オデッセイ「Ai-ONE」パターを石井良介が最速試打レポート!ジョン・ラームも使っている『AI・樹脂フェース』
今季、世界ランキング1位に返り咲いたスペインのジョン・ラーム。その彼が「全米オープン」や「マスターズ」を含む世界で6勝を挙げたパターからスイッチ。この秋から投入しているのがオデッセイのニューカマー、「Ai-ONE(エーアイワン)」パターだ。形状こそエースだったロッシーSと同じだが、AIフェースにより性能は格段にアップ。そんな逸品を我々も手にできる時がきた。
写真/ゴルフサプリ編集部 撮影協力/千葉セントラルゴルフクラブ
トッププロ絶賛!オデッセイ「Ai-ONEシリーズ」パターは、欠品する前に購入することにした
オデッセイがパターに革命を起こしたのは2000年。ウレタン素材を使用した「ホワイト・ホット」が世界中で大ヒット。この発想...
ジョン・ラームのパットのレベルを押し上げた『AI・樹脂フェース』
「パターを評価する際、これまでは打感、打音、転がりの良さといったことが主な対象でした。でも、オデッセイにとって、もはやそれらが良いのは当たり前で、いかにゴルファーに有益なサポートをするかがメインの領域になっていると思います。この数年続けているAIの活用もそのひとつで、実際にツアープロも結果を出しています。
例えばジョン・ラームが使う「Ai-ONE ROSSEI」は、あまりにもフィーリングが良いので即スイッチしたという代物。世界ランク1位でもパットは真ん中くらいのランクだったラームが、これに替えて順位を上げたのは動かぬ事実です。普通は『マスターズ』を勝って世界一になったパターを替えたくはないはず。それを替えたのは、スイッチした場合でも違和感がなく、史メリットが大きかったからに他なりません」
オデッセイ「Ai-ONE」パターは、距離感が出やすいホワイト・ホット譲りの気持ちいい打感と打音
世界のトッププロも即スイッチした「Ai-ONE」。落ち着いたヘッドのカラーリングのせいもあり、フェースインサートが際立って白く見えるが、実はこれ、アルミと樹脂を組み合わせ、さらに樹脂のフェース面に溝を刻んでいる。これにより愛用者の多いホワイト・ホットインサートの打感と打音に近づき、フィーリングも同等のレベルになっているという。
「構えてみると、紺色のところがシュッとして、ヘッドが小さく、しまって見える感じがします。繰り返し打ってみるとウレタンインサートの音がすごくいい。通常、樹脂系のフェース面は消音効果というか、どちらかといえば静かなものが多いですが今作の音は結構高め。でも手に伝わる感触はホワイト・ホットインサートのような軟らかい樹脂のそれ。
打音と感触と相まって、打っていて気持ちがいいです。僕自身、音で距離感を判断する部分がある。感覚的に音と距離が揃うとイメージが出やすい。逆に言うと、音がしないとどれだけ転がるかわからずちょっと怖いので、この音はとてもいい印象です。
僕はもともとホワイトホットの2ボールブレードを使っていたのですが、残念ながら今回は2ボールがないので、どの形状にしようか探したいと思います。ずっと使ってきたパターの進化形なので期待は大きいです。“樹脂フェースといったらオデッセイ”と言っても過言ではないくらい、ここ10年くらいにわたってパターを牽引してきたメーカーですから、いろんなフェース面を研究しているでしょう。とはいえ、打音や打感については初代のホワイトホットが忘れられないプロが毎回出てくるはず。でも今回のモデルなら違和感はないと思うし、ホワイトホットよりも結果に収束するデータが取れている以上、移行はスムーズだと思います」
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