AIがパターのインサートフェースを設計!?

今回コースに持ち込んだのはオデッセイの(1)「Ai-ONEパター」と(2)「Ai-ONE MILLEDパター」。いったいどこをAIが設計したのかというと、フェース面のインサート部分。パティングでオフセンターヒットしたときのボールスピードのロスを最小限にするように設計されているということなんですね。

インパクト時に芯からトゥやヒールに打点が1センチずれるとボールスピードが約20%失われるそうなんです。10メートルのパットだとすると、約2メートルもショートしてしまうことになるんですね。しかし、AI設計のインサートだと打点が1センチずれてしまっても約5%のロスに抑えられるのだとか。10メートルのパットだとすると50センチということになります。

同じように芯を外してしまったとしても、2メートルのショートと50センチのショートでは、次のパットの入る確率が全く違いますよね。特に芯で打てる確率が少ない僕たちアマチュアには、この機能は本当にありがたい。

AIフェースが窓から覗けちゃう?

今回発売された2種類のパターですが、何が違うのでしょうか?まずは白いインサートの(1)「Ai-ONEパター」を見てみましょう。インサートの表面はホワイト・ホットのようなウレタンのインサートとなっていますが、その裏側はアルミになっているということです。

そのアルミ部分がAI設計により複雑な形状になっているんですね。そして、そのフェース裏のアルミ部分が透明のポリカーボネイドの窓により見えるようになっているんです。これは斬新な設計ですよね~。個人的にはもっとボコボコした不規則な形状かと思っていたのですが、意外とスッキリとした形状で驚きました。

ブレードタイプはフェースの裏側、マレットタイプはソール側に窓があり、覗けるようになっています。

もうひとつの(2)「Ai-ONE MILLEDパター」のインサートには6-4チタンが採用されていて、その裏側がAI設計による形状となっています。残念ながら窓がないので裏側の形状を見ることはできないのですが、こちらはスッキリとした形状ではなく、ボコボコとした不規則な形になっているようです。

やはり素材が違うと同じような効果のためでも形状が違ってくるんですね。インサートの表面にはミーリングが施されていて、高級感がありますね。

ホワイト・ホットのような打感でどこで打っても同じ転がり!

まずは(1)「Ai-ONEパター」を打ってみました。ヘッドはツノ型にクランクネックの付いた「#7CH」と、少し幅広のブレードタイプ「DOUBLE WIDE DB」の2種類を打ちました。

両方とも打ってみて思ったのは、まずソリッドな打感です。インサート表面には溝が刻まれていて、これはホワイト・ホットインサートの打感に近づけるためのものらしいのですが、たしかにホワイト・ホットに近い打感に感じました。少し高めのコツっという打音とともに、少しだけ球離れが速くボールが転がっていきます。打っていてとても気持ちのいい打感と打音ですね。

そして、あえてトゥやヒールで打ってみましたが、たしかにほぼ同じようなスピードで転がってくれます。普通ならトゥ側で打つとボールの転がりが悪く、よれるような転がりになるのですが、このパターだと芯で打ったのと同じくらいのスピード感で、直進性の高い転がりをしてくれます。方向性も悪くないし、距離感もほぼ変わらない。打感と打音はほんの少しだけ変わるかな~程度の違い。いや~この性能は凄いです。

めちゃ柔らかい打感でミスヒットにも強い!

次に(2)「Ai-ONE MILLEDパター」を打ちました。これはウレタンインサートの(1)「Ai-ONEパター」とは全く違う打感で、かなり柔らかさを感じるし、打音も少し低いです。出球のスピードもほんの少しこっちのほうが遅い感じもしました(これは打音からくるイメージかもしれませんが)。

(2)「Ai-ONE MILLEDパター」でもあえて打点をずらして打ってみましたが、これも機能的には「Ai-ONEパター」と同じで打点がズレても方向性、距離感ともにほぼ変わりません。打感も柔らかいままだし、ブレードタイプながらヘッドがブレる感じもあまりありません。

これはソールのトゥ・ヒールにウェイトが配されていることと、内部にもトゥ・ヒールにウェイトが埋め込まれていていることで、かなりの高慣性モーメントとなっているためのようです。見た目はシンプルな形状ながら、かなりの高性能パターにしあがっていますね。

シャフトはスチールだけどSTROKE LAB?

そしてこの「Ai-ONE」シリーズ、シャフトには「STROKE LAB 90シャフト」というものが採用されております。オデッセイのパターシャフトといえば手元側の赤いカーボンと、先端のスチール部分のツートンカラーの「STROKE LAB シャフト」のイメージですが、これはシルバー1色のスチールシャフトなんです。しかしバット部を「STROKE LAB シャフト」と同じ太さにしてトルクを抑え、ストローク中のシャフトの無駄な動きを軽減しています。

また、手元側の内部にはカウンターウェイトを搭載し、パター全体の慣性モーメントを高めています。これはツアープレーヤーからの「やっぱり、スチール製のほうがいい」という要望とともに、やはり「STROKE LAB シャフトの安定感も欲しい」というフィードバックにより開発されたシャフトということです。

実際にストロークしてみると、たしかに普通のスチールシャフトよりもテークバックの引きやすさや、ストロークの安定感などはいいように感じます。ただ、個人的にはツートンの「STROKE LAB シャフト」のデザインのほうが好きかな~と思いました。

アマチュアこそ使うべきパター!

AIがフェースインサートを設計した「Ai-ONE」パターシリーズを試打しましたが、たしかにミスヒットに対する強さを感じました。また打感や音に関してもしっかりと考えられていて、フィーリングもとてもいいパターでした。個人的にはより柔らかい打感の(2)「Ai-ONE MILLEDパター」のほうが好みですね。

プロの使用率も上がってきているパターですが、性能的にはアマチュアこそ使うべきパターなんじゃないかと思います。しかしAIってのはすごいな~と思いました。今後はAI設計でヘッドの形状なんかも変わってくるんでしょうかね?なんだかちょっと楽しみです。

野村タケオ

ゴルフバカイラストレーター、野村タケオ。京都府出身。
様々なゴルフ雑誌やウェブサイト等にイラストやイラストコラムを寄稿。
毎週水曜の22時からYouTubeライブで生放送「野村タケオゴルフバカTV!」を放送中。


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