆえ「アベレージ向きなのでは?」と思われがちなパラダイムアイアン。だが、実は上級者にもしっかり対...
「パラダイム」と「JAWSフォージド」が男子ツアー開幕戦から大活躍!
米PGAツアーでは2023年の初戦からジョン・ラームとキム・シーウによって「パラダイム」ドライバーが2連勝しそのポテンシャル...
キャロウェイのハートシリーズ”LOVE callaway”の最新アイテムに、ゴルフ中も”きゅん”が止まらない‼
発売されるとすぐに、ゴルフ女子のSNS上で話題が尽きないCallaway のハートロゴシリーズ”LOVE Callaway”のコレクション。3月2...
キャロウェイ「新BIG BERTHA」ドライバーのスライスキラーぶりを元サッカー日本代表・前園真聖が実感!
キャロウェイゴルフの代名詞とも言えるブランド「BIG BERTHA」の新シリーズが7月14日にデビュー。今作はスライサーのスイング...