キーワードは「ディープ感」!?
今回の新しい「TOUR B」シリーズのボールですが、ラインナップは現行と変わらず「XS」と「X」の2種類。一般的には「XS」のほうがスピン量が多く、「X」のほうが飛距離性能が高いと言われていますよね。
現行モデルのキーワードは「乗り感」でしたが、ニューモデルのキーワードは「ディープ感」。これはタイガーがよく口にする言葉だということです。
プロは風の中でも強い球を打ってましたわ~!
この日のイベントはメディア関係者が試打するということ以外に、プロのでもショットもありました。デモを見せてくれたのは、長野泰雅プロと桑木志帆プロ。天気は良かったものの、練習場はかなりのアゲンストだったのですが、二人とも寒い中、さすがのナイスショット連発でした。
長野プロはアゲンストの中280ヤードとか飛ばしてたし、桑木プロも風に負けない強いフェードを打っていました。
2人とも風に負けにくく、強い球が出るという感想。2023シーズンは「XS」を使っていた桑木プロですが、来年は「X」にするかもしれないとおっしゃってました。それだけ打感やスピン性能が変わったってことなのかな?
で、そんなアゲンストでコンディションの悪い中、僕たちもトラックマンで計測しながらアイアンショットとドライバーショットをしました。クラブはもちろん自分のクラブなので、だいたいどんな数値になるかは想像しながら打ちました。
「XS」でもスピンが少なくて飛ぶ?
まずはスピンの入りやすい「XS」から打ちましたが、これが思ったよりも風に負けないんですよね。で、ドライバーも打ってみましたが、なんと軽いフェードで(持ち球)風にほぼ負けないいい球が打てたんですよ。しかもトラックマンでスピン量がなんと約2100rpm/s!
スピンが多い方のモデルなのにスピンが少なくて驚きました。飛距離的にもランを入れて230ヤード以上飛んでいます。気温と風を考えれば大満足のデータです。
次に「X」を打ちましたが、こっちのほうがほんの少しだけ弾道が高いかな~という感じですが、ほぼストレートで、これまた風に負けない良い球が打てたんです。スピン量は約2000rpm/sと、やはりこちらのほうがスピンは少ない。飛距離はほぼ「XS」と同じでしたが、ほんの少しだけ「X」のほうが飛ぶのかな?って感じ。
二人のプロが言っていた、風に負けない強い球っていうのを僕もかなり感じる試打になりましたね。感覚的にも数値的にも。
打音が低めになってる!?
打感に関しては両モデルともに、現行モデルよりも少しだけ柔らかめになったように感じます。「XS」のほうがカバーが柔らかいぶん、その中のコアを感じるようなズッシリ感がありました。フェースに乗るような感覚もありますね。
「X」も柔らかいのですが、ほんの少し球離れが速く感じました(「XS」と比べるとという話ですが)。そのぶん、少し軽さを感じますが、感覚的にはこっちのほうが飛びそうですね。打感は好みの問題ですが、打感だけなら「XS」のほうが好きかな。重めの打感が好きなので。
打音も少し低くなりました。特に「X」は打音がけっこう低くなったように感じます。両モデルともかなり落ち着いた音で、個人的にはとても好きです。
アプローチはやっぱ「XS」なのか?
そしてアプローチですが、やはりこれは「XS」のほうがスピンがかかりますね。少し低く飛び出してトントンピタっと止まります。もちろんアマチュアの僕は上手く打てたときの話ですが。「X」ももちろんスピンはかかりますが、キュッとかかってコロコロって感じです。
これはどっちが自分のイメージに合うかで選べばいいと思います。打感の柔らかさとか、出球の感じは「XS」がめちゃ気持ちいいのですが、僕の打ち方だと「X」のほうが扱いやすそうに感じました。現行モデルと同じく、インパクトでボールがフェースに乗る感じがして、ゆっくりとボールが飛び出す感じがしましたね。
そして、パターでも打感の違いは感じます。やはり「XS」のほうが少しゴツっとした打感を感じます。打音も少し低くておとなしい。「X」は低めの音ながらも、しっかりとコツっと打音がします。個人的には打音がしっかりとするほうが距離感を出しやすいので「X」のほうが好みですね。
そしてコースに出て試打してみましたが、両モデルを打ち比べてもほぼ飛距離が変わらないんですよね。それはドライバーでもアイアンでもウェッジでも一緒。これには少し驚きました。「XS」でもちゃんと当たればけっこう飛距離が出ていました。グリーン周りではやはり「XS」のほうがスピンがかかって止まりますね。
プロのデモラウンドも1ホールあったのですが、両モデルとも飛距離があまり変わってなかったです。グリーンを狙うショートアイアンでのショットでも、2モデルとも全く同じ距離感で打てると言っていました。実際同じようなところにしっかりオンしていました。
長野プロなんかはヘッドスピードが速いからか、ラフからのショットが「X」ではビタっと止まり、「XS」ではバックスピンで3メートルくらい戻ってました。やはり「XS」のスピン性能は凄いですね。
ニューモデルはマジでどっちを使うか悩みそう!
半日かけてガッツリと新しい「TOUR B」シリーズのボールを試しましたが、けっこう進化を感じました。ショートゲームでのスピン量はやはり「XS」のほうが上ですが、「X」も感触がよくスピンがしっかりとかかります。そしてロングゲームでは「X」の飛距離性能はもちろん高いのですが、「XS」も同じくらいスピンが減って飛んでいたことに驚きました。いままでは、やはり「XS」は少し飛距離性能が落ちるというイメージだったんですけどね。
僕はスピン量が多めのゴルファーなので、今までは「X」を使っていましたし、「XS」は全く眼中にないという感じだったんです。しかし、ニューモデルでは「XSもありかな~」という考えになりました。これはかなり悩ましいですね。飛距離性能や距離感なんかはほぼ同じながら、アプローチのスピン量や打感はしっかりと差別化されている感じです。今のところ僕の中ではやはり「X」が優勢ですが、もう少し打ち比べてみて決めようかなと思います。
新しい「TOUR B」シリーズは今春発売とのことなので、ぜひあなたも試打してみてください。
野村タケオ
ゴルフバカイラストレーター、野村タケオ。京都府出身。
様々なゴルフ雑誌やウェブサイト等にイラストやイラストコラムを寄稿。
毎週水曜の22時からYouTubeライブで生放送「野村タケオゴルフバカTV!」を放送中。







