雪が邪魔になる場合の救済処置は2通り

雪がちらつく中でのラウンドというのはほとんどしないと思いますが、この時期、コース内に雪が残っていることがあります。また、除雪した雪がグリーンの奥やラフの横に積み上げられていることもあります。もしそういう雪の中にボールが飛び込んだり、乗っかったりした場合はどうすればいいのか?

コース上にある雪や氷(氷は自然のものに限る)が邪魔になる場合は、2つの選択肢からどちらかを選ぶことができます。

(1)「ルースインペディメント」として処置をする
(2)「一時的な水(以前のルールではカジュアルウォーターと呼ばれていたもの)」として処置する

(1)まず1つめですが、ルースインペディメントとして処置できるということは、石や枯れ葉のように取り除いていいということ。ただし、通常のルースインペディメント同様、ボールに付着している雪や氷を払うことはできません。払ってしまった場合は、1打罰になってしまいます。

また、雪を払っているときにボールを動かしてしまった場合も、1罰打でリプレースとなります。
ちょっとした不注意でペナルティーが課せられるので注意しましょう。

雪に埋もれている場合は、「一時的な水」として処置を

(2)一方、一時的な水として処置するというのは、水たまりにボールがあるときと同じ処置をしてもいいということです。この場合はボールを拾い上げ、雪や氷の障害が避けられる完全な救済のニヤレストポイントを決め、そこを基点に1クラブレングスの救済エリアに無罰でドロップします。もちろん、スタンスがかかるときもこの処置を選択できます。

こっちのほうが良さそうな気がしますが、どうですか?
なお、バンカー内で雪がプレーの障害になる場合も同じ処置を選択できますが、無罰で救済を受けようと思ったらバンカー内にドロップしなければいけません。

「バンカーが雪だらけで打てなかったらどうするの?」と思われるかもしれませんが、バンカーが水浸しになっている時と同じように、外に出したい場合は1打罰が必要となるのです。当然ながら雪掻きはしているでしょうから、プレー中に大雪でも降らない限り、砂が見えないくらい雪で埋まっているということはないと思いますが…。

ボールが雪に埋もれて見つからない時は救済を受けられるが…

次は、ボールが見つからなかった時について。白い雪に白いボール。残雪や雪掻きによって雪が積み上げられた所にボールが行ってしまうと、ボールが見つからないこともありますよね。もしそこに雪がなければ紛失球になるわけですが、雪があれば無罰で救済が受けられます。

ただし少しややっこしいのが、救済エリアが、ボールがなくなったであろう地点ではないことです。

● まず、ボールが積雪エリアの縁を最後に横切ったと思われる地点を決定する
● そこにボールがあると想定して、完全な救済のニヤレストポイントを決める
● そのポイントを基点に、1クラブレングスの範囲が救済エリアになる

最後にもうひとつ。基本的にグリーンに雪が残っているコースはないと思いますが、もし万が一、グリーン上で雪や氷が邪魔になる場合は、無罰で救済を受けられます。また、アプローチをしようと思ったら、グリーンのライン上に雪が残っていたという場合は、その雪を(1)ルースインペディメントとして取り除くことができます。めったにないことだと思いますが、一応頭に入れて置いてください。

文・真鍋雅彦(まなべ・まさひこ)

1957年、大阪生まれ。日本大学芸術学部卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。
1986年に退社し、フリーライターとしてナンバー、週刊ベースボール、ラグビーマガジン、近代柔道などで執筆。

ゴルフは、1986年からALBAのライターとして制作に関わり、その後、週刊パーゴルフ、週刊ゴルフダイジェストなどでも執筆。現在はゴルフ雑誌、新聞などで記事を執筆するほか、ゴルフ書籍の制作にも携わっている。