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コラム
タイガー・ウッズがナイキと決別!? 次に現れるときはどこのウェアを着ているのか？

タイガー・ウッズがナイキと決別!? 次に現れるときはどこのウェアを着ているのか？

2024/01/10　ゴルフサプリ編集部

2019年のZOZO選手権で優勝したときのタイガー・ウッズ。これが日本で見れるタイガー＆ナイキの最後の雄姿になるとは

1996年、タイガー・ウッズの登場でゴルフ界は一気に変化。日本でもナイキのキャップを被った"オジサン”でゴルフ場が溢れかえるほどタイガー&ナイキのインパクトは強烈だった。あれから四半世紀、その〝最強コンビ”に終わる日がくるなんて、誰が想像しただろうか……。

写真／ゴルフサプリ2023

歴史上もっとも有名なスポーツスポンサーシップが正式に終了することになった。

タイガー・ウッズは9日、自身のX（旧ツイッター）に声明を発表し27年以上続いたナイキとの決別を表明した。

「27年以上前、私は幸運にも世界でもっとも象徴的なブランドの1つとパートナーシップを結ぶことができました。それ以降の日々は多くの素晴らしい瞬間と思い出で満たされており語り出したら永遠に時間が必要です」

声明の中でタイガーはアパレル部門の共同創設者フィル・ナイト氏に謝意を示し「フィル・ナイト氏の情熱とビジョンがナイキとのパートナーシップを支えてくれました。私はナイト氏とこれまで一緒に仕事をさせていただいたナイキのスタッフや素晴らしいアスリートたちに感謝したいと思います。必ず（人生の）次なる章はあります。ロサンゼルス（ジェネシス招待）でお会いしましょう」とつづっている。

ナイキも声明を出し「27年以上にわたり我々は世界でもっとも偉大なアスリートであるタイガー・ウッズとパートナーシップを組むことができて光栄でした。タイガーはその存在でゴルフの領域を超えスポーツ全体の障壁を打ち破ってきました。その過程を共に歩めたことに感謝しています」としている。

タイガー・ウッズ,SNS — Xに投稿されたタイガーの声明文。（写真はタイガー・ウッズの公式X、@TigerWoodsより）

1996年にプロ転向したタイガーは日曜日の赤x黒の勝負ウェアを含め四半世紀以上、ナイキの製品のみを着用してきた。かの有名な「ハロー、ワールド」発言があったデビュー戦直前の記者会見でナイキとの契約を発表。プロとして1ショットも打つ前に4000万ドル（約60億円／5年契約）もの大金を手にした。

その後も契約金は増額の一途をたどり、02年から11年まで10年連続でフォーブス誌の地球上でもっとも稼ぐアスリートナンバー1に輝いたのもナイキの貢献が大きい。

つまりナイキのサポートがタイガーを輝かせ、ゴルファーのアスリート化を促進。業界に大きな影響を与えてきたといっても過言ではない。

05年のマスターズでは最終日の16番パー3でグリーン左端から大きく曲がる超ロングパットを最後のひと転がりで沈め派手なガッツポーズを繰り出し優勝を手繰り寄せたタイガー。そのときカップの淵に止まりそうになったボールのアップが映し出されたことでナイキの知名度は大きく跳ね上がった。

13年に締結した10年契約が満了間近だったこと。16年にナイキがクラブ事業から撤退したこと。そして交通事故が起きてから競技出場の際、タイガーがナイキではなくフットジョイのシューズを履いていたことなどから「ナイキとの決別か」という噂がまことしやかに囁かれていた。

12月息子チャーリー君と出場したPNCチャンピオンシップで噂を指摘されたタイガーは「私はまだ彼らの製品を着ている」と答えるにとどまった。今回のXの声明でもはっきりと「決別」とは表現せず謝意中心の文面だったためネットでは「辞めるの、辞めないの？　どっちなの？」「わかりにく過ぎる」といった声が広がった。

ちなみにチャーリー君はナイキではなくGreyson Clothiersを着用。最近NFLの元スター、ラリー・フィッツジェラルド（アリゾナカージナルスの元ワイドレシーバー）がチャーリー君とのツーショットをSNSに投稿し「Greyson Clothiersファミリーにようこそ、チャーリー」とキャプションをつけている。

Greyson Clothiersのアンバサダーにチャーリー君がなったという情報はないがホームページには数枚彼が同社の製品を着用した写真が掲載されている。

2月のジェネシス招待での復帰が濃厚なタイガー。果たしてそのとき彼は何を着るのか？　まだ情報はないが親子で同じブランドと契約する可能性もなきにしもあらずだ。

（取材・文／川野美佳）