ゼクシオ13ドライバーはフェースがターンして球がつかまるイメージが湧く
「ゼクシオ13ドライバーを構えてみてまず感じたのは、シャフトが35~40グラムと軽量で、フェースもちょっと左を向いていること。ヒール側にボリュームが集まっている印象もあって、いかにもフェースがターンして球がつかまるイメージを湧かせてくれます。ヘッドを上から見るとフェースのマスキングも何となくグースっぽく見える。実際にそうではないですが、ヘッドが凹んで見えるような感じさえあって、何もかも球がつかまる方向の見た目です。さらに、ワッグルしてみると先端がよく動く。歴代のMPシャフトの中でも最も先端部の剛性が軟らかく、球を持ち上げてくれると感じられます。楽に高い球が打てる性能を予感させます」
ソールのデザインは、いわゆるゼクシオトラディショナル。伝統を継承した安心感を醸すデザインだが、そこにトレンドのダークネイビーとメタリックグレーを配色した。メーカーいわく“大人のゆとりを表現した”デザイン。確かにカッコいい。
ヘッドを地面に置くとトップラインがややフックになり、石井の言うようにボールがつかまるイメージが湧く。ヘッド形状は適度に丸みがあるシャロー設計で座りもいい。
ゼクシオ13ドライバーは久しぶりのラウンドでもサラッと打てる安心感と完成度
「打ってみると一目瞭然。右に飛ぶ気配がまったくありません。さすがに適正ヘッドスピードをオーバーすると、つかまりすぎて左に行きますが、ヘッドスピード40m/s以下くらいのイメージで打つとつかまりすぎないストレート系の弾道になる。球も簡単に上がっていますから飛距離も出ています。とかく人間が使うとドライバーはピーキーになりがち。いいデータを叩き出すクラブが必ずしも飛ぶわけではないのはそのためですが、そう考えるとこのゼクシオ13ドライバーは久しぶりのゴルフでも、いきなりでもサラッと打ててしまう印象。一定の完成度をもつクラブにしかない安心感はさすがですね」
打ちやすさの一翼を担っているのはウエイトプラステクノロジー。独自の技術による軽量・手元重心のクラブ設計で理想のトップポジションを作り出し、スイング軌道を安定させることでスイングスピードのアップを実現している。
もっと振りたい、叩きたいというHS30m/s後半のゴルファーには、13代目がおすすめ
「ゼクシオはもう13代目になります。純粋に日本で進化を遂げ、プロアマ問わず多くのゴルファーが愛用してきたわけですが、ゴルファーも年齢を重ねています。そんな人たちに合わせてゼクシオも熟成を重ねていて、今作にもそれが現れていると思います。
例えばダンロップさんで言うと、ゼクシオ13はゼクシオプライムと重なる部分がちょっとあって、その意味ではゼクシオ自体がプライムに近づいていると思うんです。でも“もう少しゼクシオを使っていたい”というユーザーもまだまだたくさんいて、そんな方々の使用感を満たしてくれるドライバーが消えつつあった。そこにポンッとゼクシオ13が投入されたわけで、ゼクシオの良さを知る“プライム世代”ユーザーの支持を得ることは間違いないでしょう。
なぜそう思ったかといえば、一つはヘッド重量がプライムよりも重いので叩ける。力が伝わるという意味で言うと、プライムは軽くすることで振りやすくしてヘッドスピードを上げていると思いますが、体力が衰えても、“振りたい”、“叩きたい”というゴルファーは一定数いるわけで、そんな人たちにはゼクシオ13の方が、手応えがあって振り心地もいいはずです」
NEW ゼクシオ13シリーズ(公式)
ゼクシオ12で感じた「?」を見事に払拭したゼクシオらしい打球音
もう一つ言うなら間違いなく打球音がいい。元来ゼクシオは“キーン!”と澄んだいい音がするイメージでしたが、正直なところゼクシオ12には、ちょっと雑音があるというか、微妙に気になる音でした。その印象もあってかアマチュアゴルファーから“飛ばない”みたいな声も上がっていたのです。ところがゼクシオ13ではそれが見事に解消されていて、いわゆるゼクシオならではの爽快な打音を実現しながら前作よりもボール初速をアップさせている。もちろん打感もよくて、ここは大きく変わったポイントだと思います」
ゼクシオ13では、気持ちよく飛ばすための打球音と感性を科学する、デジタルシミュレーションによりサウンドを徹底追求している。ソール部とクラウン部の裏側の2ヵ所に配置したサウンドリブが高くて伸びのある爽快な打球音をもたらしているという。
ゼクシオ13ドライバーは“これがゼクシオ”という部分をしっかり押さえた進化系
「トータル的に見たら、とてつもなく変わったわけではありませんが、ゼクシオユーザーが使ったらすごく変化を感じる仕上がりだと思います。ヘッドとシャフトのマッチングも対象ゴルファーに見合ったセットアップ。あえて可変調節機能をつけず、“安心してください。これを買えばそのままでOKですよ”とアピールしていますよね。
すごいと思うのは、見ただけでゼクシオとわかること。例えば車なら一目見るとベンツはベンツ、ポルシェはポルシェとわかりますが、普通のゴルフクラブだとそこまではわからない。でも、ゼクシオは見た瞬間にゼクシオだとわかるクラブです。僕のような仕事をしている人間からすると、もっと過激に変えてほしいと思う気持ちはありますが、ずっと使っている人にとっては必ずしもそうではない。そう言う意味では、“ゼクシオとはこういうもの”という部分をブラさずに進化させている。これは簡単なことではないと思います」
ゼクシオ13に標準装備されているのは、しなやかに走るゼクシオMP1300カーボンシャフト。ストレート層に、曲げ強度と層間強度を改善させた新「NANOALLOY(ナノアロイ®︎)」樹脂を採用している。ナノアロイとは複数のポリマーをナノメートルオーダーで微分散させることで飛躍的な特性向上を発現できる東レ株式会社の革新的微細構造制御技術のことで、高度高弾性カーボン「TORAYCA®︎」T1100Gとの組み合わせにより、さらなる軽量化を達成。また、バイアス層に低樹脂プリプレグを採用して捻れ剛性を保っている。わかりやすく言えば、中間部から先端にかけて緩やかに剛性を下げることで、しなやかな走り感を、先端部の剛性を強化することで当たり負けしない強いインパクトを得られるというわけだ。
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石井良介
いしい・りょうすけ。1981年生まれ。『令和の試打職人』として各種メディアに引っ張りだこの人気解説者。PGAティーチングプロA級。You tube「試打ラボしだるTV」が人気。早くからトラックマンを活用したレッスンを開始。高い経験値と分析力で正しいスイング、正しいギアへと導く指導と的確な試打インプレッションに定評がある。







