「T150アイアン」の“立ち位置”は「T100アイアン」と「T200アイアン」の中間?
2019年、2021年モデルに続く3代目Tシリーズとして「T100アイアン」「T150アイアン」「T200アイアン」「T350アイアン」の4機種が発表された。(「T400アイアン」の後継は来年初頭に発売か?)。発売は2023年8月25日。
このうち「T150アイアン」は従来の「T100・Sアイアン」の後継機種という位置づけになる。「T100・Sアイアン」は外観がそっくりな「T100アイアン」のロフトを少し立てたモデルと認識されていた(実際には内部構造が異なる)が、「T150アイアン」という新たなネーミングとともに性能面でも明確な特徴が持ち、ユーザーにとっては自分のプレースタイルに合わせて選びやすいシリーズ展開となった。
顔つきはマッスルバックを思わせる「T150アイアン」
「T150アイアン」のデザインは新しい「T100アイアン」同様、これまでのTシリーズの中でもっともシンプルかつ洗練されたものとなった。大きく刻まれたTitleistロゴの醸し出すオーセンティックな雰囲気も大勢のタイトリストファンに間違いなく好まれるはずだ。
「『T150アイアン』をかまえたときの顔つきはいまどきのアイアンと比べるとオーソドックスです。リーディングエッジが丸くてトゥが逃げて見える形状は、まるで一昔前のマッスルバックアイアンのようです。ただ、『T100アイアン』よりは歯の丸みもトゥの逃げ方もゆるやかなので、そんなに手強い印象はありません。それでもフェードとドロー、球の高さ、縦距離など高いコントロール性能を備えていることはぱっとかまえただけで伝わってきます」(関)
弾き感と球持ちのよさを併せ持つ、「T150アイアン」の絶妙な味付け
スイングコーチでありクラブフィッターでもある関は、グリーンを狙うクラブはかまえたときの印象と打ったときのフィーリングが一致していることが大切だと説くが、正しく「T150アイアン」はその条件にぴったり当てはまるクラブだという。
「今回モデルチェンジした4機種の中で『T150アイアン』の基本性能は『T100アイアン』に近く、とくに縦距離のコントロールを重視して作られていることが打感によく現れています。インパクトで球持ちがよくて必要以上に弾きません。スイングスピードを少し落としたり上げたり微調整するだけで、球のくいつき方やボールの重さが変わってきます。いまのショットは飛ばないなとか、いまのショットは前に行ったなとか、打った瞬間にフィードバックがあるので、縦の距離をけっこう繊細にコントロールできます」(関)
「T150アイアン」は打点ブレに強く距離も出るアスリートモデル
では「T150アイアン」と「T100アイアン」の違いは何か。新しい「T100アイアン」がより上級者に寄り添った作りになったため、その『T100アイアン』と『T150アイアン』の差は、2代目「T100アイアン」と「T100・Sアイアン」を比べたときよりも少し広がったと関は考えている。
「はっきりとわかる違いは寛容性と飛距離性能です。どちらもすごくシャープな顔つきですが、並べて比べてみると『T150アイアン』の方が若干大きく芯も広い。縦距離の打ち分けもしたいけれど打点のブレによるミスが心配な人には『T150アイアン』がオススメです。
打感は『T100アイアン』がまったく弾かないのに対し、『T150アイアン』はやわらかさの中に少し弾き感があります。『T100アイアン』よりもロフトが立っているので、10ヤード近く多く飛びます。どちらも競技ゴルファーやアスリート向きですが、『T150アイアン』は少し距離も出したい人、スコアでいえば90切りを目指す人にちょうどいい感じがします。一方、『T100アイアン』は芯に当てる技術があって飛距離は必要としない人、70台を安定して出したい人にオススメします」(関)
※公式リリース発表後に追記:「T100アイアン」と「T150アイアン」のロフト角設定は、「T150アイアン」の方が2度ロフトが立っており、7番アイアンでは「T100アイアン」が34度、「T150アイアン」が32度となっている。
試打・関浩太郎(せき・こうたろう)
1974年生まれ、茨城県出身。アメリカで最新のゴルフ理論を学びながらミニツアーを転戦。帰国後はゴルフスタジオ「SEKI GOLF CLUB目黒」を主宰。多くのアマチュアゴルファーのサポートを行い、様々なゴルフメディアでも活躍している。




